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さっかんの小部屋

個人的な日々のできごとです。ご笑覧あれ。

醍醐味カルピス

2006年05月18日 | Weblog
乳製品がチーズになるまでに,五段階ぐらいの呼び名があったと思い,ちょっと調べてみました。
するとなぜか,「醍醐味カルピス」なる商品にヒットしてしまいました(笑)。
上の写真が「醍醐味カルピス」です。

醍醐味は,牛乳を精製してできる五段階の味のうち最上のものを指します。
そのよび方は,(1)乳味,(2)酪味,(3)生酥味(しょうそみ),(4)熟酥味(じゅくそみ),(5)醍醐味です。

最上の味ですから,さぞ美味しいのでしょう。
ところで,醍醐味のひとつ下である「熟酥味」のサンスクリット語は「サルピス(salpis)」です。

これって何かに名前が似ていませんか?
そうなんです,「サルピス」と「カルシウム」の造語が「カルピス」なのです。

それで,名前のでき方などを調べてみました。
そこには,「山田耕筰」氏と「渡辺海旭」氏がかかわっています。

大正新脩大蔵経の発行に尽力された学問僧・渡辺海旭氏は,サンスクリット語の権威者です。
乳酸飲料の命名で相談されたとき熟酥味,醍醐味の話になりました。

そして「サルピス」や,醍醐味の「サルピル・マンダ(sarpir-manda)」などが名前の原案になります。
名前の候補としては「カルピス」以外に「サルピス」,「カルピル」などがあったそうです。

その後,山田耕筰氏に相談したところ「カルピス」が最も響きが良いということで,社名と商品名になったということです。
「サルピス」,「カルピル」,なんか微妙(笑)。

商品を開発された三島海雲氏は,1902年内モンゴル(現中華人民共和国の内モンゴル自治区)で口にした飲み物を参考にカルピスを開発されたとなっています。

カルピスの原液は非常に高濃で,水などでうすめて飲みます。
原液はその濃さから,腐敗しにくい性質があり,常温の保存が可能です。
これも,贈答用としても広く普及した理由の一つじゃないでしょうか。

ちなみに「カルピス」は,英語圏では「カルピコ(calpico)」という名前で売られています。
それは「カルピス」が,「カウ ピス(cow piss = 牛の尿)」と聞こえるからだそうです。
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4 コメント

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味はどうでしたか? (酒仙堂)
2006-05-19 13:11:16
 醍醐味カルピスを買ってみます。ところで奈良県橿原市の西井乳業では試行錯誤の末、「飛鳥の蘇(そ)」という食品を完成させ販売しています。これは飛鳥時代にあった五大蘇をヒントにして牛乳から造ったもので、和製チーズとの触れ込みで販売しています。少し高いですが洋酒にあいます。飛鳥地方へ来られることがあれば是非お土産にどうぞ。
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個人的に・・・ (かおおねぇさん)
2006-05-20 02:11:21
「カルピル」がお好みっ

「カルピコ」も良。
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Unknown (columbus59)
2006-05-21 21:17:01
そういえば、久しくカルピス飲んでないかも。

夏の風物詩ですね。

ところで、なぜ数ある言語の中でサンスクリット語にしたんでしょう?
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コメント,ありがとうございます (さっかん)
2006-05-24 22:28:13
■酒仙堂 さま

ネット上でぶつかっただけで,味見はしておりませぬ。

それより,以前住んだことのある橿原に「蘇」なるものがあったとは‥‥。

食してみたいです。



それから,ちょっと耳寄りな情報あり。

のちほど,ブログにでもアップします。



■かおおねぇさん

自分の中じゃ,

・カルピコ ○

・サルピス ▲

・カルピル △    な具合です。

いずれもビミョーです。



■columbus59 さま

カルピスもそうですが,自分はカキ氷を昨夏,二十年ぶりぐらいに食べました。

今年は,薄めて作るカルピスにでも挑戦しましょうか(笑)。



サンスクリット語についてですが,カルピスの開発者の三島海雲氏も僧籍の人です。そこも関係しているのかと。

また,山田氏を訪ねたのは,カルピス社では,重要なことを決める際にはその道の第一人者を訪ねる「日本一主義」に依ったものとか。



ふと思ったのですが,ものごとの結果は西洋的な「原因-結果」ではなく,仏教的な「原因-縁-結果」の方が説明しやすいかと。

ここが「因縁」の出どころですね。
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