「息を呑むほど美しい・海外にある日本庭園①」~口語短歌と写真で綴る「世界文化紀行」

日本の伝統的な様式や美学に則り、石や植物など自然の素材を使って四季折々に鑑賞できる景観を作り出す日本庭園。実は日本だけでなく、世界各国でも作られているのを知っていますか? 日本や日本人と関わりが深い地域に造園されることが多く、その国との親善の証として、また外国人が日本文化を体感できる場所として愛されているのです。それだけでなく私たち日本人が見ても、その国の「日本観」を感じられ、また気づかされることも多いのです。
「ポートランド日本庭園(アメリカ)」
口語短歌
「庭園は 自然景観 見え隠れ 質感色彩 優雅に見せる」


アメリカ・オレゴン州北西部のポートランド。1963年に当時の東京農業大学教授・戸野琢磨が設計した日本庭園は、園路を歩いて鑑賞する「池泉回遊式庭園」、茶室への道に作られる「茶庭」、自然風景の「自然庭」、小石や砂で水の流れを表現する「石庭」、起伏がなく平坦な「平庭」の五つの様式で構成されています。建築家の隈健吾氏とキュレーター内山貞文氏が監修しました。主題はポートランドからカスケード山脈に至るまでの地帯と、その地形が織り成す微妙な「見え隠れ」であり、庭園はその全体から自然景観の連続的な移り変わりの運動を描画しています。
「シュチトニッキ公園(ポーランド)」
口語短歌
「美しく エキゾチックな 庭園は 澄んだ湖 遊歩道かな」


ポーランド南西部に、ヴロツワフという都市があります。ここには「ライプツィヒの戦い」の百周年を記念して行われた展示会のために建てられた、世界遺産の「百周年記念ホール」があり、そこから少し歩いたところに日本庭園が整備されています。前述の展示会の一環で行われた庭園展示のために造成され、その後整備の手が行き届かなくなってしまいましたが、日本も協力して1997年に修復作業を完了。情緒ある美しい姿が蘇りました。
「ブエノスアイレス日本庭園(アルゼンチン)」
口語短歌
「湖に 彩り添える 太鼓橋 ていえん庭師 手塩にかける」


1967年に日本大使館が作った池泉回遊式の日本庭園。ブエノスアイレスのパレルモ公園(2月3日公園)の一角にあり、湖を中心として花々など植物が配置されています。湖には、「プエンテ ディヴィノ」(神の橋) と呼ばれる太鼓橋が架かっています。売店や日本食レストランも併設されており、現地の方々にも人気の観光スポット。落ち着いた時間を過ごすことができます。
「クリンゲンダールの日本庭園(オランダ)」
口語短歌
「庭園の 木々や花々 美しく 色鮮やかで 引き立てる」


デンハーグにある大公園「クリンゲンダール」には、本格的な日本庭園があります。この日本庭園はオランダ人女性Marguerite M. Baronesse van Brienenによって1910年に造園されました。彼女は、日本に何度も訪れては日本の庭園に魅了され続けたことをきっかけに、日本からランタンや石造、太鼓橋などの材料を持ち帰り、日本人庭師の力を借りながらも故郷のデンハーグに日本庭園を造ったのだそうです。年に2回、春と秋の一定期間のみ一般公開されるレアな観光地で自然と景観を保護するためにこの措置が取られています。緑豊かな庭園には小さな太鼓橋が架けられ、仏像も安置されています。
参照
https://www.tripadvisor.jp/blog/news/advice/12-japanese-gardens/
「2021年軽井沢レイクガーデンに咲いた薔薇たち」
「サンセット・グロウ」2021年8月7日撮影


日本の伝統的な様式や美学に則り、石や植物など自然の素材を使って四季折々に鑑賞できる景観を作り出す日本庭園。実は日本だけでなく、世界各国でも作られているのを知っていますか? 日本や日本人と関わりが深い地域に造園されることが多く、その国との親善の証として、また外国人が日本文化を体感できる場所として愛されているのです。それだけでなく私たち日本人が見ても、その国の「日本観」を感じられ、また気づかされることも多いのです。
「ポートランド日本庭園(アメリカ)」
口語短歌
「庭園は 自然景観 見え隠れ 質感色彩 優雅に見せる」


