別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン11 気まぐれ感想13の2

2019-04-08 21:30:04 | シーズン11

前回あらすじのみだったので、思うことを。

ダークネス封じという共通の目的のためにオールスター集合、私怨を脇に置いて団結して戦うという流れは、ありきたりともいえるけど妥当だと思いました。ドナテロはいいキャラだったし、メタトロンの改心と犠牲も前エピから納得できる。しかし全体的にゴザってた(汗) 
本国では学芸会かと言われたらしい22話ですが、21話から細かい突込みは山ほどあり、それはまた無理やりこじつけて昇華したり(笑) その後のシーズンでフォローがあったりもしました。
全部ひっくるめて片付けるなら、「大事の前の小事」に目をつぶるってことです(笑)

この期に及んで「何で地球は丸いの? 耳は変な形なの?」などのサムの言動は、ジャレ自身が納得できなかったとか。神が目の前に現れたという事実への、頭脳派サム君なりのテンパリ方なのかと私は思ってました。最大のトラウマであるルシファーの味方するか!?というのも、あの場には神様がいて守ってくれてるからだと解釈した。しかし助けに行くのはまだしも、肩を貸すとか、こともあろうにインパラの助手席に座らせるとかは…感情的にはノーでしたね。見かけがキャスなので目に蓋ができたんだと、私が気持ちに蓋をした(笑)

ディーンも、わりとあっさりサムに刻印をつけることに同意しましたが、あの切羽詰まった状況ではやるしかないと思ったのだろう。でも絶対あとでチャックに何とかしてもらうつもりだったぞ(笑)

スパナチュ規模のドラマで神を出しちゃあおしまいという声もあったらしい。神の姉をヴィランにした時点で出さざるを得ませんよ。チャック神のキャラはあれでいいと思うんだよね。これまでの天使と悪魔の世界観に、完全無欠の荘厳な神様は合わない。S11で終わりだったらそういう神でもよかったけど。
かなり前に書いたが、私はスパナチュの天使も悪魔も、器に入ってるとかはどうでも結局“擬人化”だと思ってる。なので神もまた子育てに失敗し、欺瞞に満ち、姉ともめて閉じ込めた、色々問題を抱えた神様でいいと思う。チャック=神は、シーズン5最終話以降の後付けだとは思いますがね。どうせ0からすべてを作れる存在。器としてチャックに入ってるのでも、チャックという男を作り上げて自分にしたのでも同じだ。初登場やSPNコンベンションの回の頃は、自分が神ということを自分で忘れるように操作してたってことでいいのでは。天使のアンナちゃんもやってたよね。どんなパターンもこじつけ解釈を編み出す私(笑)

元々スパナチュでは、異教の神はみんな人を喰うし、クロノス(時の神)はゴミ出しするし、プルート(冥界の神)はジャージ着た小太りでオークション開催する世界。神落としのドラマですよ。
天使も悪魔も魔女も「子供たちよ」というチャックだけど、異教世界もあなたとダークネスから始まったと言ったら、破壊の女神カーリーがまた噛みつきに来るぞ。ショウジョウとか(日本酒の神というか怪物inS7)も作ったと?
突っ込みは限りなく出ますが、兄弟にパンケーキ焼いてくれたので流します。

ダークネスと対等と言いながら結構弱っちいのも、見かけがチャックだから受け入れる(笑)
ただルシファーが最もお気に入りの息子なのは、聖書的にも言われてるし(長男ですが)S5でガブリエルも言ってとはいえ、「公平」ならば他の息子もどうにかしてやれよ。
ミカエルは状態が悪いって、悪くなる前にアダムごと助けてやれよ! このシーズンまでのミカエルは、鼻持ちならなかったけど悪事はしてないし、とにかくアダムをほんとどうにかしてくれ!
やろうとすれば誰でも生き返らすことができるので、それをやってはいけない(ドラマ的にも)というのはあるでしょうが。

