goo blog サービス終了のお知らせ 

博覧こうき

信頼のK&S行政書士受験教室

法の世界・悪い動物…獅子・犬・猫

2009-06-19 01:10:46 | Weblog


法の世界にも動物は登場するのですが、すこぶる人気がない…っていうかイメージが悪い動物もいるようです。獅子・犬そしてネコ。彼(彼女)らには責任はないのですが…ね。

これも人間の驕りでしょうかね。


「獅子組合」(societas leonis)。
要するに獅子組合は組合ではないと。レオっていえば、われらがヒーロー・ウルトラマンレオだって。あのパンジャの息子レオだっているのに。

組合が行う事業の種類には制限がないのですから、営利を目的としても公益を目的としてもかまわないわけです。「共同の事業」を営むことが目的(民667条)ですから、事業から得られた利益は組合のメンバーに分配しなきゃいけない。

というわけで、その利益を一人占めしたり数人で分配して…分け前に与れないメンバーがいる組合。これを「獅子組合」なんていうわけです。いわゆる獅子組合は無効っていうのが判例(大判明44.12.26)。傍論ですが。


「黄犬契約」(yellow-dog contract)。
「労働者が労働組合に加入せず、若しくは労働組合から脱退することを雇用条件とすること」(労組法7条1号)。これが黄犬契約の禁止といわれる規定。不当労働行為とさして労組法は禁止するわけです。「yellow-dog 」は従順だからとか…。だから、「yellow」を「黄色」と訳すのは誤りだともいわれていますね(石川吉右衛門『労働組合法』p326)。

「そもそも黄色の犬がいたらお眼にかかりたい」と(前掲石川p326)


「山猫スト」(wildcat strike)。
いわゆる「はみ出しっこ」グループ。労働組合が一致団結して使用者と交渉するためにストをやっているっていうのに、自分たちの要求だけを掲げるスト。その要求が通ろうと通るまいと…。後に待っているのは「労働組合の統制違反」の追及。


世の中いろいろ。動物もいろいろ。ちっとも悪くないのに口のきけないモノ・抵抗できないモノを大切にしないのは…やっぱり人間の驕りなのかも知れません。



==================================================
合格のための確かな講義・充実の通信講座
信頼のK&S行政書士受験教室
==================================================





違法状態の解消…憲法審査会規程

2009-06-17 00:44:25 | Weblog

15日付け官報の記事。

「かんぽ」も「官報」もなにかと話題を提供してくれていますね。どちらも「正義」…のため(?)。あまり正義論を振りかざすと安っぽくなってしまいますね。正義インフレ現象の危険もあるか…と。

正義についてもっと勉強したい方はジョン・ロールズの『正義論』(矢島鈞次監訳/紀伊国屋書店)の一読をススメます。難解ですが。(目下、品切れか絶版かも。古書店では2万円くらいの値をつけているところも)。

ところでその官報の記事。11日の衆議院本会議で「衆議院憲法審査会規程議決」とのこと。もちろん、野党の反対の中での与党だけの可決制定ですが。こういう強行議決は危ういですね。審議を充分尽くさないと(尽くした上での議決なのかも)。

いわゆる国民投票法(平成19年5月18日公布)の施行手続等に関するルールが今回の「憲法審査会規程」。憲法審査会の委員数や手続を定めているわけです。

憲法改正原案については、公聴会の開催が義務づけられています。行政手続法制定以前、兼子先生は「聴聞会」のことを皮肉って「きくもんかい」などと言っていましたがね。「公聴会」…名実ともに広く国民の意見を聴く「会」であればいいのですがね。

それはそうと「衆議院の憲法審査会規程」興味のある方は、15日付けの官報をご覧ください。

国会法では「憲法審査会に関する事項は各議院の議決によりこれを定める。」(102条の10)というルールがあったのですが、1年10か月ほども放置されていたわけですね。

まさしく「違法状態」であった…と。

野党各党の反対で肝心の「規程」がなかなか整備されなかったらしいですね。違法状態の解消といえば、聞こえはいいですが。政府与党はすぐには審査会の委員を選任しないらしい。

これも選挙ネタの一つになるのをおそれてのことなのでしょうかね。



==================================================
合格のための確かな講義・充実の通信講座
信頼のK&S行政書士受験教室
==================================================


