別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン9 雑感感想5

2015-11-22 18:28:16 | シーズン9
第8話 純潔の誓い

しょっぱな兄弟がシリアルを食ってるシーンに萌えた。
子供時代の二人が食べてるシーンはあっても、大人になってからのモーテル暮らしではたいていテイクアウトかダイナー、またはチョコバーやスナック(^_^;) だからそこで朝ごはん。サムの認識はどうでも、そんなことが嬉しかったりする。シリアルだけでもね。

ミルズ保安官、相変わらず男前。彼女の依頼の事件により、調査のために純潔の会に入る兄弟。一瞬、サムはもう何度も清める試練を受けてるぞ! と思ったが、いやそれは純血だった。 
アメリカはこういうピューリタン的な禁欲観が残ってることろもある。プロミスリングとかもそう。
会のメンバーの美女スージーに見とれる兄貴。弟にうながされて祈るふり。気ぃ失ったようにしか見えない。

サム   「今まで付き合ったー関係を持った人と、ことごとく上手くいかなかったから」
ディーン 「全滅ですよ」 いい笑顔。

自分から離れる以外の弟の女関係を常にいじりたい兄。

兄の際どい猥談告解により、足を組み替える女達。そりゃあの顔であんなエロいこと言われた日にゃ。
詩人のちくり魔の彼女、顔はともかく体型が土偶…。

久々に女にはしゃぐ兄はかわいいし、またもミルズさんと調査組のサムも可愛い。サム&ジョディ好きだなあ。普通にエッチ関係の話をサクサクし合うふたり。年上でさばけた強い女性とサムは合う。恋愛対象でもしっかりした現実的な女性が好みだしね。ベッキーがどれだけ苦手だったかわかる(笑)
兄の方は、スージー宅で彼女の気を引こうとキャンドルに火を灯す。ガブリエルかよ!
あんなダイナマイトボディの隣で祈らされて、別な意味で祈っただろう兄(笑) スージーの昔のお仕事DVDを発見。なんと彼女、『エロスの館』に出演してた女優だった。このネタまだ使うか!(笑) 
このシリーズ随分続いてるようで女優も色々変わってるだろうに、ディーンはすべてのシリーズを見ているのだろうか。バイブルか。
その中でも好みだったんだろう、スペイン系美女。タコスプレイ…。兄貴をぐるぐる巻いてアボカドディップで食べる…(違います) 弟のお残りでもいい(残しません)
フラメンコのリズムに乗せて、オレ!でフェイドアウトしていく二人(笑) 
別れ際のディーンの、満足というより達成感溢れる表情(^o^)

恒例、特定のタイプだけをご馳走にする古代の神が敵だったが、ギリシャにせよ他にせよ、スパナチュ界では『あの神』以外はとんだ悪食にされておるのも定番。ヴェスタは火を司る女神なので(火そのものともいわれる)指から青い光線出させるくらいなら火を使わせればいいのに。つかまたジンと同じじゃよ。
ディーン 「ここはどこだ」 閉じ込められたカップルの男 「地獄」
モノホンの地獄にいた兄に、単なる地下室のことを言われてもよ。
毎度のことながら、ネットに女神を退治する方法が載っている。しかもそれはたいてい木の棒。

呼び合う兄弟が萌え。肝っ玉ミルズさんが良いとこ取りでしたが、次回からの厳しい流れの前のお休みタイム。兄も良い思いしたしね。
ジークは肝心な時にはガムテの補充でも行ってたか。サムの状態について彼が言うこととヴェスタが見えたこととかなり違ってるぞ! 告白しようとした兄貴を止めに現れなければ…。
ミルズさんが言ってくれた、兄弟の強い絆。強いからこそ、こじれやすくもある。
次回は内臓をガムテープと安全ピンで留める不器用な天使の正体が明かされます。


第9話 エゼキエルの正体

ううう 辛い ツラい…

ケヴィン、可哀想すぎるよ!

エゼキエルがその名の通りの天使じゃなかろうことは、もうほとんどわかってたけど。
天界で苦しみ続けていたという事情からか、はたまたイケメンの器のおかげか、ジーク改めガドリエルを悪く思う人はそんなにいないようで、諸悪の根源はむろんメタトロンのおっさんであると。
言っていいものかどうか。

私はケヴィンを殺したことはしょうがないとは思えないね。要するに端役天使にせよ、ゲスト級にせよ、スパナチュ天使はみな人間の命なんてあっという間に失われる長さしかないのだから、大したもんだと思ってないんだよ。それが根底にあるから罪悪感や躊躇はあっても、『殺すのは忍びないが、我が長きにわたる苦しみに比べれば瞬時のことだ。大義のための犠牲だ』みたいな価値判断で選択しちまうわけだ。

