自閉症児〝かいと〟's母のぴろぴろ観察日記。

2002年生まれのかいと君は知的障害を伴う自閉っ子。
そんな彼の毎日を観察日記で残します。

憧れるのはやめましょう!?

2023年12月04日 | 母のつぶやき

  人は無意識に感情と勘定で動くことがあるのだと改めて気づかされた今朝。今日から紹介された就労先へ3日間の実習に向かったんだけれども・・・



  元通りの日程、ぶちサイコーヽ(^o^)丿

  純情な感情どころの騒ぎじゃなく!!退職してから1カ月間、ほぼ一緒の朝ごはんでこちらの朝メニューをチラリとチェックされ、出かける時間も一緒で出勤途中に最寄り駅まで送り、チャンネル権は原則かいと持ちなので朝から情報番組のハシゴで目と耳が疲れ・・・







  そういや、長期休暇ってこんな感じだったわ・・・orz

  だからか・・・このヒャッハーな解放された感じ、好きなペースで朝食が食べられて出勤前の小掃除が出来て自分のタイミングで出勤出来る流れ作業。。。
  無意識に流れ作業に組み込んでたけれど、いざ開放されるとこんなにワンダフルな世界だったんだ・・・休暇明けに良く似たフレーズを毎回叫んでたな・・・(遥か遠い目)




  かいとが退職して空き時間があることをご存じなお知り合い様がボランティアながら仕事を紹介して下さった際。
  空いてる日と仕事の打診を個人ラインで受けたらしく、自閉症らしい(?)ちょっとちぐはぐなやり取りを繰り返したらしいけれど最終的な参加意思確認のラインをなんと既読スルーしたらしいかいとさん。
  かいと母とのラインならば家に替えればチクリと怒られながらも対応して貰えるけれど・・・他人さまだとそうもいかないところがある訳で(;´・ω・)




  質問ラインの既読スルー、ダメ、ゼッタイ!!


  かいと母なら「ライン無視するな(-_-メ)」で話はほぼ終わるし、嵐が来ることも無いけれど・・・身内以外の質問ラインのスルーはダメ、ゼッタイ!!(大事なことなので2回目)
  これでやり過ごせるとかいとは考えたようだけれども、オトナの世界はそんな甘いもんじゃありません(チッチッチ)。会議室でお弁当食べるレベルじゃありません。


  ・・・どうやら公開処刑の刑にあったらしい:(;゙゚''ω゚''):


  だってスルー相手はバスケットサークルのコーチだったから(^^;
  最初かいと母にすらコーチからラインが来てたことをしらばくれようとしてたけれど、無言の目力にヤラれたらしく直ぐに本当のことを白状してきたかいと母。ただスルーしたことは言わなかったけれども母は全部知っている。なぜならコーチから直々の報告LINEが来たから( ̄m ̄*)別にカマを掛けたつもりはないけれど「言わんのなら別にいいけど、ちゃんとかいと母は凡そ知ってますよ」と分からせとかないとね。。。








  一般就労に憧れるの・・・もうやめませんか・・・


  かいと母の脳内に直接語り掛けるように何処からか聞こえてきた天の声。。。
  そう・・・第2の就労先へ向けて頑張ってる(と思う)かいとには申し訳ないと思うけれど、「ほう・れん・そう」が食べられな・・・出来ない(訳じゃないんだけれどもサーファーも驚くほど超きまぐれビッグウェーブ・・・と母なりに庇ってみる)かいとが一般就労の道を進むこと自体がそもそも無謀論だったんじゃないのか???と今更ながら考えてみる(;´・ω・)


  「かいと君ならB型作業所勤めじゃもったいないです。一般就労でも狙える位置にいるんで頑張ってみましょう!」


  C判定模試を受け取った三者面談のような高等部時代の会話を思い出し・・・「知らないって無敵だわ」と今更ながら当時の無知っぷりを恥ずかしく思う。支援学校じゃカリキュラムの関係で就労についての学びがかいとには不足してたので・・・と選んだ道に後悔はしてないけど(かいとはどうだろう)、正真正銘知的自閉の療育手帳持ちが一般企業でお仕事をしてお金を頂くことがこーーーーーーー・・・んなに大変なんだって・・・教科書には1Pも書いてなかった(ノД`)・゜・。


