別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン15 けじめ感想18

2023-01-29 22:14:33 | シーズン15

第18話 消える仲間

爆発寸前のジャックにおたつく3パパ。
ディーン「どうすりゃいい?」「お前を見捨てるはずがない!」
正気に戻りましたか😅
ビリー登場。詰め寄る兄弟に、「あなたが邪魔をした」とサムを睨む。
あくまで強気な死の姉御。
止めるのは無理だが、別の方法があるとジャックを消す。虚無へと。
大汗のジャックに、「具合悪そうね」と嘲笑うメグたん@虚無だが。
「ごめん…」 大爆発 タイトルロールとかぶる 
コントか? コントだな?
神殺しのジャックのパワーを吸収できるのは虚無しかない。ジャックは死んでいないかも。連れ戻してほしければ、奪った神の本を返しなさいとビリー。
自分が神にとって代わること、一度死んだ者たち(兄弟含む)を殺すつもりなのも否定せず。
デカすぎる態度のデス様だが、サムが持ってこないと自分では本を見つけられないらしい。

身体があっという間に戻るジャック。どういう仕組みや。激怒の虚無。コントは続く。
本を取ってきたが、手渡さずテーブルに投げ出すサム。いいぞ👍
計画が失敗したから神の最後も書き換えられたはず。中身を確かめ、ほくそ笑むビリー。「興味深い」
ジャックを戻すが、まだ使えるから私のもの宣言。
サムとキャスが抗議してる間に、置いてあったデスの大鎌でビリーの肩を斬りつけるディーン。
そこらに置いておくと言うウカツ。そして実力行使は兄の十八番。
深手を負ったビリーは逃走。
兄弟、夜中の酒盛り。俺がどうかしてたと謝る兄。ジャックは力を失い(またその設定か)、チャックは+アマラで無敵。それでもなんとかするとバーボンを傾け合う二人。

異次元チャーリーはハンターのスティービーと良い感じだったが、スティービーが目の前で消えてしまう。
呼び出された兄弟は、ビリーがやったと確信するが…。
ジャックは何か変な感じ、爆発したからかと悩む(普通、爆発したら変です)
命を賭けた使命が果たせなかったことで、生きている意味を無くしている。
パワーがあるからじゃなく、兄弟も自分も君を大事に思っているとキャス。
ふたりの会話はいつもしみじみ。

ボビーからも異次元からの仲間が消えたと電話がある。チャーリー「広がってる」
サム「エイリーン…」 あああ。
エイリーンの元に向かう4人。しかしラインも途中で途絶え…。彼女の車は空で、近くには端末が。
「サミー」慰めようとするディーンに、「今はやめてくれ…」とサム。ううう。
二手に分かれ、サムはジャックと異次元の仲間を匿う手段、ディーンとキャスはビリーを倒しに向かう。
兄弟ハグ来ました❤

ドナが見つけた隠れ家にみんなを集め、チャーリーも異次元ボビーも到着。
何もできずに落ち込んでるジャックに、サムは運転を頼む。良いパパだわ。
サムはドナに、君やジョディと娘たち、ガースは標的じゃないから大丈夫だと言うが。
みんなお前がボスだと思ってると、信頼を告げるボビー。
ジャックは自分が植物を枯らすことに気づく。アマラと同じ…?

デスの執務室に向かうディーンとキャス。傷を押さえているビリーは、不気味な凄みを見せている。
部下まだいたのか。虚無が全滅にしたんじゃないのか(ご都合)
殺りにきた宣言をする兄とキャスだが、ビリー強いわ。キャスなど持ち上げられる。
バンカーにおきっぱの鎌を取り戻しに来ないわ、切りつけられて逃げるわ、またも兄に鎌で喉元を抑えられるわ、強いのか弱いのかハッキリせい。
「私はなにもしていない」
そう、サノスごっこしてたのはあいつ(サノやん知らぬ人は調べ)
サムとジャックの目の前で、すべての人々が消されてしまう。チャーリー、ボビー、ドナも…。
鎌で傷つけられたビリーはどのみち死ぬ。「私の最後の望みよ。あなたが死ぬのを見たい」
シーズン11登場回から言ってたから、ガチの願い。つまりはご執心。
「あなたは秩序を乱すことしかできない悪の権化」 そういうあなたはすっかり悪役。
心臓を握りつぶせるのに、物理的に歩いて追っかけるだけという地味さ。
これ毎度の拷問部屋? 逃げ込む兄とキャス。サムとジャックと離れるべきじゃなかったと、絶望のディーン。
突然、虚無との取引を思い出すキャス。「真の幸せを感じたとき、虚無は私を連れて行く」
自分の本当の幸せを考え続けてたキャス。