失われた時を求めて

2009-06-15 01:25:41 | Weblog


『失われた時を求めて』

マルセル・プルーストの作品です。第96回新宿古書展が14日から始まりました。16日の火曜日まで。その送られたきた目録に掲載されていました。箱入り全7巻。3,500円。

ずっと前から読もうと思っていたものですが、なかなか実現できなかったですね。原因その1。かつてはもっと高かった。その2。なかなか時間がとれなかった…などなど諸般の事情があって。

それで現在。原因その1はなんとかクリアできそう…だ。ランチにはカップ麺をすすっていれば。その2は難関で。クリアは難しいんですが。買えるときに買っておこうか…などと。

それでも14日には行けなかったですがね。15日もムズカC。

「ごホン」といえば……「リュウカクサン」でしょうが。

ある国家試験の受験時代におススメ(?)だと言われた本。……読んでみますか。

『狭き門』…ジイドの作品ですね。たしかに、合格率数パーセントは狭き門でしょうね。わたしゃ読んだことがない。

『どん底』…ゴーリキーの戯曲。受験勉強の注意点は「マンネリ」の防止です。しかも昨年と同じ努力じゃ…落ちますよ。昨年、失敗してんですから。それ以上の努力が要求されます。どん底から這い上がるためには。この本、わたしゃ読んだことがない。


このあたりで決めちゃえばいいんですが…。

『或阿呆の一生』…ご存知アクタさまの本。人生いろいろですからね。なんとも…。もちろん、わたしゃ読んだことがない。


あだしごとはさておき。その目録には『宴のあと』も載っていました。初版箱入りで1,500円。三島センセーも安くみられたのか、それなりの相場価格なのかは知りませんが。

おまけ。写真は手塚治虫の初期のマンガ。古書価は30万円くらいするでしょうかね。初版で(もっとも、初刷しかないのかも)。この写真はもちろん復刻本です。新宿古書展で売っていたわけじゃありません。



==================================================
合格のための確かな講義・充実の通信講座
信頼のK&S行政書士受験教室
==================================================

謙遜も度を越せば…新法制定など

2009-06-12 23:27:39 | Weblog



謙遜も度を越せばイヤミにもなりますか。

「勉強ちっともしないで」っていうより…。この世界じゃわたしほど勉強している人間はいないでしょうね。寺子屋っていうか。家内制興業っていうか…。たいへんなんです。

   ♪オレは村中でいちばん モボだといわれ~た男。自惚れとぼけてのぼせ顔♪

官報も毎日チェックしますし…ね。今じゃ電子官報の登場でずいぶんラクになりました。かつての会社じゃ官報置場があって、わたしぐらいなもんでたよ。そこに出没していたのは。官報とNBLをとってくれていた…その点ではその点だけはいい会社でしたがね。

その官報。最近の記事。暇と時間のあるかたは是非読んでみましょう。重要な新法制定と法改正がてんこ盛りです。


その1。「消費者庁及び消費者委員会設置法」の制定。いよいよ消費者庁の発足ですね。どこに設置されるかとか、法的な性格ぐらいはおさえておきましょう。


その2。さきの「整備法」です。これも重要。これをチェックしなきゃ意外な法改正を見落とすことになってしまいます。


その3。「消費者安全法」。いわば消費者関連法の3つめ。


以上が、号外117号です。


次は、「独占禁止法改正」。号外121号。独禁法の改正までは試験対策としてもマークする必要はありませんが。課徴金関連の改正もあることだし…。


そして本日。「バイオマス活用推進基本法」の公布。せめて立法目的く゜らい…どのような内容の法律なのかぐらいはおさえてもいいですね。「鱒」の養殖に関する法律じゃありませんぜ。

なにしろ「基本法」ですから、その枠組み程度はおさえましょう。



==================================================
合格のための確かな講義・充実の通信講座
信頼のK&S行政書士受験教室
==================================================




勉強ちっともしないで…

2009-06-11 09:24:08 | Weblog


勉強をしない…って。受験生のみなさんを揶揄しているんじゃありません。念のため。

要するに、しっかり勉強してないから…同じ本を二冊も買ってしまうって自責の念。自戒ですかね。

それでも弁解がましいことをいえば、概説書には二種類あって。参考のために・確認のために読む本と体系的な知識をマスターしようと読む本があるわけです。知らず知らずのうちに二冊も買ってしまうドジを踏んじゃうのは参考のためのもの。

