春は神戸、満開の桜の下で―
昨秋の姫路句会での希望で、第42回神戸RANDOM句会は、3,200本の桜が咲き誇る神戸市内最大の桜の名所、須磨浦公園の吟行です。
山脈の海へと落ちて寒椿 播町(句集「水の家」)
今回の下見は、2月下旬。日陰では雪も残る小春日和。メンバーは一風幹事長、蛸地蔵さん、見水さんの3人。山陽電車・須磨浦公園駅に集合し、早速、20分間隔で運行する1957年開業のロープウェイに乗り、3分で200m上昇。続いて「乗り心地の悪さで評判」のカーレーターで2分。標高260mの鉢伏山へ。回転展望閣から神戸・明石・淡路島の絶景を堪能しました。
NHKの「ブラタモリ」ではタモリさんも山上を訪れており、スタッフの誘導は丁寧ですが、乗り物や施設は誰もが若く元気だった昭和の仕様。「皆、気は若いけどなあ。時間の制約もあるし」と、山上に登る企画はボツに。
「かわりに売店の『須磨浦山上遊園』のお土産を句会の賞品にしようか」
駅から西へ国道2号線沿いに歩くと、高さ約4mの五輪塔の敦盛塚(胴塚)。鎌倉時代に北条氏が平家一門を供養するために建立したといわれていますが、石塔は安土桃山時代に築かれたようです。塚は旧山陽道(西国街道)に面し、側には「須磨名物 敦盛そば」の店があります。
見上げれば、山陽電車の軌道を越えた高台の上に芭蕉や蕪村、子規と虚子、播水の句碑。
「当日は、あちこち寄らず、桜を見ながらゆっくり公園の遊歩道を歩こう」
須磨浦へ
2025年4月4日(金)、快晴。山陽電車・須磨浦公園駅に午前10時が集合時刻です。
句会へと乗り継ぐ花の駅いくつ つきひ⑦◎
…〇数字は句会での得点、◎は句会での特選句
つきひさんは、昨夏から故郷の岡山・美作暮らし。今日のために姫新線で移動し前泊しました。
重機もて破壊遅日の三ノ宮 つきひ①
神戸の都心部が再整備で変わりゆくのを目の当たりに。
何回目四月の空に決意して 一風
一風幹事長は、前日まで句会の準備や連絡でバタバタ。さすが晴れ男。今日は青空の広がる絶好のお花見日和。市バスで一の谷まで来て、公園内を歩いてチェックしました。
須磨浦に向かう山陽電車の車内に、須磨浦公園の桜まつり「敦盛桜」の車内吊りがかかっています。須磨浦公園駅に到着。この駅は掘割で2階がロープウェイ乗場。前は海。不思議な駅です。
見水さんは、少し早めに来て六甲縦走路の山道を登り、須磨浦で詠まれた句碑を見届け、一句。
かたつむり角ふれ架橋エアポート 見水①
蝸牛角ふりわけよ須磨明石 芭蕉
春の海終日のたりのたりかな 蕪村
ことづてよ須磨の浦わに晝寝すと 子規
月を思ひ人を思ひて須磨にあり 虚子
須磨浦公園をゆく―――――――――
駅に集合
午前10時。駅前は待ち合わせやロープウェイに乗る人たちで混雑してきました。
本日の参加者は、女性がつきひさん、どんぐりさん、へるめんさんの3名、男性は一風さん、蛸地蔵さん、稲村さん、見水さん、弥太郎さんの5名で計8名。さくらさん、英さん、ひろひろさんは残念ながら欠席です。
花を賞で友と集へる句会かな 稲村①
花の駅海辺山の辺電車交ふ どんぐり①
改札を出で松並木花の道 どんぐり
須磨の浦今日はピンクの花衣 へるめん
句友への追慕尽きざる花衣 つきひ②
女性3人は、さすが明るく春らしい花衣の装い。
ローブウェイ乗場の売店でどんぐりさんとへるめんさんが今日の賞品を購入し、駅前で全員集合写真(末尾に掲載)。デートの待ち合わせか、優しそうなお兄さんがいたので、シャッターを押してもらいました。感謝。今日は青空の下、須磨浦の桜をゆっくり楽しみながら、直線距離で約700m東の一の谷まで歩きます。
桜の遊歩道
普段は海辺の松林の公園ですが、今日は桜。満開一歩手前の凛とした若々しい「敦盛桜」です。わが連衆と同様、散歩するグループがちらほら。平日の午前なので、シートを広げてのお花見は見当たりません。