今シーズンは、ディーンに純情乙女を貫いて最恐キャラになりえなかったアマラより、ルシファーキャスの方が問題だったと個人的には思ってる。ペリグリノ氏のルシでも同じ。ルシファーのキャラはどうもイラついたわ。

10年越えで出ずっぱりのJ2の負担を減らし、次ぐ人気のミーシャの出番を増やすという点でもだいぶ前から苦しかった。ミーシャの作り上げたカスティエルは魅力的でも、キャスにつきものの天使たちのラインが面白くならない。同じく人気キャラのクラウリーは年々弱体化してるものの(笑)、それも人間の血を入れ兄弟と長年付き合ったせい。キャスと同じなんだよね(血は別) アバドン、カイン、そして母ロウィーナと、悪魔側は強烈なキャラが作りやすく、それとともにクラウリーのドラマも作りやすい。

ひきかえ、天使側は現れては消える半端キャラが続く。だからメタトロンが出張ったS9は、兄弟的には苦しかったけど私には見応えがあった。ガドリエルはイケメンのタモさんが後半は頑張ったが、メインのシーンはジャレが演じてるからね。
キャスもクラウリーと組んだり、リヴァイア入れて一回死んだり、メタに騙されたり、恩寵無くしたり、脱童貞したり、コンビニ店員したり、義父やったりでがんばっちゃいる。が、やっぱり単品で動くより兄弟と絡んでた方が味が出るし、そうもいかなくなってきてからは(J2を休ませるという本来の目的)クラやメタ、ハンナちゃん、ガドリエルとの絡みが良かったように、組ませる相手次第なんだよね。
ところが今期は中盤から、キャスであってキャスではない。ミーシャは頑張って演じてくれたけど、カスティエル自体は中でテレビ見て、その後は器は切り裂かれてた…と言われててもそのシーンもないんでな。

ルシファーは初期シーズンの凄みが消え去り、S6でサムの脳内にいた幻影のルシファーのキャラになってしまった。せこい嫌がらせをする小せえ魔王。演じたペリグリノ氏に責任があるのか、そういう脚本を勧めた制作側にあるのか。結局ミーシャはそれに合わせたウザいルシファーを継続したので、見てて滅茶苦茶イラっとしました(笑) だってクラウリーに地面を舐めさせるとか、どんな低レベルの虐めだよ! 仮にも最初の悪魔で元大天使だろ! そして最終的に、父親に捨てられたトラウマのせいのスネっ子にシフトした…。ルシファーのこじらせぶりは、昔ガブリエルが指摘してた子供のままで、魔王の恐ろしさが消えている。
ただミーシャとロブが対峙した父子会話は、二人が上手いせいもありそれなりに魅せてくれたのだが、次シーズン…(口を閉じる)
ルシファーは刻印のせいで悪に堕ちた。でも人間であるディーンもカインもかなり持ちこたえたんだから、そこだけを強調してほしくない。チャックの言う「その前から人間に悪感情をもってた」からとかじゃなくて、“原始の悪”らしく、「私とあなたはもう別の世界のものだ」と魔王的自立をして見せてくれよ! この後のシーズンも出るんだからさ(ネタバレ)
デカい悪役らしさをどこかに残してくれや!
でもジャレはぺリさんのルシファーが気に入ってるんだよね。ジャレと意見をたがえても、自分の感覚は変えれませんぜ。マーク・ぺリグリノは見た目が迫力あるから、そこを見せて欲しいんだよな~。

結局メタトロンの方が、自分の悪堕ちの動機を「あなたの気を引きたかったからだ」とハッキリ口にし、“幼稚な動機さ”と自覚して親に対峙し、最終的に父なる神の造りたもうたものを守る側で逝ったので、さらにルシファーの幼稚っぽさが際立ってしまった。カーティスさんのメタは花道を用意されて去れたのに、ルシファーは使いまわすことになる。

話は別ですが、ドナテロの吹き替えの人ってS7のフランクの声と同じ人じゃないのかな。調べてないので確信は持てないけど、人の顔は忘れるのに声は覚えてるんですよ私。どちらのおじさんも好きです(笑)


 

 


コメントを投稿