◆VFK11年目の頼れるキャプテン◆
11月1日午前、山梨大学医学部練習場へヴァンフォーレ甲府、山本英臣選手の取材に行ってきました。
秋晴れのさわやかな空のもと、選手たちはいつもと変わらずハードに練習しています。
練習が終わり、山本選手に取材に応じていただきました☆
山本選手、よろしくお願いいたします。
インタビュー内容
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今シーズンのチームの皆さんはどうですか?
僕や石原克哉さんのようなこのチームを長く知っていて、このチームとともに経験を積んだ選手もいますが、今シーズンも、経験のある選手が新たに来てくれました。彼らが連敗中の時などチームの状態が良くないときに、どういう風にすればチームを良くしていけるか、ミーティングを選手だけでしようという声かけをしてくれ、選手同士のコミュニケーションも密に取れるようになりました
キャプテンとしても練習中も先頭に立ってまとめたりされていると思いますが、どのような点に心がけてチームをまとめてきたんですか?
特に何もしてないんですよ。少し空気がゆるんでいるときには、少しピリっとした空気をつくるようにしたりとか、逆に張り詰めすぎているなっていう時は、リラックスさせるようなことをしたりしています。「この選手は今日は調子がよくないな。何かあったのかな」と感じたら最初から声を掛けるのではなく、しばらくは様子を見て、後で声をかけたりします。
色々な選手がいますが、真剣にやっているけれど笑顔が足りない時や、ウォーミングアップみたいな時には声を出してくれるようなムードメーカーはたくさんいます。それに関しては、僕が何かをしなくちゃいけないということはないので、とても感謝しています。
年齢や性格などが違う選手がたくさんいると思いますが、大変な部分はありますか?
ないですね。笑わせてくれる選手や、ムードメーカーな選手、若い選手をいじってくれる選手、全体をしっかり見ている選手、色々います。なので自分ひとりが何かをしなければいけない事が本当に少ないチームですので、僕の中では1番良いチームなんじゃないかなと思います。キャプテンが偉そうに何かをするっていうよりは、一人ひとりがそういう自覚を持つことが大事だと思っていて、毎年色々な選手がきて一人ひとりが空気をつくってくれて助かっています。このチームには見習う選手がたくさんいると思いますね。それは、決して僕じゃないんです。例えば津田選手は、常に試合に出る度に100%の準備をしてきて、もちろんグラウンドに来るのも1番早かったりとか、帰るのも遅かったりとか、若手に良い刺激になるような選手がたくさんいますね
今シーズン、最初はチームの調子が悪かったですが、途中から良くなっています。選手たちの様子が変わったのでしょうか。
連敗していた頃から、監督やコーチと、チーム全員で勝ち点を取れるようにみんなで話し合い、どうしていくかを練り続けた結果が、今ようやく少しずつ結果につながったと思っています。「もう本当にこんな悔しい思いはしたくない」という、その頃の苦しみがあったからこそ、今すごく粘り強く90分間戦えるチームになったのではないかなと思います
チームの状態が苦しかったとき、どんなお気持ちでしたか。
個人としては、苦しかったですね、勝てなかったときは。勝てないことや、勝ち点がとれないこと、キャプテンとして何もチームの勝利に貢献できていないことが、個人的にはすごく苦しかったですが、チームとしては、新しい選手が入ってプレイスタイルが変わったりしても、毎日毎日ピッチで練習に取り組む姿勢っていうのは、ずっと変わらないので、いつかこの苦しさを糧にできるときが来るというふうには信じていました
今は、J1残留争いの中で追われている立場ですが、どんなお気持ちですか?プレッシャーは?
僕自身は、結構プレッシャーを感じています。この間、レイソルの試合に負けて、エスパルスの試合に負けた時もそうでしたが、湘南が先にリードしたとか、逆転したとか、残留を争っているチームの動向をすごく気にしなければいけなかったり、結果を見なきゃいけなかったりすることに、すごくストレスを感じたりもします。少しでも自分たちが勝ち点を上積みしていたら、少しは安心できるのかもしれないですけど。やっぱりああいう思いはしないように、ひとつひとつの試合をコントロールしながらいきたいと思っています
山本選手は11年このチームにいらっしゃいますが、11年前と今とで比べてみて変わった所があれば教えてください。
昔と比べてほとんど全て変わったと思います。もちろん練習場にしても、スタジアムにしてもそうです。僕が来たときも練習する場所がなくて、荒川の土手で走ったこともありました。試合に入れないメンバーになったりすると、隣でゲートボールをしている方がたの端っこを借りて練習するなんてこともありました。現在のように練習場が整備されてきたのは、会長や社長をはじめ、会社の人たちの努力や自分たちが頑張ってきたから。少しずつだけど、本当に小さかったクラブを大きくしていった、その道の途中に自分もいれたことはすごく光栄なことだし、まだまだここで足を止める訳にはいかないと思っています。スタジアムに来てくれるお客さんは、僕が来た頃は3,000人くらいだったのが、徐々に増えていって1万人入るようにもなりました。
だけど、そのころと変わらないのは、例えばお風呂に入れてくれるスポンサーさんの施設があって、練習帰りにそのお風呂に入って帰るってこと。そういう人たちの支えというのは今も昔も変わらないですし、まずこのチームに来て1番強く感じたことですね。
僕らを応援してくれている人の為に頑張りたいと思えるようなクラブだし、応援してくれている人たちも自分たちが支えているという自負を持って応援してくれているような感じがして、そういう意味ではJリーグのどのチームよりも負けないくらい地域と密着しているチームだと思うし、そこらへんは、僕が来てからもこれからも変わらない甲府の良さだと思います
キャプテンとして監督のことをどう思っていますか?
