(切った木の幹に現れたハートマーク。愛に疲れた感じの薔薇が近くに咲いていた
のでを添えてみた)
「最愛の妻Kalebraへ。結婚してから21年になろうとしていますが、今もまだ魅力的で、私だけでなく周囲の人々を魅了し続けています。あなたほど思いやりがあって愛情に溢れ、朗らかで、真に美しい人には会ったことがありません。私の伴侶であり、私の子の母であり、ビジネスパートナーであり、プライベートパイロットであり、中国語の通訳者であり、最高の理解者であることは、とても幸せです。まさに数々のラブソングに歌われるような女性…」
(『フォトグラファーのためのPhotoshopC55』スコットケルビー著)
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先日、同僚の庭木師が親戚の葬儀に出るため、仕事を休んだ。
亡くなった方は90歳の男性Gさんという方だが、その奥さんがなんと、Gさんが亡くなる3日前に88歳でこの世を去ったばかりだった。妻に先立たれた男は、残りの人生が短いとはよく聞くが、これほどまでとは-と庭木師のみなさん、驚いていた。
70代半ばの庭木師が言っていた。「オレは料理はそこそこできるし、家の掃除も手伝っているので妻が先に行っても、生活自体はなんとかなると思うが、一人で食事することを考えるとたまらんなあ…。つまんないよ。生きる元気は出ないんじゃないかな…、そう思うよ。妻が先に行くとダンナはせいぜい2~3年持てばいい、とよく言うよね」と話していた。
この日は、たまたまお寺の剪定をしていたのだが、墓地の生け垣を整えながら、何気なく墓石を見ていたら、墓に眠っている人の写真付きの碑があって、そこには「<妻>平成20年、享年73歳。<夫>平成23年、享年80歳」と記されていた。
“2~3年説“の通り、ということになっていた。