風味付けや色付けのスパイスとして、世界の多くの国の伝統料理に古くから使用され食卓を彩ってきたサフラン。
スペイン料理のパエリアやフランス料理のブイヤベース、イタリア料理のミラノ風リゾット、インド料理のサフランライス、モロッコ料理のクスクスなどが有名ですね。
そんな、サフランを甲府市内で栽培している方がいらっしゃいます。
甲府市増坪町でサフランを栽培している峰岸さんを訪ねました
畑で栽培しているのかと思いきや、あれ?案内されたのは倉庫でした。
サフランは、暗所で水を与えなくても芽を出し、花を咲かせるそうです。
伺ったのは11月上旬。
倉庫の中は、薄紫色の可愛らしい花が満開を迎え、とてもいい香りに包まれていました
実際に、サフランの収穫作業を体験させていただきました。
花びらの中には、中心に黄色いおしべが1本、その周りに赤く長いめしべが3本。
この赤いめしべだけを摘みとっていく繊細な作業です。
これを乾燥させたものが香辛料としてのサフランとなります。
サフランは、古代ギリシャの時代から鎮痛・鎮静・通経作用の医薬品としても利用されてきたそうです。
近年では更に、サフランに含まれている「クロシン」という成分が認知症予防の効果があるとされるなど、その薬効に注目が集まっているそうです
「将来的にサフランが甲府市の特産品となって、甲府市民の健康に繋がっていけば嬉しい。また、香辛料としてのサフランの生産だけではなく、サフランの花を使った養蜂にも取り組んでいきたい」
と目を輝かせておっしゃっていました
社会福祉施設とも連携しながら、障がい者のやりがいづくりの創出など、農業分野と福祉分野の連携「農福連携」にも積極的に取り組んでいます。
生まれ育った甲府・山梨の活性化のため、新しいことにチャレンジして、たゆまぬ努力する姿はとても素敵でした
甲府市に新たな風が吹きそうな予感