スーパーナチュラル シーズン13 ざっくり感想１

第一話　魔王の息子

シーズン１２の振り返りはしっとり。流れる曲は、ディーンの愛するメタリカの『Nothing Else Matters』
どんなに離れても問題じゃない。君を見つける。人生は自分たちのものだ。自分の道を生きている～そういう内容。泣ける。

うって変わり、サムが見たのは既に青年になっている子供。
「父さん？」　サムびびりつつ、「いや、違う…」
ディーンが来てさっそく一発ぶっ放す。
外れたが、魔王の息子は怒りの超音波みたいな声を出し、浮き上がり壁に叩きつけられる兄弟。
もの凄い力。しかしなんかマヌケな浮遊っぷり。
OPはジャックの目だね。黄色い眼より強い金色。
気絶したディーンの夢。マム→いなくなる→燃える。トラウマなんだな( ；∀；)
素っ裸で歩くジャック。生まれたてだからか、すね毛無しのツルツルお脚。
ファーストフード店『海賊ピートの上手いもんや』の海賊人形を睨みつけるジャック。
「父さんなんだろ？」
突然のコメディ。
従業員クラークは母親の保安官に連絡。
早くも兄弟意見真っ二つ。
人形と見あったままのネイキッド青年。
力になると保安官に言われ、邪悪な笑み。
服に慣れぬジャック。ペットボトルの水に？？？のジャック。
副保安官、「妙なガキだ」　保安官「おかしな子供なんていないから」
みんな違って、みんないい。
「父さんが迎えに来るはずなんだけど」「悪い女が焼け死んだのを覚えてる。全世界が悲鳴を上げた」
ヤクでぶっ飛んでると思いこむクラーク。
「どこにも行ってないし、飛んでないよ」…かつての某天使によく似てる。
「お腹すいた…。僕は飢えている」…お前を取って食うという顔。

また兄は一人で抱え込んでいる。酔っぱらい女子大生、兄弟に絡む。
300歳のスペシャル魔女に暴言吐くくせに、女子大生に及び腰のサムなんなんだ(笑)
保安官事務所の電気が点滅。不安げな保安官が笑い声のする部屋に行ってみると…。
自販機のスナック菓子を食いまくる男子二人。ヌガーが好きだとにっこにこのジャック（かわ）
生誕後初の食が駄菓子…。歯磨けよ。
ジャックが自販機を叩くとお菓子出放題。しかし天使の会話が聞こえて苦しむ。
そうだよ、初期の天使は電気全部破裂させてた。
でもスタンガン有効。
サムとジャックは牢屋に、ディーンは保安官が詰問。直球で話す兄貴。偽る手間もかけたくないメンタル状態。
気がついたジャックはサムを威嚇。でも宥めると落ち着く。
サム、ひやひやもので話してみると、ジャック君、素直だ…。
ケリーのお腹の中で言葉も覚え、知識も得たもよう。
異世界への扉をまた作れるか聞くサム。びびりつつも抜かりない。
カスティエルが父さん、守ってくれるとケリーに言い聞かされて生まれてきたジャック。

キテた女子大生は天使だった。なんでこんなの器にするんだ。信仰心とかないだろ。アナ雪ルームメイト殺してやる交換条件か。
しかしこの女子大生つおい。さっきはミニスカで強そうなおみ脚だしてたが、天使風パンタロン(古）にお着換えしてて残念。兄的に。
牢屋にジャック奪還に来た天使に、アタマを集中して痛めつけられるサム。
ウィンチェスター弟はガタイが頑丈すぎるから頭を狙えというお触れでも出てるのか。
天使の声は聞こえるが、天使マークで飛ばされないジャック。天使の剣に貫かれても平気の平左。

三人はケリーとキャスの遺体を焼く。兄はチャックに訴えかけたが音沙汰無し。
荼毘にするシーンは厳かで悲痛。
打ちひしがれたディーン、辛そうなサム。わからぬままに哀し気なジャック。
でもメアリー、生きてました。ウザさの増したルシファーの異世界旅のお供に…。

ついに誕生したルシファーの息子ジャックの顔見せをメインに、ディーンの深い喪失感と絶望、苦しみながらも微かな希望をつかもうとするサムを描いたよくまとまった脚本。
メアリー、キャス、クラウリーをも失って、やり場のない想いを魔王の息子にぶつけるしかないディーンと、世界で最も数奇な運命に生まれた少年に様々な想いを抱きつつ、膨大なパワーを見極めようとするサム。“喪失”と“出生”に兄弟の根っこが見えるのが辛い。
が！　救いとなるのがジャック君ご当人。演じるアレクサンダー・カルヴァ―ト。適役です。
カナダの俳優だけど、名前と顔からロシア系の血も入ってそうに思える。
邪悪な睨みと目力。一転しての無邪気な笑顔。次の瞬間にビーム出して殺すのか…！と思わせて、「ごめんなさい」とかお菓子もぐもぐとか、アラッと視聴者をコケさせ和ませる演出に、彼の顔と演技力が効いている。