海光り敦盛桜遠慮気味 蛸地蔵
海なぎて花八分かな須磨の浦 蛸地蔵①
ランダムの遊び探しや花の須磨 へるめん④◎
須磨の浦寄せては返す春の波 稲村
須磨の浜春のにおいを運ぶ波 稲村①
桟橋を沖に伸ばした須磨海づり公園が見えます。国道2号線とJRをくぐって行きます。
下見のとき、一風幹事長が「釣り竿を借りて、皆で釣りしよか」と遊びの案を出しましたが、「もし魚が釣れたらどうすんねん」でボツ。
須磨浦公園内には、1990年に発見され、「須磨浦普賢象」と命名された新種の桜があります。
神戸市内で最多の3,200本の桜から生まれた突然変異で、花は黄色。何か所かに植えられ、説明書きがありますが、黄色い花はまだ咲いていません。
茅渟の海須磨浦公園春うらら 弥太郎
須磨の浦桜満開青い空 弥太郎
海眺め須磨浦公園桜咲く 弥太郎
ぶらんこに揺れる大きなランドセル どんぐり②
満開の桜見上ぐる児の心 見水
すべり台やブランコなど遊具のある場所では、真新しいランドセルを背負った子供の写真を撮る人や、ベビーカーを押すママも。(居合わせたご家族?の写真は、プライバシー保護のため、ぼかし加工をしています)
公園内を歩いて感心したのは、こんなに広いのにゴミが落ちていないこと。トイレもきれいで、来る人のマナーがいいのか、管理が行き届いているのか、気持ちよく歩けます。
春風に昔を語り遊歩道 一風③◎
楽しみは花見の散歩ジャズを聞き 蛸地蔵
みどりの塔
「みどりの塔」までやって来ました。この塔は1954年に建てられて以来、須磨浦公園のシンボル。電車やクルマで通過するときも、必ず目にします。
蒼穹の須磨の浦風のどけしや へるめん②
塔の裏側の説明を見ると、1950年に始まった国土緑化のための「緑の羽根募金運動」の推進が目的。「薫風」の像の制作は新谷秀雄。塔の台座が立派なのは、戦前の戦意高揚の石塔を転用したからのよう。塔の東西に大きな石の地球を配置していますが、1995年の震災で西側の地球が転落。神戸市はそのまま残して説明版を置いています。
戦の濱碑
一の谷の手前に「戦の濱」の石碑があります。源平の一ノ谷の戦いの古戦場碑です。
花冷や源平戦の浜辺跡 どんぐり③
古戦場桜花爛漫諸行無常 蛸地蔵②◎
平家は福原を拠点に大軍を配置し、京の奪回をうかがっていましたが、源氏の奇襲により敗走。沖合に待機する軍船に逃げ遅れた忠度や敦盛ら将兵がこの地で最期を遂げます。
一ノ谷の戦いで熊谷直実に討たれた若き公達・平敦盛は、歴史上の人物というより、平家物語や能、幸若舞の悲劇のヒーロー。織田信長が幸若舞『敦盛』を好み、「人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻の如くなり…」と、敦盛を討った直実の述懐を謡い舞ったことはよく知られています。
一の谷桜が語る古戦場 一風③
源平の戦をしのび春を行く 稲村①
一ノ谷の戦いの真相は諸説あるようですが、その後、平家は源氏に追い詰められ、壇ノ浦で滅亡。鎌倉の武家政権の時代が始まります。
敦盛の供養の如く桜咲く 蛸地蔵②
春風に青葉の笛が聞こえそう 稲村
須磨一の谷
午前10時50分、公園の東端の一の谷まで歩いてきました。市バスに乗車するまで30分ほどあるので、しばし休憩と句を作る時間です。
青空の須磨浦公園花疲れ 見水
一の谷波の音きく桜かな 一風①
白詰草あれば四つ葉を目で探す へるめん
寝ころべば花ゆらぎたり須磨の浦 へるめん③
へるめんさんは。恒例の四つ葉のクローバー探しを諦め、桜の下に寝ころんでみると思わぬ景色。佳句ができました。
この世佳し花と海とを満喫す つきひ
花に酔ふこの世の旅の途中かな つきひ⑧◎◎◎
つきひさんは、本日の最高得点句!
