眠れる小鳥

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『紙山さんの紙袋の中には1』 感想

2023年09月18日 20時32分39秒 | ライトノベル
紙山さんの紙袋の中には 1

紙山さんの紙袋の中には 1

穏やかに過ごしたい高校生・小湊波人は、入学初めてのホームルームで、グラマラスながら紙袋を被り常にびしょ濡れのヤバい女子の

honto

 

江ノ島アビス『紙山さんの紙袋の中には1』 読みました!


変ラノベだ、と思って買った今作。変でした。
まさしく変なのだけれど、同時に王道も感じさせるラノベだったのでした。


紙山さんという極度の恥ずかしがりで汗っかきが度を越えたヤバイ系女子に懐かれた主人公は、そのヤバさをなんとかするべく、2人の完璧おかしな女子を加えて妙な部活を作り出すのだった――


謎部活で個性的なヒロインたちとのドタバタラブコメ(?)という、わりとベタな展開。いや、キャラクターたちはそれぞれがかなり変で、なんだその設定ってばかりで、いろいろとぶっとんでておかしいのだけれど。
それでも正統派だと思いました。


紙山さんの抱えている悩み。それはとてもわかりやすく、そして難しいです。
常に紙袋装備で、大量の汗を飛び散らせるせいで、周りからも距離を取られがちで。
そんな彼女が苦しみばかりを吐き出していたり暗い性格だったりせず、一生懸命に学校に行って日常に馴染もうと励んでいる姿が、あまりにも眩しくて。
彼女の澄んだ心の在り方が、強く印象に残る作品でした。


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