セールスのやり口

夕方、くーちゃん（Ｍダックス♀）の散歩をしてたら、ご近所のチャイムをピンポンしてるセールスマン発見！
何かファイルを抱えて、うちやうちの両隣にもピンポンしています。

３軒先の角ぐらいでそれに気付いて、通りすがりの人の振りをしてくーちゃんを連れてその辺にとどまってました。
どの家もシカトして出てこないし、変に私に声をかけられても困る

しかしそのセールスマン、ニコニコして近づいてくるではありませんか！！
あきらか私の方に来ます！３０歳ぐらいの体格のいい男性。やたら人懐っこい笑みを浮かべています。

そして「ワンちゃん、かわいいですね～」とニッコリ

きたっ！そういうところからお世辞を言うようにやってきて、セールスの切り口にするつもりだ！
私は淡白に「そうですか」ぐらいに。ちょうど花粉症予防のためにマスクをしていたので表情が隠れて助かりました。

するとそのセールスマンは、その場にしゃがみ込んで、ニコニコしながらくーちゃんを撫で始めた！！
そして「名前はなんていうんですか？」と聞かれたので、答えるべきかどうか迷いましたが
淡白に「くーちゃんです」と。

くーちゃんはいきなりそのセールスマンになつき、指をぺろぺろ舐め始める！
セールスマンは「くーちゃん、何も美味しいものはついてないんだよ。美味しいのがあればよかったね」
と言いながら、くーちゃんに指を舐めさせています。

くーちゃんがすぐになつくということは、とりあえず相手は犬好きではあろうと思い
「犬が好きなんですか？」と聞いてみたところ
「はい、大好きなんですよ。」「かわいいですね～」「癒されますね！」と、くーちゃんをかまっています。
犬のご機嫌をとれば、飼い主の心もひらかれる・・・なんか手の内って感じだなあ。。。

そしてしばらくのちに、そのセールスマンはやおら立ち上がった！！

きたっ！ここからセールストークだなっ！！感じの悪い人じゃないから、すぐに断れそうだ！

と、内心、構えていたら、そのセールスマンは、くーちゃんを見降ろし
「じゃあね、くーちゃん！バイバイね～！！」と、くーちゃんに手を振って、私に会釈をして去って行きました～

えっ？？それだけーー？！

いや、こうなるとむしろガクッ！ときて、思わず「セールスじゃなかったの？！！」とツッコミを入れそうになりましたけど
さすがにそれはしませんでしたが

ちょっと信じられませんけど、その人は、ただの犬好きの良い人だったってことですね
去って行ってから、ブーッ！！と吹き出してしまいました

くーちゃん、遊んでもらえてよかったね
くーちゃんは去って行くセールスマンをしばらく見つめていたのでした。

　　　　　

何か、心温まるものがありました