美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

壁にぶつかって考える

2013-11-24 21:19:45 | 日記
東北造形研の授業発表の際に三年生に制作させていた作品も、完成がようやく見え始めてきている。
しかし、ここに来て何か作品が良い感じに近づかない。
生徒も美術の先生も壁にぶつかったのだ。

しかしこういうことはよくあるもの。
特に初めて題材でありがちなこと。

そんな現状を打破すべく、今回とった手段は「自分も同じ題材の作品を作ってみること」。
そりゃゆっくり作っている時間はありません。
今年は3年生担任として、進路業務もありますし、生徒会担当として生徒総会の準備や、生徒会誌の計画も…。
でも、生徒たちは美術の先生の呼びかけに答えて、日々「放課後美術」に顔を出します。学習会終了後にわざわざ感心に。
となると、何とかしてあげなきゃなーと思うのです。

参考作品作りをしていて気づいたのは、この作品…土台の存在感が強すぎるということ。
いくら主役の果実に工夫をしても、なんだかぱっとしないんです。
そこで土台に各自のメインテーマを表現することを勧めてみることに。最初からその予定でイメージのスケッチを描いていた子もいましたが、そうではなかった子たちにも勧めた感じ。
するとようやく「自然物の存在感」と「作品の存在感」のバランスがとれてきた。


壁は越えたかな。
参考作品作りはやっぱり大事ですね。