私が心から望んでいるものは手に入らないと知っているからな
だが今ならわかる気がする。幸せとは手にいれるとか、そういうものではない
心で感じるものだ 言葉にすることだ

私は知っている 君が自分をどうみているか
乱暴で怒りっぽくて手に負えない 父親に都合よく使われる道具だと
憎しみや怒りに突き動かされている 自分はそういう人間なのだと だが違う
君を良く知る者たちならわかっている
君がこれまでやってきたことは 善悪に関わらずすべて愛のためだ
愛する弟を守り育てあげ 世界を守るために戦ってきた
愛があったから それが君なんだ
地球上でこれほど愛に溢れた男を知らない
誰よりも人に尽くす こんなに愛のある人間は他にはいないだろ

私たちの出会いを覚えているか 君を地獄から引き上げた
君を知り私は変った 私を家族のように思ってくれたからだ
私にとって君やサムやジャックはかけがえのない存在に
だがこの世界を愛おしく思えたのは君がいたからだ 
君が私を変えたんだ

ディーン「なんで別れの言葉に聞こえる」 キャス「お別れだからだ」

愛してる

現れる虚無。「さよならディーン」 兄を突き飛ばすキャス。
血まみれの手形が兄の肩に。S4登場時のオマージュ。
満足気に微笑むキャスを、虚無は入ってきたビリーと共に連れて消えた。

隠れ家から出るサムとジャック。彼ら以外のすべての人が消えた世界。途方に暮れるサムとジャック。
一人涙にくれるディーン。

 

カスティエル、天使生の最後に一世一代の大告白

で、キャスディンガチ勢、通称ディスティエル強化担が鬼の首を取ったような怪気炎を上げて大騒ぎになったという回。
そこらへんは直には見てないんですよ。当時ネタバレ避けてたからね。
それでも漏れ伝わってきた騒ぎには、やはりザワザワしましたね。

実際のところ、自分の目で見て会話を聞くまでは、どうだかわからんとは思ってました。
おまけに英語難民には、吹き替えと字幕というフィルターもかかる。
脚本家やショーランナー、監督たちの意図が先にあり、その上で演じている俳優の解釈や判断が加わる。
そして見る側は、さらに自分の観念や願望が混ざった視点でドラマを見るわけです。
私は俳優の解釈と演技にかなり重きを置いていますが、これが真実! キャノン!(正典) これ以外はないのを認めよ!というゴリ押しは、やかましい雑音でしかないと思ってる。

ともあれ、カスティエル演じるミーシャは一貫してディスティエルを煽る感じの言動を続けてはいたみたいですね。
キャスは本気でディーンを愛していた、それを最後に伝えられて、ディーンも否定しなかったことが嬉しい。みたいなことを言ったようです。
ジェンセンの方は、ディーンのキャスへの想いは完全に家族愛で、キャスもそういう感覚での愛だと思ってっいたということを、コンベンションで話していた。それに対してヘイターだかヘラーだかと呼ばれる層が、ジェンに対してSNSでの攻撃をしたとかどうとか。
さらにはラテン国での放映では、ディーンも愛を返した吹替えが勝手に入れられたなど、かなり拡大した騒ぎになって長く尾を引いたんですよね…。もうそこらは、個人の見解を自身の中で大事にすればいいんじゃないですかね。やれやれ┐(´д`)┌

ミーシャとジェンセンがそれぞれの解釈で演じた大詰め。私は私の感じ方で解釈しました。

SPNワールドでは天使も性愛を抱く。元々は光のエネルギー体で性別もない(メタトロンも言ってた)が、SPNでは器の性別にかなり影響を受ける設定。
今の時代、男性性の天使が人間の男に惚れるのもアリ。
キャスの最後の長い告白は、吹き替え版を上に太字で書きました(多少違っててもご容赦)
字幕版と英語テロップも見てみたよ。

だがこれ、恋愛感情か…? 

