神戸大学 準硬式野球部

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村野政権 最終戦

2016年05月26日 | 試合結果

村野政権 最終戦 関西一次トーナメント1回戦

 

お久しぶりです。元ブロガーの堅田です。引き継ぎが上手くいかなかったことをこの場を借りてお詫びいたします。最近になって、愛読家が多かったことを知り、嬉しくも思っています。しかし、残念ながらこれが正真正銘の最後のブログとなります。ご存知の通り、5月3日関西1次トーナメント1回戦vs摂南大学戦に5-6で敗れ、村野政権の幕を閉じました。ちなみに、今回のブログは最高に長いです(約5000字)。

 

いろいろな感想はありますが、まずは、試合を振り返ろう。

 

関西トーナメント1回戦は関学グラウンドで行われる予定だったが、爆発物があるとかないとかで、会場が変更となり、大阪市立大学のグラウンドでの開催となった。試合前ノックを終え、いよいよ試合が始まる。

 

 

試合前日、「先攻なら初回先制、後攻なら三者凡退」と言っていたが、やや難易度が高いであろう先攻で試合がスタート。特に「1,2,3番が大事」だとチームで言っていたが、この三人でチャンスをいきなり作る。まず、1番・中塚、2番・村野の連続四球で出塁。そして、3番・藤井大が三塁側に絶妙な犠打を決め、初回からチャンスを作る。その後、2死1,3塁から重盗が決まり、神戸が予言通り先制に成功する。

神戸の先発投手はエース・山本龍。「全部三振を取る」と宣言し、マウンドに立つ。すると、宣言通り先頭打者を空振り三振に取る。しかし、続く2番打者にセンターフライを打たれ、早くも野望は終わりを告げる。その後、四球を出すものの、初回をゼロに抑える。続く2回、山本龍は3人で締め、課題の序盤を危なげなくクリアする。そして、3回の神戸の攻撃。先頭は、次期主将・弘井。春季リーグで8傑に輝き、「8傑、プリけつ💛」と調子に乗った罰に当たったのだろう。先日の練習試合で左手に死球を浴び、バットが思うように触れない中の強行出場となった。その弘井は、上手いこと相手を揺さぶり、四球をもぎ取り出塁する。続く中塚の犠打が相手のエラーを誘い、初回に続き再び無死1,2塁のチャンスを作る。ここで、こちらは昔左手を負傷していた現主将の村野が犠打を決め、1死2,3塁のチャンスを作る。

 

このチャンスに3番・藤井大が意表を突くスクイズを決め、神戸大がさらに1点を追加する。藤井大は3番に抜擢されるが、バントでチームに貢献した。しかし、悪夢は突然訪れる。言い訳かもしれないが、この日のグランド状況は劣悪だった。摂南大が放つ打球は、ショート村野を連続砲撃。なんだかんだで2点を失う。

同点に追いつかれた神戸は、すぐさま反撃。5番・村木、6番・川田連打で無死1,2塁のチャンスを作り、6番・山本龍が犠打を決め、チャンスを広げる。「金本監督に見せてあげたいくらい犠打が決まる」と盛り上がるベンチ。続く、8番福田琢が死球で1死満塁となる。早くもここでベンチが動く。代打の切り札、田中を投入する。ここまで、数々の名シーンを演出してきた田中が、会心の当たりではなかったものの、ライト前に落とす適時打を放ち、再び勝ち越しに成功する。

しかし、その裏2死から適時打を浴び、再び同点となる。4回終わって3-3の一進一退の攻防をみせる。どちらに転んでもおかしくない試合。先に抜け出したのは摂南大。5回裏、1死からヒットと四球で出したランナーを犠打で送られ、2死2,3塁のピンチ。ここで追い込みながらも粘られ、最後は右中間を破る二塁打を打たれ、2点を勝ち越される。しかし、ここでズルズルいかないのが神戸大。6回裏、再びピンチを招く。100球を超えた山本龍が四球と二塁打で1死2,3塁のピンチ。

ここで、山本龍が気迫のピッチング。まず、浅いセンターフライに打ち取ると、最後の打者を見逃し三振に抑え、気迫のこもった投球でこの回を無失点で切り抜ける。

 

