コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

何をか言わんや

2011年12月11日 | 日記
3階のパーマ屋が撤退した

フツーに言えばつぶれた!

それでも噂話にきいた

「放射能が怖いから家族全員でシンガポールへ引っ越す」

というのを 簡単には 笑えない

ヒトはだれでも ええかっこしい だから

撤退を笑われたくない中で 

必死で思いついたのが シンガポール行だったわけで

簡単には笑えない



「宝くじが当たっちゃって 遊んで暮らせるので仕事辞めます」

なんて言えたら良いな って考えるのも

幼稚だけど 笑えない



ワタシの叔父は 息子が二人もいるのに跡を継がなかった建設業

バブル崩壊で建設不況の中 どうやって店を閉じるか悩んでいたとき

自宅のソファーで昼寝していて

原因不明の突然死で 幕を降ろした

死んじゃった本人は 大笑いしてるかもしれない



通り魔に刺されて 金を奪われた挙げ句 殺されちゃえば

同情こそされ 笑われることもなく 幕を降ろせる

そういう考えだって あるんだ

笑えるもんなら 笑うがいい



そしたら…



ある夜 トイレに起きて 自宅の階段ですべって落下

そのまま 急逝した人がいた

ソレを耳にしたヤツが

「実は自殺したのを 隠したくて 家族がウソ言ってんじゃないの」

と言ってのけた



人の口に 戸は立てられぬ

のだが 

何をか言わんや


虎は死んでなんとやら

こちとら 名前なんか残るわけのない 市井の小市民

事故で死んでも こんなに言われるのなら

ナニを励みに 生きようか…





昇るほどに欠けながら 赤くなってゆく月を眺めて

冬だけど 月下の独酌

獨酌無相親

舉杯邀明月

對影成三人




そして


一杯一杯復一杯





おぉぉぉぉ

月が たくさん見えるぞぉ~







 






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