別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン11 気まぐれ感想11

2019-02-21 21:04:44 | シーズン11
第19話 恐怖のさえずり

いかにもC級ホラー的な日本語タイトル。実は過去から現代に渡る哀しい想いの成就の物語。

・1989年、森に魚釣りに来たマティとジェシー兄弟。弟は好きな男の子の話ばかり。ゲイの弟を心配し、周囲にバレないようにと言う兄。
・18歳になったらお前を連れて街を出ると約束してくれたマティは、何物かにさらわれてしまう。
・毎度のバンカー。調べ物しまくりでイラついているディーン。サムはまたも狩りに誘う。皿の中身はラッキーチャームか(笑)(クソ甘)
・女性が緑色の目の宇宙人にさらわれ、彼女も同じ目の怪物になったという事件。
・「悪魔か?」って、緑の目の悪魔もいんのか。黄色い目、赤い目…悪魔信号。
・その町では27年周期で人々が失踪する事件が勃発していた。
・証人の女の子が大麻のお試しツアーをしていたことから、お前も吸っただろとサムをからかう兄。
・「あの時は18歳。大学生の遊びさ」と言うサム。

はい、ちょっと待った! 
18歳の大学生ってスタンフォード時代でしょ。なんで兄がそれを知ってるの? サムは全然連絡せず携帯にも出なかったんだよね?! サムも当然のように答えてるし。兄貴、会いに行ったら弟がラリってたということがあったんですか?!

・当時、旦那が失踪した女性に話を聞きに行く兄弟。なかなか脂のノってるおばさま(複数の意味)。
・ホワイトセージを焚き、旅行の支度をしている。何か知ってる模様。
・彼女の祖母は、緑色の奴らを“さえずり様”と呼んでいた。さえずるような声を出し、彼らに襲われると性欲が高まると。
・始め『さえずりサム』に聞こえた。
・そのネーミング怖いです…。
・またもおばさんにロックオンされるサム。
・「ビール買っていこう」 珍しくサムから。好意をすっ飛ばしいきなり性欲対象に見られて、さすがにお清めが必要かv
・高校生が襲われ、男の子が犠牲に。ディーン、田舎のハイスクール女子に「乱交してた?」と聞くのはダメだ(笑)
・失踪した女性を見つけるも、男の怪物に襲われる兄。二人の男に助けられる。彼らはハンターだった。
・セザールとジェシー。冒頭の弟君、こんなにゴツく!?
・怪物はビサーンという蝉の妖怪。27年ごとに地中から這い出し、繁殖のために人間を乗っ取って生殖行為をさせる。
・セザールとジョシ―はカップルでした。兄「どんな感じ? ハンターの夫婦って」 
・他者から見る君ら兄弟と同じだよ。
・二手に分かれ、ディーンとセザールはビサーンの巣を探し、サムとジェシーは当時の保安官に話を聞きに行く。
・年長組in インパラ。その夜のうちにビサーンを退治しないと、地中に戻って次に出てくるのは27年後。ジェシーのためにどうしても仕留めたいセザール。
・「ジェシーを生き地獄に落とせない」「助けてやれない歯がゆさか」 わかり合う二人。
・年下組inジェシーの車。ジェシーの昔語り。パニックになって探した兄が現れた時、彼は緑の目に変わっていた。人間じゃなかったと。
・母親も信じず責め立てられた。「いろんなことを認めない町だ。マティだけさわかってくれたのは」 同じく兄に思いを寄せるサム。
・世捨て人になった当時の保安官。何も知らないと突っぱねていたが、ジェシーの懇願とサムの説得に真実を話す。27年前に保安官が追い詰めたビサーンは巣に入り、そこに彼の娘がいた。変化しており襲われて殺してしまった。
・兄貴組はビサーンの巣をみつけ、なかでそれぞれ襲われるも撃退。ディーンはシャベルで首切り(汗) ベイビーのドアで切ったり、今シーズンは手近な物利用が多い兄。
・弟組も合流し、ジェシーはマティの亡骸を見つける。独立資金にするはずだった貴重な銅貨もそのまま。可哀想…。
・二人に協力してもらおうと相談した兄弟だが、引退して普通の生活をすることに決めていた二人を見て、何も言わずに送り出す。