すると、直後の7回、神戸大が反撃。先頭の中塚がショートへの内野安打で出塁し、チャンスメイク。そして、ここで代打・實井。

長ーいトンネルから抜け出した實井が粘った上で四球を選び、チャンスを広げる。続く、藤井大のバントが好フィールディングで阻まれるが、4番・橋田がセンター前ヒットで1死満塁のチャンスを作る。ここで、打席には主砲・村木。特大のファールでベンチの期待が高まる。そして、9球目捉えた打球は痛烈だったがサード正面のライナー。これでライナーゲッツーかと思われたが、代走で出場していた井上紘が見事な帰塁をみせ、チャンスは残る。そして、2死満塁から6番・川田が放った打球は、本日両チームにとって鬼門のショートへ。案の定、打球がイレギュラーしショートがファンブル。拾い直して2塁に送球するが、1塁ランナーの橋田の脚が勝りセーフ。1点を返す。さらに、残るチャンスに代打で登場したのは4回生黒田。調子を上げてきた黒田だったが、ここは惜しくもライトフライ同点とはいかない。

その裏、この回から4回生・伊藤龍がマウンドに上がる。今の4回生が1回生の三商戦の時に名付けられた「ドラゴンリレー」となる。2死から二塁打を打たれ、ピンチを招くが、後続を抑え無失点で切り抜ける。すると、8回、1点ビハインドの神戸の攻撃。先頭は代打・堅田。簡単に2球で追い込まれるが、3球目の変化球をセンターに弾き返し出塁する。

続く、途中出場の高濱が送り、1死2塁のチャンス。このチャンスで、バッターは1番・中塚。たたいた打球はセカンドの横を抜けセンターへ。2塁から堅田が還り同点に追いつく。余談だが、自分で「機動破壊」とか言いながら、最悪のベースランニングだったが、ホームに還れてよかった。

 

さて、これで同点に追いついた神戸大。試合は振り出しに戻る。8回裏の守備。1死後からランナーを出し、満塁という絶体絶命のピンチ。しかし、ここで伊藤龍がギアチェンジ。相手の4番・5番を連続三振。勝ち越しを許さない。

試合は9回へ。先頭の途中出場・井上翔がしぶとくライト前で出塁。1死後川田が二塁打を放ち、1死2,3塁で打席には伊藤龍。ここで2球スクイズを試みるも決められない。するとカウント1-1から代打に井上雄。ここ何打席か穴の空いたバットを使っていたらしく三振続きだったが、初球にボールにコンタクト。しかし、セカンドゴロに倒れ、勝ち越せない。

その裏、マウンドには大西。何とか抑えて、延長戦に持ち込みたいところ。しかし、先頭のぼてぼてのサードゴロを堅田が処理できず出塁を許す。その後、犠打とワイルドピッチなどで1死1,3塁とサヨナラのピンチ。ここで内野が集まる。「Is this baseball?」「Yes, we are baseall!」といういつ始まったか分からない掛け声で、気合を入れなおす。

そう言えば、「びまん」の起源も知らない。いつしか「ABEチャレンジ」もそういう日が来るのだろうか。

さあ、この絶体絶命のピンチ。今までの人生でも経験したことのない究極の状況だった。

ただ、意外と色んな想いが廻っていたし、ベンチの声も一つ一つ聞こえていた。マネージャーの祈るような表情も見えた。

人間は究極の状況で冷静なのかもしれない。マウンドの大西も、ランナーは出していたが、いつも以上に冷静に見えた。このとき、副主将・松本も、過去のことがフラッシュバックしていたそうだ。

私も、いろんな思い出が頭をよぎった。そして、「もう一回でいいから、こんな試合がしたいなー」「このピンチを切り抜けて、ベンチでハイタッチしたいなー」とつくづくと思った。ベンチやスタンドでもどんな思いで見ていたのだろう。このときチームは一つになっていた。

大西は力のこもったボールを投げる。しかし、粘られ、簡単にはアウトをくれない。そして、9番バッターに投じた7球目。ついにこの瞬間が訪れる。上手く当てられた打球はセカンドの横を抜け、ライトへ。3塁ランナーが生還。この瞬間に村野政権が幕を閉じ、4回生の準硬生活も幕を閉じた。

 

 

6-5でサヨナラ負け。この試合は、私の3年間の準硬での試合の中でも最も壮絶な試合だった。最後のミーティングで山本も言っていたが、最後に最も「一体感」を感じられるゲームだった。私も試合中、「この仲間ともう一度こんな試合がしたい」と強く思った。ほんとにすごい試合だった。村野政権の最後で最高の試合だったはずだ。

 

振り返ってみれば、「山本龍が辞める」というドッキリで始まった村野政権はかなり心配された代であった。山本寛政権が終わった時、本当に1からのスタートだった。しかし、そんな心配を他所に、政権の前半は順風満帆の船出であった。練習試合では7連勝を飾った。山本寛政権では一回戦で敗れた近国も決勝で敗れたものの準優勝だった。