とにかくその出生とパワーから、スパナチュ史上最大の火種になることは決まってた。
この時点ではまだ決まってなかっただろうが、SPNのラスト3シーズンのキーパーソンとなる彼。
ジャックを通して、今までとは違った成長を求められる兄弟とキャス。異世界に飛ばされた設定で、継続出演になるメアリーは別ルートのストーリーになる。アナザーワールド設定は色々問題が出てきやすい。何でもありになりかねない。このドラマは基本が兄弟二人だけの奮闘なので、キャスにせよボビーにせよ、メアリー、ケヴィン、みな常時兄弟に引っ付いてるわけにいかないんだよね。そのために、離れる設定が作られる(^^;
個人的にこのシーズンは見やすかったし、見どころも多かった。

魔王と天使悪魔界隈を除いてはな

第2話　地獄の扉

兄弟の悲しみと、ジャックが救いのある存在という二極に揺れた初回の次に。
いきなり茶番野郎登場かよ
地獄の第4王子アスモデウス。光と共に登場し、配下の悪魔を選抜して残りは目を焼いて殺す　全身真っ白衣装。
私の中にせせら笑いしか起こさぬ。おま誰。
ラミエルとダゴン、こいつ始めからこういう奴だったですか、教えてくれ。

荒れた異世界を行脚する二人。ルシファーとメアリー。
こっちにもいたわ、文句ばっかの魔王とかいうお騒がせ野郎が。
メアリーはルシに結構ドライ対応。自分が真に恐ろしい目に合わされてはいないからか。それでも腹座っとる。

一方、バンカーに戻る途中、モーテルで休憩する兄弟とジャック。
ドアに天使除けをペンキで描いてるサムだが、そこモーテル…
テレビをつけて『スクービードゥ―』に目を輝かすジャックに、自分もうっかり笑みかけて止めちゃう兄。塩対応を通そうとする。スクービーはこの先の予告ｖ
が、めっちゃ食欲旺盛で好奇心も旺盛の子供(見かけ青年)に、渋々ながら質問には答えてる(^^)
ビールを持ったジャックに、「酒が飲める歳か？」と止めるも、「生まれてから3日と17時間42分」
この辺、天使式ｖｖ
ルシファーの説明をするサム。「ちょっとぶっきらぼうというか…」　いやむしろやかましいやろ！
ドアの向こうにすぐ移動して見せろと言う兄貴のけしかけに、考えてトコトコ出ていき、ドアをノックして待ってるジャック。
青少年に無茶振りになってしまいイラつく兄貴と、ジャックも兄も可愛くて悶える私。
何者かがドアの向こうをうろつき始め、警戒スイッチ発動兄弟。ジャックの膝を叩いてドアから遠ざける兄がいい。たとえ殺すつもりでも、今は守る側になってる。
ドタドタ引きずり込まれた太ったおっさん。ドナテロだ！
アマラに魂喰われたが、注意して普通に暮らしてると。
設定！(怒)
ジャックのパワーに引き寄せられてやってきた。自己完結型おしゃべりのおじさんにとまどうジャック。
邪悪だ、いや違うと談義始める兄弟。毎度のこと当事者の目の前でお構いなし。
天使と悪魔もジャックの波動に引き寄せられて来るだろうと、避けるタトゥーを入れに行く。
一刺しでタトゥー職人吹っ飛ぶ。機械もショート。邪悪かの前に電力少年。
責める兄に、「わかんない。痛かった」　子供vv
我慢するのが大人と言う兄に、「つまり痛みは一人前になるための試練で、我慢は大人の証なんだね」　おとな…
掘りたてタトゥーあっという間に消滅。
悪党と決めつけるなとサム。神の遺伝子を持っているジャックを訓練するなんて、ライオンにライオンになるなと言うようなものとドナテロ。
こいつは神でもキャスでもシンバでもない。ただのイカれた悪魔だと叫ぶ兄。
本人が側にいての言い草、デリカシーもくそもない。
しかし兄貴、ライオンキング好きだな。
今度こそどこかに飛んで行ってしまうジャック。ケリー母さんを想い、しょんぼり膝を抱える。かわいそう。
サムが探しに来る。ディーンは君が暴走したらみんなを守り、今は君を守っているというが。
「僕は守る価値があるの」と。かわいそー；

モーテルのバーでバーテンに愚痴をこぼすディーン。彼女は、「子供は父親に認められたいのよね」と言う。ディーンも「俺もそうだった」
ジャックも同じだよ。ディーンもわかってる。
だがバーテンはアスモデウスの変異だった。
化けられるというオプションもついているこやつ

