室町幕府迷宮案内

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デタラメ就職研修屋で日本経済破滅

2010-10-14 21:05:48 | 日記
 このブログの読者はご存じの通り、就職研修屋の主張するような
コミュニケーション能力やメラビアンの法則はどこにも存在しない。
彼らは根拠としている論文からは到底導き出せない結論を科学的にも立証されたと
言い張り、独自の主張を展開しているのである。
(このブログを見るのが初めてという人は最終段落の補足を読んで欲しい。)

 就職研修屋は就職研修で飯を食っているというのに
自らが根拠としている論文の和訳すら、読んでいないのであろうか、
それとも知っていながら、わざとやっているのであろうか。

 現在、政府は就職支援のためにハローワークの機能拡充などを始めているが、
こんなデタラメ就職研修屋に講師の仕事を依頼するのは税金の無駄遣い以外の何物でもない。
仮に講師の仕事を依頼するにしても、まともな就職研修屋を探し出して頼むべきである。
そのための手間を惜しんではならない。
最終段落の補足で紹介されている和訳などの著書を読んで欲しい。
政府は、霊感商法や悪徳商法を規制するよりも、
デタラメ就職研修屋の規制の方に力を入れるべきである。

 就職研修業界のみならず、美容整形業界・結婚活動研修業界(婚活研修業界)でも
「顔面偏差値」・「恋愛偏差値」というデタラメ造語を使用しているところが多い。
一見して、この用語は、美容整形業界・結婚活動研修業界などが
自分たちが儲かるために使っている用語だとわかるであろう。
「コミュニケーション能力」などはまさに「恋愛偏差値」と狭義でも同じ分類の用語である。
このような研修屋がつくった造語に、未だに惹かれる者までいる。

 なぜ、就職研修屋が「コミュニケーション能力」などという造語を使うのであろうか。
もしも、コミュニケーション能力を職場の人とうまくやっていく能力と定義するならば、
それは「人当たりの良さ」とほとんど同じ意味である。

 それにも関わらず、就職研修屋がコミュニケーション能力という表現にこだわるのは、
顧客の就職活動がうまくいかなかった場合、「コミュニケーション能力の養成が
不十分だったから」と言い、責任を顧客に転嫁できるからである。
もしも、「人当たりの良さ」という表現を使ってしまうと、
抽象的ながら、古くから存在する日本語であるため、
広いながらもある程度、範囲が限られてしまう。
そこで、コミュニケーション能力という日本語とカタカナ英語を併用した造語を使うことによって
より概念を抽象的にして、就職研修屋の責任を無に等しくしているのである。

 こんな就職研修屋に高額の顧問料などを払い、就職活動支援と称している学校は
大いに反省するべきである。
就職研修屋に仕事を頼む前に、就職課は彼らが根拠としている論文の和訳だけでも
読んでもらいたい。
そうすれば、いかに彼らの主張が破綻しているかが、よくわかる。

 しかし、現状では就職課が就職研修屋へのチェック機能を果たさず
ただ漫然と就職研修屋に追従していることが非常に多い。
就職課も被害者であるが、1番の被害者はそのような就職活動指導を受けて
面接に落ち、内定をもらえない学生たちである。


(補足:就職研修屋の虚実)

(1)「なぜ働くか」という問いは、「ひょうたんでどじょうを捕まえる方法を答えよ」という問いとイコールである。にもかかわらず、第一印象を良くして生活費のためだと答えたり、家族の笑顔のためだと答えたりする者が後を絶たない。就職の面接本を読んでいる時間を臨済宗の入門書の読解に充てるべきである。

 上記の見解に対して、メラビアンの法則によれば、見掛け(外見)の情報のみで全印象の93パーセントが形成されるという反論があるかも知れない。
 しかし、メラビアン博士(この人は就職業界では有名人だというのに、心理学界ではあまり有名ではない)の行った実験は「Maybe(たぶん)」という英単語1つだけを様々な表情・しぐさ(写真のみ)・声質(録音した音声のみ)で相手に伝えた時の相手に与えた印象の結果などについて調べただけにすぎない。
 しかも、心理学について書かれた分厚い辞典を調べてもメラビアンの法則という項目は存在しない。心理学の世界ではその程度の扱いの法則が就職業界を牛耳っているのである。

(2)経営コンサルタント・就職研修屋に仕事を頼む前に読んでおくべき書籍。
『非言語コミュニケーション』(聖文社、A・マレービアン、西田司他訳)を読んでもらいたい。
この本は絶版になっているので、図書館などで読んで欲しい。

 また、上の和訳の本が入手できない場合、
『反社会学講座』(筑摩書房、パオロ・マッツァリーノ、2007年)の
139ページ以降を読んでもらいたい。

 この本は、稲葉振一郎明治学院大学教授が『社会学入門』(日本放送出版協会、2009年)の
巻末付録の読書案内でも紹介している。

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