そして、秋季リーグの初戦では3-1で清瀬杯優勝の関学を撃破。

さらに続く、第2戦では3点リードから終盤に追いつかれるも、8回に村木のホームランで勝ち越しし、勝利した。我々は、開幕2連勝を飾った。

誰もが想像もしてなかった絶好のスタートを切った。しかし、ここから我々は、苦難の道を歩むことになる。続く2節で立命館大学に完敗を喫すると、その後も連敗が続き、最終的には2勝6敗でリーグ戦を終える。

そして、年が明け、練習試合で甲南大、関学に引き分け、ある程度の手ごたえを掴みつつ挑んだ春リーグ。開幕戦の同志社戦。我々は、序盤5盗塁を決めるなど「機動破壊」を見せつけ善戦するも、敗れる。続く第2戦、「代打の切り札」田中が走者一掃の逆転となる適時三塁打を放つ。しかし、終盤追いつかれ、引き分けとなる。第2節立命館大学戦では、鬼門とされた酒井から得点を奪うも、1点が届かず敗戦。続く2戦目では村上を前に零封された。第4節優勝がかかる関学との対戦。相性のいい関学相手だったが、相手の勢いを止められない。1戦目は140キロ右腕坂本に零封。2戦目は、初回に5点を奪われる苦しい展開ながら、お得意様中尾から得点を奪い、1点差まで詰め寄るも敗戦。そして、最終節阪大戦。負ければ最下位という一戦で1点ビハインドのまま9回2死となるも、代打田中の適時打で追いつき、引き分けに持ち込む。そして、4位をかけた最終戦。じわじわと離され3-1でゲームセット。神戸大学は2分け6敗で1勝も挙げることなく、春季リーグを終えた。強豪相手に善戦するも、投打がかみ合わなかった。

そんな中でも、2名がタイトルを獲得した。まずは、3回生で次期主将の弘井。打撃好調で後半は周りからブーイングを受けながらも3番に座りチームを支え、打撃8傑に入った。そして、もう一人は山本。いや、山本龍が敢闘賞を受賞した。0勝ながらも先発に中継ぎとフル回転でチームをエースとして支えた。

チームはこの春季リーグの悔しさをトーナメントで晴らしたかったところだが、トーナメント初戦で摂南大学に敗れ、村野政権は幕を閉じた

 

こうして振り返ってみると、やはり悔しい思いの方が多かった気がする。欲言うならば、公式戦でもう一度、渾身の「はい、よー」をみんなで一緒にしたかった。やっぱり、あの快感は忘れられない。秋季リーグの関学戦でした「はい、よー」は一生忘れないと思う。しかし、悔しい思いをいっぱいした一方で、確かに手ごたえも感じていた。強豪相手に互角に戦えるようになった。本当にあと1歩のところだった。実力はこの1年で付いたはずであるから、是非、弘井政権でこの1歩を埋めて、「勝ち」を奪ってほしい。

 

 

ここで、少し感謝の言葉を。。。と思ったが言葉にすることが難しいので、主務を務めた黒田のFacebookから引用し、感謝の言葉とします。

【引用開始】

面倒見がよく、とても可愛がってくださったかっこいい先輩たち。

 

 

 

実力があって、とても頼りになる可愛い後輩。

 

 

谷間世代と言われながらお互い激しあって、レギュラー目指してチームを作っていった同回生たち。

 

 
 (一回生の時)
 
 
(二回生の時)
 
 
(三回生の時)

そして、明るく元気にふるまって、裏では僕たちが知らないであろういろんな仕事をこなしてくれて支えてくれたマネージャーたち。

【引用終わり】

本当にたくさんの仲間に支えられた準硬生活でした。本当にありがとうございました。

 

最後となりますが、準硬での思い出は尽きないです。

勝った試合。

負けた試合。

夏合宿。

春合宿。

そして、9時発達。

 

井上雄の食べ方汚くて別れたというくだりも、

黒小路のくだりも、

伝統芸能・しゃべち○などなど、

思い返せば、きりがないですね。

良い思い出も、悪い思い出も一生忘れません。

悔しいとき、苦しいときもいっぱいあったけど、その分、たくさんの喜びや楽しさがありました。

 

全てが大切な宝物です。

 

 

 

 

 

 

準硬に入ってよかった。

 

 

 

 

 

 

準硬ありがとう!

 

 

 

最後に、このブログが誰かが引き継いでくれると願って、末尾とします。

 

2016.5   堅田健太

 

 


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