  「公共交通機関で通勤が出来るのは強みです!!」


  ・・・その先にある意味も知らずに「ヤダ、褒められた( ̄ー ̄)鉄ヲタにとことん付き合って潰れまくった休日は無駄じゃなかった!」と結構ガチ目に喜んでた昔のアタシに・・・がっかりだよ!!!
  確かに通勤範囲に制限が無いと、選択の幅はグンと広がるのは事実。極端な話、新幹線通勤だって厭わない訳だから。何なら「徒歩→電車→バス→更にバス」でもノープロブレムなかいとさん。
  ただ幾ら公共交通機関平気でも混雑してたら超ブーたれるし遅延すると(混雑するから)またブーたれるし(;´・ω・)

  そんなことよりも、コミュ力あって人の目見てちゃんとお話しできて「ほう・れん・そう」も美味しく食べ・・・きちんと出来て、集中力も常に発揮できてライフワークバランスをとれたら・・・










  たぶんその人は知的自閉の診断ははなから受けていないと思われる(-公ー;;

  仕方ないよなぁとも思うけれど、高等部時代にもっと踏み込んだ親向けの就労心構えセミナーとか「実録!知的自閉母が一般企業で働く知的自閉者と一緒に実習したらスゴかった!!」とか「ちょっと聞いてヨ!働く知的自閉者のぶっちゃけモザイクトーク」なんかあれば、心構えがずいぶん変わって絶対違うんだけどなぁ。。。
  B型作業所見学に行った時間が無駄だったとは全く思ってないけれど、情報が入りやすいのがこちらだっただけであって、一般就労の内情は全く知らなかったから今更ながら病みそうなほど毎日驚くことばかり:(;゙゚''ω゚''):




  「いまA駅の北口にあるスーパーにいるんだけど、食べるスペースに電子レンジ完備(^^♪(だからここでお昼食べるの意味)」



  ・・・一般の21歳ってこんなの?こんな子に育てたっけ?と驚くことばかりorz
  かいとさんからお昼過ぎに来たライン文章を見て思うことが毎日湧き出てくるのはある意味幸せなのか?それともめんどくささMAXなのか・・・???
  世の中の一般常識とやらにはこういうのも「ほう・れん・そう」として含んで貰えるの・・・???

  「実習先でこういう仕事して、こういう感じでこなした。ここが難しかったけどちゃんと聞けた(聞けなかったでもこの場合は可)」

  「ほう・れん・そう」ってこういうの言うんじゃなかったの(*_*;



  その「ないも考えて無い感じ。まさにMr.メゲナーイ&キニシナーイ」さがかいとの貴重な貴重な(大事なとこなので強調!)強みでもあるんだけれども


  「おれ、もう来年の18きっぷの行き先予定が実は決まってるんだよ~。えっとねー、まずぅー、博多に泊まって更に電車に乗って日帰りしたいんだよね。あとは~・・・」


  こういう話を聞くと(延々聞かされると)「働いてお金貯めて行ってきんさい」と素直に思うし


  「おれ、まだ21だし今年もお年玉貰えるかなー。楽しみだな~」
  「Uーたんいなくなって寂しいよね~。ワンワNはずっと変わらないよね~」
  「ババンババンバンバン!は~ビバビバ!(いい湯だなを動画サイトで聞いてるときの合いの手)」


  ・・・こんなアンポンタンに明るい未来はないんじゃないかΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)と割と本気で思う。。。(ほぼ毎日)






  ・・・だけどもかいと自身が自分の稼いだお金でちゃんと生活できるという「金銭的自立」な生活はやっぱりめっちゃ憧れるよぉ・・・(´Д⊂ヽ

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