まちかね祭の準備中。熱気に包まれる大阪大。2年前、この地で行われた新人戦は、時雨の降る寒い日だった。しかし、この日は一転、いわゆる秋晴れの陽気。月日の流れは速いもの。阿部さんが5回1失点で勝ち投手になったのが、つい最近のことのようだ。しみじみとしながら3回生は観戦する。
ブログは後輩の納谷に継いだはずだが、納谷氏は「パソコンがフリーズした」と言い訳して、更新ができていないことを、この場を借りて謝罪したい。今日は代わりに先代の堅田が執筆する。かなり長いがご容赦。
1回表
先頭は怪我から復帰の久保田。割とガチなオーダー。しかし、初球を打ってセンターフライ。いろんな意味を込めて、「素晴らしいですね」と山本。2死となって打席には、3番に入った福田将。カウントは1-3。「ここは私なら待てを出しますね」と山本。そんな中、福田将は、綺麗なセンター前。期待に応える。しかし、オーバーランをしなかった福田琢に「オーバーランはしないといけないですね」と喝を入れる井上雄。神戸はランナーを出すものの、摂津に似ていると井上雄が評する松山に抑えられ、得点とはいかない。
1回裏
神戸先発は長谷。少し体重を落としてほしいとの声も聞こえるが、期待の新人。この日は、調子が良くないという情報が入っているがどうか。先頭打者に3球勝負に出たところを坂本風の沼田にライトに上手く運ばれる。その後1死2、3塁から神戸がトリックプレー(?)。剛腕長谷が投げたボールは大きく捕手秋田の頭上を越えるが、フェンスにダイレクトに当たったボールを冷静に秋田が処理してホームタッチアウト。流れは神戸にきたかと思われた。しかし、その後ショートへの内野安打で先制を許す。
2回表
先頭の橋田。「昨日の練習から調子が良かった」と井上雄。その橋田は甘い球を逃さず2塁打。場内から歓声が沸きを起こる。続く、バッテがダサい平井がセフティーバント。これがオールセーフとなり、チャンス拡大。その後、1死2,3塁の場面で、ここで3塁ランナー橋田に代わりに代走田中が送られる。橋田は、先日のバイク事故が響いたのだろうか。5万円を失ったメンタルの方は、今日を見る限り大丈夫そうだ。さて、このチャンスで、1回生北野がスクイズ。同点に追いつく。さらに、2死3塁から現在打撃改良中の秋田。練習の成果を発揮する見事なレフト前ヒット。神戸が鮮やかな攻撃で勝ち越しに成功する。
2回裏
長谷が完璧なピッチング。2人を簡単に封じると、3人目も簡単に追い込む。最後は、右バッターのインコースへのスライダー。今、流行りのフロントドアで相手をのけ反らせ、見逃し三振を奪う。
3回表
先頭高濱がエラーで出塁。続く、福田将が初球をライト前。1打席目に続くヒットで猛アピール。バックネット裏では堅田、福田琢を差し置いて、1番サードに抜擢という話で盛り上がる。その後1死1,2塁から途中から4番に座る田中。真ん中の球を振りぬくと「打球が違う」と松本が言う打球は右中間真っ二つ。1人が帰り、点差を2点に広げる。その後、平井が四球を選び1死満塁。バックネット裏ではジョックロックが流れる中、北垣の完璧に捉えた打球はレフトへの犠飛になり、神戸が4-1とリードを広げる。
3回裏
首をかしげるシーンが多くなる長谷。2死1,2塁から三遊間の打球を高濱が処理。1塁に送球するもファーストが取れず満塁。自称、元上手投げ投手の高濱の送球は1塁手までに失速。田中はグラブに当てるも掴みきれない。ここから2連続適時打を浴び、一気に3失点。4-4の同点となる。長谷も「なめていた。もう同点か。。。」と反省する。
4回表
神戸は、2つのセフティーバントを試みるも3人で攻撃を終える。
4回裏
長谷が好フィールディングを魅せるなど3者凡退。試合は一気に落ち着くのか。
5回表
1死から代打川村はバットの先でとらえた打球は面白いバウンドをして内野安打。すると、すかさず盗塁。意外と足が速いところを魅せ付ける。このチャンスに代打納谷。ヒット打った後の声掛けを平井にバトンタッチしてまで、打席に立つ納谷。平井の声掛けでベンチが盛り上がる中、絶対打ちたいところだが、まさかの見逃し三振。その後も得点とはいかない。
5回裏