こんなのは拾い読みっていうか、ツマミ食いですからね。頭の中にも印象にも残らないわけなんです。何年か経つと買ったのさえ忘れちゃいますからね。

不勉強(でもないですよね。二冊目もちゃんと買うわけですから)…。それにしてももったいない。しかも二冊とも同じ箇所にラインなんぞ引いてしまって…。

不勉強どころか進歩もないってわけで。とほほほほっ。

本っていうのじゃありませんが。ジュリスト№1380は「加藤一郎先生の人と業績」。その道の大家が逝去されると出ますね。こういう類の書籍が。
我妻先生ものはけっこう多い。中でも同じジュリストの「我妻法学の足跡」(№563)も良かった。

これは二冊持っていませんが。学生時代から行きつけの本郷のある古書店の親父。「これがあるのはウチぐらいじゃないかな」なんて頻りに買えっていうもんですから、買っちゃいました。値段は忘れましたが、2000円くらいしたような(他の店ではもっと安く売っていましたがね)。

社会通念の範囲内の営業トークなのか…。欺罔なのか。20数年前の話。騙したあなたが悪いのか・それとも騙されたオイラが悪いのか。

それにしても今回の「加藤先生特集」もなかなかいいですよ。加藤先生といえば、「利益衡量論」。いわば価値相対主義的な利益衡量論とも評されています。概念法学打破…のための理論でしようね。

星野先生のは「利益考量論」。加藤先生のものと区別するために字も変えたのだと…どこかで聞いたことがあります。星野先生のは価値絶対主義的な利益考量論。法解釈の方法論というのです。

いずれしても難しい。価値の秤をまちがえると…。ヘタすると感情法学になりかねないですからね。

わたしの時分には「利益衡量論」が理解できなければ民法をやる資格がないとまで言われましたがね。平井先生に言わせれば80年代に沈没してしまった理論などと(『法律学基礎論覚書』)。

それでも知ったかぶりで「利益衡量論」もどきを展開して民法の試験でもAをもらいましたがね。何の科目か忘れてしまいましたが。



  ♪勉強ちっともしないで こんな歌ばっかり歌ってるから 来年はきっと歌ってるだろ予備校のブルースを♪



==================================================
合格のための確かな講義・充実の通信講座
信頼のK&S行政書士受験教室
==================================================

チクリ屋とタレコミ屋のハザマ

2009-06-09 01:09:28 | Weblog

「恐れるな。未来は変えられる」

世の中ニャ暇っていうか、奇特な人もいるもんで…。自分のことはほっといて…。おかげで仕事がドンどこ捗っちゃいましたよ。例のシユワちゃんはT-3の後、州知事になっちまって4には出ていないんですね。


それでもその「チクリとタレコミ」。両方いっぺんにかかってこられるとダメですね。一般的には(そもそも何が一般的…なのかはわかりませんが)、「捨てる神あれば拾う神あり」っていうんですが。

シンカーとサルベージ。もっとも、和久峻三の『沈め屋と引き揚げ屋』はそうはいきませんね。拾う神どころかとんだ疫病神で。

その「チクリ」。隠語っていうのは諸説があるもので、これにも諸説があるようですね。チクリと刺す針は痛い。「チクリ」っていうのはラ行五段活用の連体形だとか。アカデミック的ですね。「チクル人」って言う具合に使うわけで。

チクル=口る。クチをひっくり返した言い方ですね。隠語って本来こんなものですね。妙に説得力があります。「ダフ屋」もそう。もともと「札屋」から来ているって。これにも諸説がありそうですがね。


ところでその二重の「告げ口・密告」屋氏のおかげで「商法・会社法」のヤマがみえてきました。昨年は、「匿名組合」の問題はドンピシャでしたが、これは当然に予測できたこと。(当たったから言うんじゃありません。チャンとした根拠がありますからね)

それで今年の商法・会社法の本試験問題のヤマ。……。ここにゃ書きません。テキストにもそれとわかるようには書いてありません。講義でそれとなく言いましょうかね。だって、チクリ屋とタレコミ屋さんニャ勝てませんからね。

そんなことよりも記述式とアタックの提出に精を出してくださいね。チクったって何の得にもなりませんぜ。


「遅れるな。締め切りは変えられない。」



==================================================
合格のための確かな講義・充実の通信講座
信頼のK&S行政書士受験教室
==================================================