キャスがディーンを大好きなのはみんな知ってる。さらにはサムも、いとし子ジャックも、逝ってしまったメアリーも。彼にとっては大事な存在になたことは、本人も言った。
過激派やキャスディン好きがピックアップしてるのって、
始めの、私が心から望むものは手に入らないと知っている 
と最後の、この世界を愛おしく思えたのは君がいたからだ  君が私を変えたんだ
というところだよね?

愛してる~はそのまんま I love Youで、これは逆に恋愛に限定されない。どんな愛も含まれる言葉。
キャスが唯一、本気で欲しかったのはディーンからの彼個人への愛情だったが、ディーンは家族愛、兄弟愛でキャスを想ってくれていただけ。そしてディーンの唯一無二はサムしかありえない。それを誰よりも知っていたからこそ、手に入らないとわかってた。でもキャスにとってはディーンは愛情の向かう先だった。
そういう感じに確かに聞こえる。ミーシャがそのつもりで演じてるから。

だけど、セリフだけ聞いてると、私はそうは感じなかった。
吹替えでも、字幕でも、英語でもね。
私が思ったのは。

カスティエルはディーンと人々との年月で変わり、人間らしくなったけれど。
彼はやはり天使であり、天使の愛をディーンに捧げたのではないかということ。

ディーンはキャスにとって、知らずに従っていたチャックに代わる、本当の神だったんじゃないか。

キャスはチャックがそう設定したのかどうか知らないけど、はぐれ者であり天の規律からはみ出して堕ちた天使だった。ディーンとの出会いがそうさせたという面もあるけれど、キャスはずっと自分の使命と帰る場所を探し続けていた。
天使はみな、神であるチャックを無条件に愛し従うように作られた。しかし創造主たるチャック自身が天使に飽きて人間に走り、やさぐれて権力欲に走った大天使や、延々とアダルトチャイルドし続けた大天使が量産され、その下のノーマル天使は右往左往するという事態に。
キャスはウィンチェスター兄弟に影響され、彼らに友情や家族愛も感じるようになっていったけど、自分のやるべきことを求めて数々のやらかしもしたり、天使&魔王&悪魔のあれこれに巻き込まれて、兄と決裂したことも多数回😅

天使の生では短いはずの歳月に、キャスは沢山の経験をして、苦しんで、しかし彼以上の苦しみを負って生き抜いてきた兄弟をリスペクトし、自分に感情をぶつけてきたディーンに感化された。
考えたら、サムってキャスに対して厳しくなかったんだよね。結構な目にあわされてるのに。兄貴は何度も「お前は裏切った、許さねえ」を繰り返したが、サムは一度も言ってない(笑)

神に絶対的な愛を捧げても、自分だけに愛を返してもらえるわけではない。それが天使の神へのセオリーであるなら、仕える主を見失い使命を探し続けた天使は、最も激しく、愛情深く、自分にも手加減も遠慮も配慮も何もなくぶつかってきた人間、弟をこの世で守ることが使命の男こそが、彼にとっての神になった。
私にはそう思えた。

兄弟愛、家族愛もウィンチェスターブラザーズに教わったキャス。実はキャスのジャックへの愛情のかけ方は、兄弟双方から影響を受けていると思う。
ディーン自身のジャックへの接し方は過分にジョン的だったけど、キャスのジャックへの愛情は、ディーンのサムへのそれによく似てる。
何があってもジャックを守り、育む。たとえジャックが大きな過ちを犯しても、かばい守り抜こうとした。
ディーンを相手にしてさえも。
そしてサムがしたように、生まれながらにして大きすぎる運命を背負った少年を、理解し導こうと努力した。
キャスにとってのディーンが、人間の織り成すこの世界を生き抜き、居場所を与えてくれた神だったとしても、サムもまた神の片割れ(アマラか)であり、大事な存在だったと思う。私がサムとキャスのペアも好きだから思うのかもしれないが。