一の谷は市バスの始終発の場所で、広い回転地があり、何台かの市バスが待機しています。
その隅に「長田神社須磨御旅所」の石碑。お祭りではこんな所までお神輿が来るのでしょうか。
御旅所はバスターミナルたんぽぽ黄 どんぐり③◎
午前10時15分になりました。須磨一の谷のバス停に向かいます。
バス停の手前に一ノ谷川があります。
一の谷には、かつて須磨ベルトコンベアがありました。1960年代から40年間、鉄道を跨いで須磨桟橋まで伸び、埋立専用船に大量の土砂を積み込んでいました。
須磨の奥に広がる山々や丘陵を削って広大な須磨ニュータウンや産業団地を造成し、ベルトコンベアで運んだ土砂は専用の船に積んで神戸港の沖合を埋め立て。ポートアイランド、六甲アイランド、神戸空港が造られました。
桟橋もベルコンも消え海のどか 見水②
20年ほど前にベルトコンベアと須磨桟橋は撤去。須磨の浦は静かな海岸に戻っています。
市バスに乗って
午前10時20分、須磨一の谷のバス停で市バス81系統に全員乗り込み、国道2号線を東へ。
バスの中桜が咲いて色変る 一風
公園を抜けると山側はマンション、海側に住宅。震災前は山側に藤田ガーデン、海側は黒々とした古い家並みでしたが、被災して建て替わっています。
山陽電車とJRの須磨駅に近づくと店舗が並び、やがて、国道2号線から中央幹線(旧西国街道)が分かれて山側に迂回し、山陽電車も迂回。この道路の下は暗渠で千守川(千森川)が流れています。この川は離宮公園前から須磨霊泉や古い須磨の町を経てここに至り、須磨の海へ。今は車道になっていますが、左岸に現光寺、西側には関守稲荷神社があります。
恩師宅千守川沿い春の海 弥太郎
須磨は、万葉の昔から畿内の西の果てのうら寂しい海辺として歌に詠まれ、源氏物語に描かれ、源平合戦の舞台になり、芭蕉・蕪村・良寛が訪れ、子規・虚子・放哉も句を詠みました。
市バスは国道2号線を東へ進み、JRを跨ぐ天神橋を越えます。橋の手前には綱敷天満宮の境内。大宰府に左遷される菅原道真が舟を降りて休んだ場所で、漁師たちが漁に使う綱を円形に巻いた座でもてなしたことから命名された天神さんです。須磨には道真に由来する「飛松」や「板宿」の地名も残っています。
天神橋を下ると、国道2号線は西行3車線、東行4車線に広がり、山側に離宮道。離宮道の途中に松風村雨堂があり、海側は須磨海浜公園。須磨に蟄居させられた在原行平ゆかりの地です。
俳人・永田耕衣が定年退職後に印南野から移り住み震災で被災するまで暮らした行幸町もこの辺り。須磨浦の落日を見て会心の一句を詠んでいます。
放せ俺(わい)は昔の西日だというて沈む 耕衣
市バス81系統は「神戸須磨シーワールド」のバス停に到着。目の前には昨年開業したばかりの真新しい神戸須磨シーワールドが建っています。
初代の神戸市立須磨水族館の開業は1957年。その頃の須磨海岸は企業の保養所が点在し、浜に置かれた漁船の間で釣りや海水浴やボート遊びをする鄙びた場所。市電の終点に水族館ができ、学校から遠足で来ました。1987年に大きな三角屋根の須磨海浜水族園に建て替わり、仰向けで貝を割るラッコが人気でした。
今回は三代目。建設も運営も民間になり、シャチのショーやイルカと遊べるホテル、渦潮の大水槽などが売り物のリゾートのようですが、まだ中に入る機会がありません。
周辺にはカフェやレストランが並んでいます。
老舗の焼鳥店―――――――――――
今回の昼食会場は「鳥光・須磨本店」。創業は明治25年で133年続く老舗の鳥料理店。三宮のさんプラザの鳥光にはランチや仕事帰りに立ち寄りましたが、須磨本店は憧れの店。今回の移動のルートに引っかかったのでここに決めました。
午前11時40分、「鳥光・須磨本店」に到着。黒い重厚な構えの店。2階の個室に上がります。
部屋は格調のある和室です。席に着き、本日の会費を集め、ビールを注文して乾杯。
今日の昼宴に選んだのは「手羽焼きと天ぷらの御膳」。少し待って各自のお盆が運ばれて来ました。手羽焼きはその後に焼きたてを。
炭煙る老舗焼き鳥花の宴 見水①
手羽焼き、天ぷら、刺身、そぼろ丼、どれもボリュームがあり、新鮮で奥深い味わい。
須磨の句会は18年ぶりです。
2007年の第4回句会「須磨寺かいわい雨中吟」で離宮公園や須磨寺を歩き、料亭・豊の荘で句会と宴会。当ブログには播町さん66歳の名文のまとめ、弥太郎さんとろまん亭さんの写真、連衆の活き活きした句が残されています。
降っているいないとも見ゆ春の雨 かをる
4月下旬の小雨の中、八重桜が咲いていたのが昨日のことのよう。
今日は、さくらさん、英さん、ひろひろさんの元気な声が聞けないのが残念ですが、絶品料理とビール、花疲れで思い出話に花が咲きました。