キャプテンとしてというよりは、選手として思っていることですが、ひとつの試合に賭ける気持ちが強い人なので、ひとつひとつの試合に勝つためにどういう風にすれば良いか、常にチームで勝つために努力している方。負けた後は本当に悔しくて口も聞いてくれないくらい負けず嫌いだし、そこに賭けている気持ちが大きいからこそ、僕たちが考えている以上のことを何十倍も考えているんだと思います。だから、自分たちが結果を残してあげたいなって気持ちはあるんですけど。負けるとき怖いんで、勝てるように頑張ります(笑)
想いの強い監督・想いの強い選手たちがいて、キャプテンとしてその架け橋となることもあるかと思います。その両側からの重圧があったりするのでしょうか。
ないですよ。ただ、監督が意図していることを、1番始めに理解して色々な人に話ができなきゃいけないと思うし、監督がこういう思いでやっているってことを理解して一緒に戦いたいなって思う監督。他の選手でちょっと違うとりかたをしている人がいたときは、「そこは違うんじゃない」って僕が言うようにはしています。そういう事はそんなにないですけれど
プロを目指したいなと思ったきっかけは?
小さい頃は兄についてまわることが多くて、兄がサッカーや野球をやっていたのがきっかけでサッカーを始めました。Jリーグが始まり、サッカーに脚光が浴び出したのは、中学校1年生の時でした。その時にプロの下部組織のチームへ入って、観客の前でサッカーをしているプロを見て、プロサッカー選手になりたいと思ったし、思ったところにボールが蹴れるようになった時とか、自分の実力がついたなと思った時には、目指したいなと思いました
尊敬している人は?
親や兄など家族です。厳しいときもありましたが、自分が親になってからは改めてすごいなと思いました。自分のしたいことに関して、最初からノーということは絶対になかったですね。兄は性格が全然違うので、自分の持っていない部分を持っている所を尊敬します
山本選手の夢は?
最近思うことは、自分たちがJ1に残留することによって、このチームが色々な人に認められていくというヴァンフォーレ甲府のサクセスストーリーがあって、僕はその途中に携っているくらいなんだけれど、まだまだ上へいけると思うし、そこに自分もいれたら良いと思う。地元にヴァンフォーレ甲府というチームがあって、「トップリーグの試合がすぐ近くで見れる」ということをもっと色々な人に知ってもらい、その良さを知ってもらえるようにしていきたいです
ここまで、サポーターとの距離も近いヴァンフォーレ甲府に、人間としてもサッカー選手としても成長させてくれたことに本当に感謝しているので、この地で育ててもらったことへの恩返しができればなと強く思っています。
サポーターへのメッセージ・残りの試合の意気込み
まだ何が起こるか分からない状況なので、それでも自分たちが積み上げてきたものを大事にして、残りの試合も真摯にサッカーに向き合っていけるように頑張っていきたいし、皆さんに嬉しい報告ができるように、頑張ります。その為には、たくさんの人の応援で力もらいたいので是非来てくださいね
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山本選手、ありがとうございました
今後の活躍も期待しています
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甲府市役所本庁舎のパブリックビューイング応援しよう!
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【会場】 甲府市役所本庁舎市民広場(大型ビジョン前)
※荒天により中止となる場合はイベント開始時刻の4時間前までに甲府市ホームページへ掲載します。
なお、11月30日(土)の名古屋グランパス戦をもちまして、
パブリックビューイングでの25年度の放映は最後になります。
スカパーとの協議により、25年度について合計5回の放映となりました。
26年度の放映日程につきましては、広報誌などで随時お知らせいていきます。
★☆ヴァンフォーレ甲府公式ホームページはこちらからご覧ください。☆★
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