ミロワール〜心の鏡〜

趣味、仕事、心の鏡に映る風景を綴ります。

芸能と労働時間

2023-12-03 18:02:53 | 日記
 昔、元トップスターの高汐巴さんのエッセイを読んでいたとき、ものすごく印象に残った箇所がありました。

📖自分のダンス(歌、演技)を演出家にボロクソにダメ出しされる。
そこで泣いて落ち込んでしまう人はこの仕事に向いてない、荷物をまとめて田舎に帰ったほうが良い。
何クソ!と踏ん張れる人だけが生き残れる。📖(要約)

というものです。

当時若かった私は明らかに泣いて落ち込むタイプの人間だったので、ハッとしました。
その時から「才能とは、ダンススキルや歌唱力だけではなく精神力のことも指すのだ」と考えるようになりました。
生まれ持った才能だけでは勝負は続かない。その才能を磨き伸ばすコツコツ努力してへこたれない精神力が一番必要なよだと。
芸事の世界などはその最たるものでしょう。

前の記事にも書きましたが、こういう世界で普通のサラリーマンのように何時から何時までやればOKという考えはそぐわないし、それも違うと思います。
自分の目標を達成しようと思えば人しれぬ努力が必ず必要になり、それが出来ないときは去ることになる厳しい世界なのだと思います。

ただ、去ることが悪いことばかりではなく、人生にはどんな人にもターニングポイントがあるのですからまた新しい目標を見つけ歩き出せばいいのです。
芸事の世界で努力した経験は、きっとその人の後の人生の糧になります。


あと、ネットでよく見る娘役アクセサリー手作り問題ですが、、、
仮に劇団が支給したとしても、それが万人に似合うわけではないし、何らかの加工は必要になってきて、アレンジは仕方ないのではと思います。
舞台に立つというのは、衣装やアクセサリーも重要な表現の一部だからです。
ただしアクセやかつら代は劇団も費用負担はして欲しいです。
この先、劇団が自主練を制限しても帰宅してからのことまでは管理できないし各自の自由なので、きっと精進を続ける人は出てきます。
劇団には、そんな世界に生きる生徒たちの負担が減るようなんとか工夫して欲しいです。
安心して芸事に精進できるよう、今まで生徒の自治に任せていた部分を減らして
余計な摩擦を生まない工夫をしてほしい。
新たに入団してくるのはZ世代です。
厳しいレッスンに耐えていても、昭和世代の組長や劇団幹部とは違うことを理解しなくてはならないと思います。