アメリカ・オレゴン州北西部のポートランド。1963年に当時の東京農業大学教授・戸野琢磨が設計した日本庭園は、園路を歩いて鑑賞する「池泉回遊式庭園」、茶室への道に作られる「茶庭」、自然風景の「自然庭」、小石や砂で水の流れを表現する「石庭」、起伏がなく平坦な「平庭」の五つの様式で構成されています。建築家の隈健吾氏とキュレーター内山貞文氏が監修しました。主題はポートランドからカスケード山脈に至るまでの地帯と、その地形が織り成す微妙な「見え隠れ」であり、庭園はその全体から自然景観の連続的な移り変わりの運動を描画しています。
「シュチトニッキ公園(ポーランド)」
口語短歌
「美しく エキゾチックな 庭園は 澄んだ湖 遊歩道かな」


ポーランド南西部に、ヴロツワフという都市があります。ここには「ライプツィヒの戦い」の百周年を記念して行われた展示会のために建てられた、世界遺産の「百周年記念ホール」があり、そこから少し歩いたところに日本庭園が整備されています。前述の展示会の一環で行われた庭園展示のために造成され、その後整備の手が行き届かなくなってしまいましたが、日本も協力して1997年に修復作業を完了。情緒ある美しい姿が蘇りました。
「ブエノスアイレス日本庭園(アルゼンチン)」
口語短歌
「湖に 彩り添える 太鼓橋 ていえん庭師 手塩にかける」


1967年に日本大使館が作った池泉回遊式の日本庭園。ブエノスアイレスのパレルモ公園(2月3日公園)の一角にあり、湖を中心として花々など植物が配置されています。湖には、「プエンテ ディヴィノ」(神の橋) と呼ばれる太鼓橋が架かっています。売店や日本食レストランも併設されており、現地の方々にも人気の観光スポット。落ち着いた時間を過ごすことができます。
「クリンゲンダールの日本庭園(オランダ)」
口語短歌
「庭園の 木々や花々 美しく 色鮮やかで 引き立てる」


デンハーグにある大公園「クリンゲンダール」には、本格的な日本庭園があります。この日本庭園はオランダ人女性Marguerite M. Baronesse van Brienenによって1910年に造園されました。彼女は、日本に何度も訪れては日本の庭園に魅了され続けたことをきっかけに、日本からランタンや石造、太鼓橋などの材料を持ち帰り、日本人庭師の力を借りながらも故郷のデンハーグに日本庭園を造ったのだそうです。年に2回、春と秋の一定期間のみ一般公開されるレアな観光地で自然と景観を保護するためにこの措置が取られています。緑豊かな庭園には小さな太鼓橋が架けられ、仏像も安置されています。
参照
https://www.tripadvisor.jp/blog/news/advice/12-japanese-gardens/
「2021年軽井沢レイクガーデンに咲いた薔薇たち」
「サンセット・グロウ」2021年8月7日撮影

外国にこんな日本庭園のあることは奇跡ですね。
巧まずして日本文化の宣伝に一役果たしていますね。
島根県の足立美術館を調べていましたら偶然海外の日本庭園を発見しました。素晴らしく綺麗です。まさしく「日本文化の宣伝に一役果たして」いると思います。
コメント有難うございました。
世界で日本庭園、究極の美空間が広められていることは嬉しいことですね。浮世絵が印象派画家たちに影響を与えように、造園においても多大な影響が与えられることを願っております。
ヤマさんの文章に痺れました。羽生結弦という選手は稀有な人物です。見る者に感動を与えます。
素晴らしい!
海外にこのような日本庭園が造られているのですね。とても嬉しいです。
手入れはとても大変ですが、保っていただきたいですね。
メリークリスマス🎄
コウノトリより♪
実際私もびっくりしました。世界は広い(笑)私たちの知らないことだらけです。日々驚いています。
やはり外国人も「日本の美」を理解し、同じような気持ちになりたいとかその素晴らしい空間をまじかにみたいという願望のようなものがあるのでしょうか。
ただの模倣とは言い切れない日本の良さが分かったうえでの庭園づくりというようなことも感じますね。
太鼓橋や木々を中心とした植物もそうですが、石灯籠を含めた光景にもそれぞれ趣が・・・
言われる通り、憧れはあるのでしょうね。あのモネさえも浮世絵、日本に憧れ、自分の家に池を作り日本橋(太鼓橋)を作って睡蓮を咲かせ描いたわけですからね。素晴らしいと思います。シリーズですのでまたお届けします。