サムはディーンがジャックに逆恨みしてるとズバリ言う。兄貴の反論が出る前に、ジャック争奪戦が開始。続々悪魔来訪。
天使の剣を投げて、悪魔の首に貫通させる兄貴カッケー。
偽ドナテロ(アスモん)は、ジャックに魔物の軍隊シェディムを地獄から解放させようとする。
本ドナテロナビで追う兄弟。親父の手帳にまた場所の説明あり。石板より万能。
駆けつけた三人。兄に撃たれて正体を現したアスモデウスは三人の喉を締め、私につけばすべてが手に入るとジャックを誘う。
「彼らを離せ、僕の友達だ！！」　ジャックの目が光り、アスモは消える。

異世界では色々いざこざがあったのち、こちらのミカエル登場。ルシに「確かにお前をズタズタに切り裂いた」
やはりロクでもない野郎でしたわ。
大天使二人の、壮大なる…殴り合い⤵　ミカの方が強い。

僕らを助けた、ジャックは良い子だとサム。
あれは反射だ。次にくしゃみしたら俺たちは吹っ飛ぶとディーン。
ジャックは部屋で身体にナイフを突き立て続けてた。あっという間に消える傷。
「僕はどうなってるんだ」「危ない力がある。自分では止められない」　不安なジャック。
危険になったら俺が始末すると言うディーン。

 

ジャック君、ますます可愛いを連発し、かたくななおっさんと化すディーン。
気立ての良さと母親とのつながりを感じ、導いてやりたいサムの方に同調しちゃうが、あのとてつもない力を危ぶむディーンももっともだとも思う。どのくらいの規模かもわからないパワーを持つのが、生まれたてのヒナ。たとえ一般常識を母親のおなかの中で吸収していようが、それではとうてい追っつかない。無自覚に大惨事を起こしかけないし、すでに天使も悪魔も付け狙って利用しようとしている。今はピュアでも、ルシファーの遺伝子がどう表れてくるかも予想つかない。

マムやキャス、クラウリーも亡くした苦しみを、原因となった魔王の息子に八つ当たりしてるというサムの指摘も本当だし、危険すぎる存在を許して、後でどれだけの人が犠牲になるかわからないというディーンの考えも妥当なんだよね。
ただ、それを今はまだ罪を犯してない生まれたばかりの男の子の目の前で談義するデリカシーの欠如はね(^^;　これは喧嘩も言い争いも、他の部屋に逃げようがないまま三人でぶち当たってたモーテル育ちが起因してるのかと。

ドナテロはちょっと救いでしたね。普通に生活してて問題ないという設定はアレだけどさ！
魂なくなると、残虐に人を殺したり、ロボになった男もいたりしたはずだが！
だから魂問題は、安易に使うと後で不都合が出てくるんだよ…
ドナテロはあまり人付き合いしないし、預言者という特殊な役割があるから、趣味も何も興味なくなったS11のオタクのようにならない…ってことにするしかない(不満)。

アスモが化けたドナテロに、ホイホイついて行っておっそろしいものを地獄から引き出しかけちゃうジャックは確かに危ない。疑うことをまだ知らないから怖いよ。
まだ数日だけの付き合い。サムは親切だけどディーンは冷たい。ドナテロはよくわかんない(笑)　それでも彼らを「友達だ！！」と叫ぶジャック君0歳。可哀想で可愛いね。

自分に冷たいディーンの真似をして、食べたり飲んだりするジャック。理解を示すサムの真似はしない。男の子は本能的に、その場のリーダーを父親とみなす。
サムは兄貴の側じゃ弟だし、優しさよりも怖さに少なからず強い父親像を重ねるのかもしれない。サムが優しくかばってくれるからこそ、守ってくれるはずだったカスティエルという父親の不在を、ディーンの方に求めてしまうのかも。
ジャックが自分に求めてるものを薄々感じ取ってるからこそ、ディーンも内心突き放すのが苦しくなりつつある。

生まれたての子供が、いくら見かけ成長してて知識も持っていようが、「何でも手に入る」なんて言われて喜ぶかよ。それがわかんねえアスモデウス。初登場回にて小物決定。設定トンデモだしな。
子供にとって大事なのは、自分を守り導いてくれる、愛してくれる存在。母を殺して生まれた子供は、人を傷つけることを恐れ、強い導きを求めてる。

アスモ配下の悪魔部下も変わらず雑魚仕様。ドレクセルって何気に長く出てるね。１話登場の天使も相も変らぬ上からの考えが狭いたぐい。ただ女子大生に憑依した天使(ミリエルというそう)の女優さんの動きがすごかった。調べたら、バンクーバーの俳優にしてダンサー、ムーブメント・コーチの人。役柄に合わせた動きをコーチする人ね。能力を使わず、肉弾戦で兄貴と互角にバトルできた天使って初めてなので目立ったわ。そして実は、サムが初めて殺した天使だって！　え、そうなん？！　悪魔は軒並みやってるが、天使を殺したことなかったとは。

異世界のメアリーは気がかりですが、異ミカエルも安定のクズっぽい。大天使はこじらせ野郎ばかりというスパナチュ伝説は続くであろう(予言者)