鬼も呆れる…「次の次の…」

2009-06-05 12:38:38 | Weblog


国会議員の世襲制限のルールの取決めが先送りされるってことらしい。「来年のことをいうと鬼が笑う」って言いますから、「次の次」ってことになると鬼も開いた口が塞がらないでしょうね。

先のことなんて・未知のことなんて言っても意味がないってことですね。だから、鬼が笑うんだとか。諸説があるようですけどね。

「次の次」。
受験生のみなさんの中にはいませんか。来年試験を受けるんだから…とか。せっかく勉強していながら。(ローの学生・ロー出の学生にはいるようです)。意味なんてほとんどないでしょうね。勉強の年数に比例して学力がよりアップするなんて保障はありませんからね。それどころか知識の貯金は、目減りすることすらありますからね。

まだ6月。今年の合格を目指して努力あるのみです。


ところで、例の世襲…。
なにも国会議員ばっかりじゃありません。どこぞのお国にもそんな話がありましたね。真相はわかりませんが。経験もなにもないような人に忠誠を誓えって言われてもねぇ…。

もっとも経験からは新しいものは生まれることは少ないんですけどね。

象牙の塔の世界にもありますよ。世襲らしきセンセー。ある論文を出版したんですが、親父が書いたんじゃないか…とかもっぱらのウワサ。名前は出しませんが。個人情報保護の時代ですからね。

そんな中でもN先生。なんでもドイツの大学を出てトップでドイツの司法試験に合格したとか。お父上もりっぱな学者でしたが(わたしゃお目にかかったことはありません。お亡くなりでしたからね)。そのN先生、腰の低い先生でしたね。当時は助教授でしたから。

私的なゼミの指導までやっていただいて。友人と議論していると「なに揉めてんの」などと。「我妻先生は、こんなことを考えていたんじゃないでしょうか」と。ときには、「我妻先生だったら、なんとお答えになるんでしょうね。」などと。

なにがなんでも「世襲」が悪いってわけじゃありませんね。



==================================================
合格のための確かな講義・充実の通信講座
信頼のK&S行政書士受験教室
==================================================


法律家の資質…論理展開

2009-06-03 10:16:00 | Weblog


先日、『書斎の窓№585』(有斐閣のPR誌)がわが書斎に届きました。わたしゃかれこれ25年以上にわたる読者ですが。(学生の時分には書店に山積みされていて、無料配布でしたが、今じゃ年間購読料800円)。

かつては『UP』(東大出版会)や『創文』(創文社)も定期購読していたのですが…(今じゃ特集によって注文する程度)

この、『書斎の窓』は、北村先生は「教授会の友」などと言っていますが(本誌№585p5)、なかなか読み応えのある小冊子です。先月号(№584)の「『行政法解釈学』の目指すもの」(阿部泰隆)は、いわゆる「阿部節」が随所に展開されていておもしろかった。 (他に「〈法と経済学〉から時効へ」、「掘り起こし効果が実証された労働審判制度」などなど)

ところで6月号(№585)に掲載されている樋口先生の「医療と法を考える」(p7)の冒頭に紹介されている問題。以下、紹介します。


「問題は一枚の絵を見ることから始まる。絵の真ん中にバスらしき車が見える。いくつもの窓が並んでいるが、中の乗客までは描かれていない。バスの背景では、工場の煙突から左方向に煙がたなびき、他に家や街路樹も並んでいる。試験は、そのバスが動いているとして、その進行方向はどちらかを問うものだった。」


このバスの進行方向は「右方向」か「左方向」のどちらでしょうか。たんに、「右」とか「左」っていうんじゃなくて、論理展開を示して答えてみましょう。

「後年になって、実はこの問題は法律家にとってどういう資質が必要であるかに密接に関連していると考えるようになった。それは想像力、イマジネーションをもつ能力が法律家には必要だということを端的に示しているからである。」と、樋口先生もお書きになっています(本誌p7)。

「法律家」…というと受験生のみなさんは「関係ないや」って思うかもしれませんが、この問題。法学入門的なものでもありますね。



==================================================
合格のための確かな講義・充実の通信講座
信頼のK&S行政書士受験教室
==================================================