地味な狩りエピでも良い話でした。今シーズンはこういうの多いな。乱交とか性交とかいうセリフが飛び交うもののほとんど色気はないのは、実は繁殖活動だからですね。
27年の歳月は可憐なジェシー少年をごっついハンターに(^^; でも大きな目は変わらない。よく似た俳優選んだな。
ジェシーの地獄って思うほどに辛い。田舎町でゲイの少年がどう扱われるか。それを心配して、まだ自分も16歳のマティは成人したら弟を連れて独立し出ていくつもりだった。唯一の理解者であった兄をなくし、ジェシーはもう恋もできなかったんじゃないか。12歳の少年が独立できる年齢になるまでの数年間。長く感じられただろう。母親にも許されず、誰にも心を開けず、ジェシーの子供時代が見える…。

娘を殺した保安官。ジェシーは真実を話していたんだから、彼には打ち明けることはできたはず。しなかったのは保身のためだが、無かったことにしたかったのもある。抱えて生きる方の地獄を選んだ。
「娘は家出したことにしてやり過ごすのか?」と言ったサムに、「死んだとわかるより家出してどこかで幸せに暮らしていると思った方が楽だろう」と言った。ジェシーは長い年月をかけて兄を変えたものを見つけ、復讐を果たした。セザールという素晴らしい伴侶を得たのも、外に向かったから。

ジェシーとマティは4歳差の兄弟で、ウィンチェスターズと同じなんだよね。サムはジェシーの言葉や、一人で狩りに出た父と兄を待ってた時のことを思いだした。
「子供の頃、親父とディーンが狩りに出て連絡がなかったとき、ヴァンパイアかルーガルーにやられたと思って心配したもんさ。待ってる間ずっと考えてた。一人残されたらどうすればいいんだ。帰らなかったらって」
「でも帰ってきた。いつだって」
もしもディーンがジョンの息子たちへの態度に不信を抱き、サムに普通の生き方をさせたいと思ったら、マティのようにサムを連れて逃げ出したかもしれない。そうしていたらディーンはサムを取り込もうとしていた悪魔に殺されていただろう。実際はジョンのやり方は問題あっても、息子たちを真に想っていたのでそうはならなかったけど。サムはディーンがいなくなった12歳の自分を考えてみたんじゃないか。それは色を無くし、温かさを無くした世界。父親の保護はあっても理解はできず、ザナのサリーを捨て、ユニコーンがいないことも知った12歳のサムは、支えのいない辛すぎる少年時代になっただろう。
自分の人生は悲惨に見えて、ジェシーよりも幸せだったんだと思ったはず。

兄もセザールの気持ちが痛いほどわかる。サムの苦悩を助けてやれなかった過去もある。でも彼らは常に寄り添い続けた。それは何にも代えがたい献身。けれど、27年も兄を思い、変わり果てた姿をみつけたジェシーの慟哭を見て、少し前に自分が弟の代わりに死のうとしたことを思い浮かべたのかも。一人残される地獄を味あわせるところだった。

全てが済んで、急に明るく人当たりが良くなるジェシー。「何か手伝うことはないか」と兄弟に!
本当な根はやさしく朗らかな子だったんだよね。兄とともに新天地に行ける元になるはずだった硬貨は、27年間遺体の側にあった。これからはたぶんお守りに。


同性カップルのハンターは初めて登場。いずこも年上が年下の面倒を見るものである(笑) 
セザール、牧場が失敗してもジェシーは救命士だからって言ってた。ジェシーはハンターだけど救命士の免許も取ってたんだ。えらい。
ディーンは質問してたけど、子供を殺されて夫婦でハンターになったカップルが初期シーズンに出たよね。結末は妻だけが生き残る悲劇。それにキャンベル祖父母もハンター夫婦だった。夫婦も親子も兄弟も、ハンターの身内は何者をも変えがたい支えでありトラウマのもとにもなるのは同じ。

あと今回は吹き替えに微妙な訳がある(^^; セザールが『ウィンチェスター兄弟のことは知ってたが、ずいぶん前に狩りをやめたと聞いてた』ってのは、字幕の『死んだと聞いてた』が正解。
それと、マティを探して見つからなかったジェシーは、緑の目の野郎が出てきたという言い方をしてたが、これだと別の怪物に遭遇したように聞こえるが、字幕にあったマティがビサーンに変化してたのが正解。字幕と吹き替え、やはり両方見ないとどっちかが変な時がある。

あ、シーズン1では兄弟はヴァンパイアもルーガルーも知らなかったということは思い出さなくていいです。なら書くなよ! きっと別次元の兄弟(笑)


もうすぐアカデミー賞で、来週は私の一等星俳優の映画が来ます。
しかも色々治療中。あと数話にかかれません! 
今回は1話のみ。また当分消えます!

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