本棚の隅っこから出てきたのが『ニセ学生のすすめ』。昭和52年刊ですから、データ的には古くなってしまいましたが、有名国大(今は国立大学法人ですが)と有名私大について。何人かの教授の講義評。この講義の評価などを参考に「ニセ学」をススメるもの。当時の隠れたベストセラー(だったと思う)。
○○大の××教授は教科書の棒読みだとか、見どころとしては、團藤批判だろうとか…。I先生(後に最高裁判事に転身されて今は退官されていますが)の「法学」の講義、どんなに高尚か一度聴いてみてほしいとか…。いろいろ。
ニセ学生と似非受験生。
なんらの関連もありませんが、ニセ学生はホンモノの学生より勉強していたとか…。(そりゃそうですよね。わざわざ他の大学にモグるんですから)
(理系の大学に入学した私の友人。私の代わりに講義を受けていましたよ。理系の科目より法律のほうがおもしろいと)
ところで似非受験生はダメですね。
もっと勉強しようっていうお説教じゃありません。もっともっと基礎的なこと。「もっと正確に文章を読もう」っていうことです。いくら勉強しても成果がでてこない理由って…案外こういう所にあるんです。
(こういう欠点は独学の人はチェックできません。課題なんぞアホらしいって提出しない人も)。みんな誰でも問題文など正確に丁寧に読んでいるつもりなんです。どなたもまさか自分のことだとは思いませんよね。
相変わらず「学習効果」がありません。どこをどう読めばそのように考えられるのか…こっちが聞きたい。丁寧に読まないから、事案分析からコケちゃうわけです。
記述式のドリル程度の短文を正確に読めないのに択一式の問題などできようはずがない。これ極論ですがね。それでもまだ択一式は消去法が使える場合がありますから(欠点が出ないのかも)。
それでもけっこういるんです。読み方の足りない人が。法律知識の問題ではありません。国語の文章が読めないんです。「不動産」ってあるのに「動産」と読んでしまう。「更地」って書いてあるのにムシしちゃう…。
心あたりのある方は猛反省を。(もっとも、反省だけじゃサルでもできますからね)。実践しなきゃニンゲンじゃありません。私に「問題文を読んでいません」とか「問題文をよく読んで」ってコメントを書かれた人、反論があったら聞きましょう。弁解のチャンスを与えましょうかね。
学生時代にモグった資格試験予備校の辛口のK講師。メチャ辛口でしたね。わたしなんかまだかわいいほうですよ。受験生思い(?)ですからね。
そのK講師。「チンパンジーは一度棒を使ってバナナを取ることを覚えると同じ場面なら必ず棒を使う。悪口を言いましょうか。同じ間違いを犯すのはチンパンジー以下だ」って。顔色を変えて怒っていましたね。
わたしゃその浴びせられた言葉が今でも忘れられません。今でもかなりプレッシャーなんです。「同じ間違いをしないように」と何度もつぶやきますからね。
まっ所詮、ニンゲンの悲しいサガ。同じ間違いを何度も繰り返すから人間らしいともいえなくはないですがね。
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