豊作の願いを込めて桜咲く 弥太郎①
桜が咲くと農家は忙しくなります。稲村さんの頭の中は農作業の計画でいっぱいなのでは。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、句会場に移動する時刻。
午後0時40分、昼食会終了。ごちそうさまでした。店からタクシーを3台呼んでもらい、分乗して、句会の会場の須磨区文化センターに向かいます。
この辺りの街は普段通ることがありませんが、古い住宅地なのにどの家も新しい。震災で被災し建て替えた家ばかりのようです。
花の句会―――――――――――――
午後0時50分、須磨区文化センターに到着。一風幹事長が事務室で手続きし、予約していた4階の貸会議室405号室を開けます。会議室405号室は、20名収容のゆったりした会議室です。
午後1時00分、8人分の席を配置し、各自席に着いて5句を完成させ短冊に書きます。提出期限は午後1時30分。
集まった短冊をばらして手分けして清書し、選句表に貼り付け。
その間に一風幹事長が希望を聞いた飲物を自販機で購入して配付。つきひさんから差し入れのお菓子、美作銘菓のサブレ・山脈(やまなみ)と羊羹・高瀬舟を配っていただきました。
午後1時45分に一風幹事長が事務室で選句表を人数分コピーして全員に配付。各自、自作以外の気に入った6句を選びます。特選1句2点、その他5句は1点で、各人の持ち点は計7点。参加者8名の総点数56点の争奪戦です。選句の締め切りは午後2時。
今回の各賞は須磨ゆかりの人たちから拝借し、賞品はどんぐりさんとへるめんさんが、須磨浦公園駅の土産店で選んだ「須磨浦山上遊園」のお土産のお菓子とメモ帳です。
全員の選句が午後2時に終わり、つきひさんの進行で、特選句から順に選んだ理由も挙げながら発表を始めました。
40句全部に点数が付けられ、選句理由も聞き、作者が明かされました。
午後2時50分、句会は終了。
高得点句
本日は8点獲得句、7点句、4点句が各1句、3点句が5句ありました。再掲します。
花に酔ふこの世の旅の途中かな つきひ⑧◎◎◎
咲き満ちた桜の道をマイペースで歩く贅沢な時間。
句会へと乗り継ぐ花の駅いくつ つきひ⑦◎
さぞかし見事な桜たちに巡り合えたのでは。
ランダムの遊び探しや花の須磨 へるめん④◎
今回の遊び相手は3,000本の桜の樹?
春風に昔を語り遊歩道 一風③◎
春風駘蕩。幸せな友との語らい.
花冷や源平戦の浜辺跡 どんぐり③
敦盛と直実が出会った悲劇の地。
一の谷桜が語る古戦場 一風③
ぱっと咲き、ぱっと散る桜の花。
寝ころべば花ゆらぎたり須磨の浦 へるめん③
青空をバックに潮風で揺らぐ桜。
御旅所はバスターミナルたんぽぽ黄 どんぐり③◎
こんな場所になぜ。新鮮な驚き。
表 彰
午後3時、獲得点数により表彰式です。
優勝は、つきひさん(18点)、準優勝はジャンケンによりどんぐりさん(9点)、第3位はへるめんさん(9点)。第4位は一風さん(7点)、第5位は蛸地蔵さん(5点)、第6位は見水さん(4点)、第7位は稲村さん(3点)。第8位は弥太郎さん(1点)。出句5句すべて得点のパーフェクトは今回は無し。
女性軍3名対男性軍5名は36点対20点で、女性軍圧勝でした。
午後3時過ぎ、2時間に1本しかない姫新線に乗り遅れないよう、つきひさんが退出。翌日、「乗り換えもスムーズに出来、予定通り帰宅出来ました」とご連絡をいただきました。
「この部屋は5時まで借りているから、いろいろ相談でも」と、一風さんが次回の句会の候補地など提案しましたが、話題も尽き、「そろそろ出よか」。
午後4時、部屋を片付けて退室し、鍵を返却。
須磨区文化センターを出て、妙法寺川の桜を見ながら板宿駅まで歩きます。老木も混じっていますが見事な桜並木です。
桜の中を歩いている人たちは、みんな笑顔です。
30分足らずで板宿に到着。
いつもなら有志での「反省会」ですが、まだ陽も高く、「今日はこれで解散しよか」。
青空の一日、親しき連衆と期待通りの桜に出会え、老舗・鳥光の昼宴とにぎやかな句会。楽しい思い出がまた一つ増えました。
下見の一風幹事長、蛸地蔵さん、見水さん、賞品選びのどんぐりさん、へるめんさんに、心より感謝。
これから過ごしやすい季節がやってきます。
世界ではウクライナとガザで続く惨禍に加え、トランプの追加関税。国内では物価が何もかも上昇、甚大な被害をもたらす南海トラフへの懸念、4月13日に始まる大阪・関西万博、10月の神戸市長選挙…春愁は尽きません。せめて藤川監督の阪神タイガースはスカッとするプレーを見せてほしい。
秋の句会の準備もぼちぼち始めましょう。ご希望は一風幹事長へ。皆様お元気で。
2025.4 写真・文/mimizu