メタトロンについては、シーズン8よりもハッキリとした悪役になっているため、腹は立ってもやりきれなくはない。奴は悪もんだから、悪いことするのは当たり前。
しかし、それまでまがりなりにも兄弟を助ける側にいたガドリエルの裏切りーというか転身で殺されるケヴィンは不憫なんて言葉じゃ言い切れない。世界中で一番安全な、悪しきものを寄せ付けないはずのバンカーで。

「俺とサムとの会話を盗聴してるのか」とのディーンの問いに、「やることが多くてそんな暇はない」とか言ってましたが。
小姑レベルで頻繁に現れてはジト目で兄を睨んでる暇があるじゃねえか。正体がばれることを極端に恐れていた彼に、「キャスを見ろ。どの天使も快く思っていない。なのに危険を顧みず協力してる」と言うディーン。その通りだ。それに少し揺らぎを見せつつも、メタトロンの口車と兄が自分をサムから追い出そうとしていることを知り、あの事態を選んでしまう。
悪気がない方が、悪意からよりマシと言えるのか。保身による選択で害されるものがあるという事実しかない。
ガドリエルだと名乗れずに、他の天使の名を借りてしまった時点で、どんどん自分が真実から遠ざかる生き方にならざるを得ないことを知るべきだった。


世間の流れに逆らい、私はカーヴァー・ショーランナーの采配が結構好きなんだけど、サブキャラを残酷に殺すという点はどうにもいただけない。本当に酷い。目を焼かれたケヴィンの姿…。
彼は本当によく成長したキャラクターで、登場時のガリ勉の少年はもうどこにもいない。W兄弟は幼少期から過酷な運命にさらされてきたけど、ケヴィンは大学に入ろうとする前に突然世界が変わった。この異様な世界に後から叩き込まれた方が、実際受け入れるのは困難だ。

『アジア系で初めての大統領になりたかった』夢を持っていた少年。サムは逆に、異常な世界から出て弁護士という普通の仕事で人の役に立ちたいと願ってた。この二人にはディーンにはない共通点がある。
母一人子一人で育ち、彼女はいたけど男の友達の影もないケヴィン。兄弟とは逆に父親不在で育った彼の“ひとかどの者”になりたいという希望がどんな思いから来ていたのかはわからないけれど。生死がハッキリしない母親を捜しに行きたかっただろう。
頭が良くてオタクの気があることもサムと似てる。バンカーで疑似兄弟になりつつあった三人。危機的状況に恐慌状態になった時に叱りなだめるのはディーンで、共同作業するのはサム。そんな関係が築かれつつあった。

目の前で、弟の姿をした者に殺されるのを見たディーンと、実際にその手にかけてしまったサムの、どちらが辛いのか。
それは比べられるものじゃないけれど、その問題は後半のテーマにかかってくる。

キャスについて。この話の前半は、コンビニ店員をやめたのかハンター見習いに戻ったキャスが独特のチャームを振りまくというちょっとした息抜きが(笑) 恩寵が無いことですぐに酔っぱらうし、言い方も妙に可愛い。今シーズンのキャスは、人間になったことで兄弟の持つ問題や生と死について理解を深めて、二人を取り持つ役割をする。ボビーがいたらやってくれたことを。調査とバックアップ面ではケヴィンが代わってたんだけどね…。今回ほかの天使の恩寵を拝借して一応天使に戻り、実はちょっとがっかりした。天使キャスファンに怒られそうだが(^_^;)
天使のパワーで兄弟は数えきれないほど救ってもらってるけど、それが無くてももう彼はディーンとサムにとっては良き友だし、忠告者でもある。実際兄弟共に恩寵を失くしたキャスに対する態度はまったく変わらない。ともあれ、キャスが人間でいた時期の学びはこのあとも生かされる。
キャスも下っ端天使を言いくるめる位の話術は習得したんだね。メタトロンには「オツムの弱い奴はうんざり」とか言われてたが。
口先三寸のメタトロンは天使版クラウリーみたいだが、クラウリーは小出しに利を得るあきんどめいているのに対し、メタは喪黒腹蔵のように人がギリギリのところで無視できぬ条件出してくる。
マラカイはチンピラで、拷問係の天使(どういう天使よ)は保守で、バーソロミューの手下の女天使はタカピー。端役天使の脳の弱さもう勘弁してくれ。

そしてディーンとキャス、サムとクラウリーの対峙があった前半から、後半はディーンとクラウリー、サムとキャスという組み合わせにシフトする。
ここら辺の采配は、上手いと思う。

ガドリエルinのサム、サムの振りをする演技派のカドリエル。どちらもジャレッドの演技が冴えていたね。

辛い今回を経た次回は、なかなかに見所満載のストーリー。

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