神を殺すシナリオに入っていなかったキャス。兄弟の守護天使の役割も、実質面ではジャックが引き継ぐ形に。
ファンの多いカスティエルというキャラは、厚遇されたようでいて巧妙に外されていたと私は感じていた。
最後の花道が、ディーンに想いを告げて彼を救って去っていくというのも、兄弟シンパのダフの巧妙なディスティエルかわしに思えたのは、うがった見方か。しかし次回を見れば…。

キャスの最後に色々吹っ飛びましたが、大詰め押し詰まっても相変わらず突っ込みどころ満載なのがSPN。
チャーリー、ボビー、ドナ、メグ@虚無と、お馴染みゲストキャラが目白押しの豪華出演。なのに絡みはほとんどなし…。撮影時はまだパンデミックに入る前でしたが、他キャラの絡みに割く時間はすでになし。

チャックのサノスプレイで兄弟とジャック以外のすべての人間(動物も?)が消えたような描写。しかし大爆発も事故も起こっておらず、静かに世界は存続してる。〇ベンジャーズ・エ〇ドゲームもまっつぁおの無茶振り設定。てか、三人を残して何がしたいんだチャック
兄弟と孫を苦しめたいのなら、ディーンかサムのどちらかを消してどちらかを残すのが鉄板。そんな流れにしてあと2話で話が終わるわけないので、しません。
二人揃ってこそのお気に入りの最後のおもちゃだしね。
しかし、自分を殺すパワーを持つジャックも残す理由がわからん。力失ったって毎度戻るだろ。
結局チャックはジャックを完全には消滅できないのでは。天国、地獄、虚無、どこに行っても甦る力をこの子はもっている。
兄弟二人っきり、水入らずにさせるもんか! コブ付き!だとしたら、元カノベッキーに感化されている(笑)

ビリーは残念な人(デス)で終わっちまったな。お顔好みだったのだが、笑い顔は不気味で焦った…。
ロウィーナやメアリーに見せた深い面はどこにいっちまったのか。書き換えられた神の本には、自分の名前はあったのか? 「興味深い」の伏線は明かされるのか(ないよ)
虚無はメグやキャスの姿でいるときより、ドロドロのタール野郎でしゃべらん方が明らかに強い。化けると知能指数のほどがバレた。

エイリーン、ナレ死ならぬライン死…。ショックを押さえて気丈にふるまうサムは泣けたけど、折にふれ唐突にリーダーに祭り上げられるパターン。ディーンは憑き物(チャックの操作)が落ちたようにジャックを気遣ってた。スキを逃さず武力行使を実行する、いつもの兄に戻ったね。
追い詰められて、「サムとジャックと離れなきゃよかった」というところが兄貴らしいんだが、目の前の天使はマジで告る5秒前。ジャックはまた、役に立たなくなっちゃったモードに入りましたが、どうやら新たな特技を習得した模様。

キャスの独白、中辺りの吹替えセリフはちょっと変じゃないかと思った。ディーンは確かに昔は自分をそう思ってたけど、今ではジョンの道具とか思ってないだろ! そしたら英語を見たら、「敵が君をどう思っているか君は知っている」が入ってる。敵対するものたちはディーンをそう見ているけど、そんなことはないって言ってる。吹き替えそこはミス。

シーズン4より仲間に加わったカスティエルの退場。
キャスファンのほとんどがディーンとの絆が好きだとは思うけど、ディスティエル派ではない人だっていたはず。
キャスの最後はどう感じたのか聞いてみたい。満足の終わりだったのか。
私はキャスを失い絶望するディーンより、自分を頼った仲間たちを全員目の前で消されたサムの心情の方がつらく、感情的にはそちらに持っていかれたラストだった。

兄弟至上主義でありつつキャスは好きだが、この筋立てはディスティエルをなだめるために書かれた匂いがプンプンとしたので、あまり買ってはいない。キャスにはサムとジャックにも別れを告げてほしかったし、虚無ではあるけど、メグの姿にも何か言ってほしかった。いっそメグの姿で迎えに来いよ虚無!

 


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