長谷にとって準硬での最長イニングに突入。先頭に四球を与え、その後盗塁で1死2塁とすると打球はワンバウンドでレフトへ。「期待を裏切らない(松本)」納谷は期待に応える万歳で2塁打にし、ついに勝ち越しを許す。さらに、ライトへのポテンヒットでさらに1点を許す。その後は眠たくなってきた村野が素振りをしながら見守る中、後続を断つ。しかし、このピッチングに「これはファーム行きですね」と厳しい評価の井上雄。さすが日本一になったホークスファンの目はごまかせない。一方、「5回投げ切れたことは次に繋がると思う」と最下位に沈んだオリックスファンの黒田。
6回表
先頭の1回生「きたかんポーズ」でお馴染みの北野がレフト前で出塁。その後、秋田が犠打で送るも、後続が倒れる。
6回裏
今年の秋リーグでの成長は「ベンチで泣かなかったこと」と語る大西が登板。この日は、髪の毛の調子が良くなく、さらには投球も調子が良くないらしい。この回、ランナーを出すものの無失点に抑える。
7回表
先頭の福田琢。弟の福田将が2安打している。負けられない兄貴は綺麗な流し打ち。ライトがもたつく間に一気に三塁へ。このチャンスに代打藤井雅。ここは四球を選ぶ。続く田中も四球で満塁のチャンス。ここで打席には高校まで第二水泳部だった納谷。高校まで卓球部で、この日対外試合初登板という大阪大の投手との対戦に注目が集まるがここで降板となる。そして、代わった投手から今日良いところがない納谷が起死回生のレフトへのタイムリーヒット。1点差に詰め寄る。さらに、堅田の予想では1番センターの予想だった井上紘がレフトに犠牲フライ。3塁ランナー藤井雅が肉離れしながらもホームイン。神戸が同点に追いつく。
7回裏
ランナーを出す大西。しかし、変化球を低めに集め、無失点に抑える。
8回表
1死から高めの変化球をたたきサードが捕球できず出塁。さらに、福田琢が四球で続く。ここで満を持して、秋のリーグ戦.333をたたき出した川田。しかし、ここは併殺崩れ。2死1,3塁となって田中。レフトへのフライは大飛球かと思われたが失速。「全然飛んでいない。」と厳しい山本。この回、勝ち越しとはいかない。
8回裏
大西が無失点に抑える。
9回表
先頭の納谷。先の打席でレフト前の適時打を放っているが、その勢いそのままに、再びレフトに流し打ち。レフトが処理にもたつく間に3塁へ。好走塁を魅せる納谷。ここまで格好良かったが、最後のスライディングが異様にダサい納谷。そういうところでも盛り上げる納谷はさすがである。このチャンスに打席には井上紘。ここ場面で、投手のグラブをはじくセンター前ヒット。ついに神戸が勝ち越し。井上紘は、貴重な勝ち越し打を放つ。さらに、北野が完璧なサードへのセフティーバント。さらにチャンスを広げ、秋田のサードゴロが暴投になって、さらに1点を追加する。さらに、2死1,2塁から北野が完璧な三盗を決める。その後得点とはいかないが、この回2点を勝ち越しし、8-6のまま裏へ。
9回裏
9回のマウンドには、2か月間休養し、漸く戻ってきたサイドスロー衛藤。リアルに生死をさ迷った衛藤は病み上がりとは思えないストレートを外角に投げ込む。しかし、決め球のスライダーを見切られ、2死満塁の一打サヨナラのピンチ。エンターテイナー衛藤。ここで、打者は相澤。最後はファーストファールフライ。田中が大事に捕ってゲームセット。
神戸は8得点の猛攻。ヒットが多く飛び出し、積極的な走塁も光った。試合後、主将の村野は「おしっこに行きたい(もっとスピード感ある試合をしろよ)」とコメント。
この試合のMVP「井上紘」
同点の犠牲フライ、勝ちこしの適時打を放ち、乱打戦の勝利に貢献。
ベストプレー賞「北野の三盗」
1度目はファールで失敗するも、2回目に成功。完璧なタイミングのスタート。「堅田さんが見ていてくれたかな」とコメント。さすが、堅田班の一員である。
福田兄弟、2人で大暴れ
弟の福田将が2安打を放つと、兄の福田琢もライト前ヒット。福田琢は、「右方向を狙っていた。狙い通りのヒットだった。」とコメント。
納谷、いろんな面で存在感
代打で登場すると三振。さらには守備で万歳をするなど出場序盤は、残念な内容だった。しかし、後半に挽回。2打席目にレフトに適時打を放つと、3打席目にもヒットを放つ。さらに好走塁も披露し、勝利に貢献した。
セフティーバントを多発!
神戸大学は秋リーグの反省からかセフティーバントを多く試行。平井と北野が見事に成功した。
ニューフェイスがどんどん出てきた新人戦。今後の競争の激化が予想される良い試合だった。もう一つ上のレベルを目指して頑張ろう!
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