別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン9 雑感感想15

2016-03-27 10:05:17 | シーズン9
第22話 天国への扉

死神は天使の一種という新・珍説

基本設定とかにさほどこだわる性質ではないんですよ。こだわるのは兄弟の心理面ばかりで(笑)
アメドラはアメコミと同じく、沢山の脚本家が順繰りに回を担当する。シーズンを重ねればそのメンツも入れ替わるので、しょせん初めの方との統合性を保つのは難しい。それでもこれは、いやはやなんともな感じ。

今回の脚本はファンからはかなり疎まれてる二人組ということだけど、ショーランナーまでは言及しても脚本家の件までは書く気がない。どの脚本家が良いとか駄目だとかはコアなファンに任せて、私はキャラの心理を追うことしかできない。それにもう今は全然情報追えないし。
死神の件では、毎度デス様がどう取り仕切ってるんだと書いてきたけど、死の騎士が干渉しないのは実は気にならない。彼は天界における神と同じく、配下の死神たちの右往左往にも干渉せずに超越してると思ってる。けれど死神も天使の中の特殊部門みたいなくくりにすると、デス様も天使の一人になっちまわないのか。それとも騎士は別格なのか。地獄の騎士の方は悪魔の元祖で同族でいいけど、4人の騎士なんて特に飢餓や疫病も天使の一派だとしたら相当嫌(^_^;)

そこらはもう、“そういうもん”として受け取るしかないにせよ、それよりもシーズン2から飛び飛びなれど登場してくれたテッサが、あんなお馬鹿さんに描かれたのは残念。
死者が天国に行けず、痛みからも解放されず苦しんでいることが耐えられないというのはわかる。でもそれがどうキャスの名を借りた自爆テロ行為に行きつくのか? ガドリエルがテッサやジョザイアをスカウトしたというなら、彼女はメタトロン側ということ。けれど「カスティエルが理由をくれた」と。キャスにガブリエルの幻影を見せた時のように、メタトロンがテッサ達をキャスの幻影で騙したんだろうか。どっちにせよ、それで自分の苦しみの何が解放されるのか、さっぱりわかんないよ。
自殺するのは怖かったのに、自爆テロで死ぬのはいいのか。そしてディーンに自殺幇助させる。どうなってんだおい。

一触触発の兄貴周辺と変わり、なぜか二組のペアがゆるい(笑) 人気を得ようとキャスを真似てトレンチコートを着てみるメタトロンと世話役ガドリエル。天使を勧誘し、暗殺し、メタトロンの側近としてまとめたり、他の組織の会合を準備したり、メタのおっさんについて護衛。バットもマンにおける万能執事アルフレッドか。これだけ使えるなら、他の道もあっただろうになあ。
「いかにも天使だな。融通が利かん」って、せめて5秒待ってくれと言えば。
大きな派閥を持つ天使がボーリング三昧。もっともこういう奴の方が私は好きですけどね。メタの顔がイヤと言ってくれたし(笑) 味がわからない筈の天使が少女の器でアイス食ってたり。いずれにせよ、クラウリーVSアバドンでゴザってた地獄どころじゃない。十字路のスヌーキーちゃんの言葉を借りれば、天使界が炎上している(ほとんどが地上に落ちているので天界とは言わない)
キャスとサムチームがまたよろしい。力では開けられないドアに体当たりして、「開かないね」 津田トーンがイイね!
6はなぜ7を恐れるかーseven eight(ate) nineー9を食べちゃうから。言葉遊びはあっさりサムが解いた。「ドゥリンの扉か」 LOTRを知ってるのは嬉しいけど、知識が入っても知恵は人間のサムが上(笑)

メタトロンは天使どもをだまくらかしているけど、自分が勝ち組として神になりたいだけで偽善者ではなくあこぎな策士。悪役にふさわしい。メタ役のアームストロングさん、すごく楽しんで演じてる。S8の終わりに出てきた時より面白いキャラになった。
むしろその他大勢の天使たちがどうにもイライラさせられる。ハンナはまだ真面目すぎる堅物だけど、病院で働くフラッグスタッフとか大変腹立たしい。ディーンをこき下ろすけど、天使本来の仕事をしているだけよね。力を持たぬ人間も、病院でも他でも人を助けてますぜ。偽善者はどっちか。
天使同士の揉め事に、人間であるディーン一人を殺さないとキャスを信じられないとか、どんだけちっせえのか。カスティエルに付き従うと決めた時点で、彼と長い付き合いも信頼もあるウィンチェスター兄弟を色目で見ることも考え直すのが筋。まあ彼らは大人じゃないからな…・

天使たちは何が足りないって、圧倒的に経験値なんで、同じことを何万年だか繰り返してきて良しとしてた彼らは自分で考えてもこなかったわけで、頼れるものがいないと暴走し、ちょっとでもそれだと見定めると信奉し、期待に沿わない相手と思うと失望して放り出す。選択に伴う責任は人に押し付け、不満ばかりの子供。
真面目なキャスはまた彼らに振り回されたけど、伊達に長く人間と付き合ったわけじゃない。あんたには兄弟との絆という恩寵がある。
「この三人がいれば充分だよな」「ずっとそうだったろ」 哀しくもしみじみした兄貴とのやり取り。

しかし兄貴も荒れ始めている。ようやくメタトロンが悪の大元とわかったガドリエルがバンカーを訪ねてくる。バンカー、誰も入れないんじゃなかったっけ(もはやザル)
こんどはサムを突き放すディーン。刻印の影響で支配的になってる、ように見える。そしてチャンスをくれと言うガドリエルに…。
元始の剣で切り付けたディーンの表情。もはや獣。次回でどう大風呂敷を仕舞うのか。



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