重いコンダラ試練の道を…

2009-06-01 00:49:25 | Weblog


   ♪思いこんだら 試練の道を 行くが男のど根性♪


アニメの「巨人の星」。われらがヒーロー星飛雄馬がローラーを引いている場面のテーマ曲。「重いコンダラ…」だと思ったというのは有名な勘違いの話。

勘違いしてはならないのが「ローラー演習」。法令科目についてはすでに開講しています。試練の道。じっくり復習すれば着実に力がつきます。

今回、あまたのご要望にお応えして、『ローラー演習「一般知識」編」』開講することにしました。

以下、概略ですが。(メルマガふくろう便18号でも紹介)

【講座内容等】
1.通信制のみの開講(CD使用)
2.回数:全4回[第1回(政治)、第2回(経済)、第3回(社会)、第4回(情報関連)]。
3.形式:各回20問(択一式・記述式(用語・語句の書き入れ問題))
4.受講料
一般価格7,800円(税込)、会員価格6,800円(税込)
 
◇◇早期予約特別価格:6月20日まで◇◇
・K&S会員様 ⇒  特別価格5,800円(税込)
・メルマガ会員様 ⇒ 特別価格6,800円(税込)

※なお、8月開講の「基本講義・一般知識」と併用受講される方は、新規の方でも「会員価格」扱いとさせていだきます。

5.教材発送予定日
※詳細は、後日K&SのHPにも掲載しますが、教材(問題・解説・板書・CD)の発送は8月中旬を予定しています。

6.ご予約・お申込み方法
お手数ですが、ご住所・氏名及び「ローラー演習・一般知識編」と明記して、メール(toshie-3p@poppy.ocn.ne.jp)にてお願いします。
※新たに8月開講の「基本講義・一般知識」を受講される方はその旨お知らせください。「基本講義・一般知識」は合格応援価格にてご提供いたします。


==================================================
合格のための確かな講義・充実の通信講座
信頼のK&S行政書士受験教室
==================================================


順位昇進の原則とその例外

2009-05-28 00:58:59 | Weblog


ここ2~3日。

ボーっと無為自然に過ごしてしまった結果のツケがやって参りました。為すべき仕事が山積み状態。ひと山いくらで売りたいぐらいですが…。

というわけで、隗より始めるわけじゃありませんが、時間の有効利用の一つ。朝、起きて今日やるべき(いや、やらなきゃなんない)仕事を書き出します。

そして、優先順位をつけて…。その順番にこなしていくってわけです。時間のムダがなくなりますね。そして、一つ片付いたら、次順位の仕事が待っているわけです。

さながら「順位昇進の原則」。

それでもイヤだと思ったらそれをすっ飛ばして次…ってわけで。いわば「順位確定の原則」。

抵当権の原則の一つに「順位昇進の原則」がありますね。わが民法には。先順位の抵当権が弁済などで消滅したら次順位の抵当権が繰り上がっていくっていう原則。まさしく「空き」は許さないってことでしょうかね。

どこぞのお国じゃ「順位確定の原則」なる制度があるとか。

わが民法じゃ採用できない原則ですね。だって、被担保債権が弁済などで消滅しても抵当権だけが残っているというルールを採用しなきゃいけないわけです。(付従性を否定するわけなんですね。)

このことはどういうことかというと、債権者が存在しないのに自分が所有する不動産の上に抵当権が存在しているという…そんな制度も必要ですね。「所有者抵当制度」などといいます。

もっとも、順位昇進の原則が「良いルール」っていうことでもないんですがね。だいたい2番・3番という抵当権をつける場合ってどういう場合なんでしょうかね。(バブル期の土地神話健全な時ならともかく…)

一般的に後順位の債権者ほど被担保債権の利息は高いものなんです。先順位の者が存在するわけですから、ひょっとすると全額回収できないかな…っていうリスクを考えますからね。だから高利で。

それなのに「順位昇進の原則」でトップに踊り出るっていうなら「たなぼた」でしょうね。上の者が抜けていくのって偶然の出来事ですからね。しょせん、担保物権法の分野なんて債権者優遇の思想が色濃く出ていますからね。(中小企業に有利な融資を…っていう思想がないわけじゃありませんが)。しょうがないことでしょうかね。

しかし、こと仕事に関してはな~んのメリットもありません。それでも順位を昇進させなきゃ……いつまで経っても終わらんね。



==================================================
合格のための確かな講義・充実の通信講座
信頼のK&S行政書士受験教室
==================================================