高知 きたむら動物病院blog

四国高知にて2009年1月に開院いたしました動物病院のブログです。

来週4月2日より、高知県にて夜間診療が開始されます。

2018-03-27 00:15:08 | 獣医療


来月といいますか、来週4月2日より、午後8時から10時30分が受付の、
夜間診療が開始されます。

(当院は、恐縮ですが参加動物病院ではありません。)

以下、その内容を写します。

もしその時間に診療が必要な飼い主さんは、是非熟読して頂き、
受診されるようにしてください。



当番制夜間動物病院に関するご案内

「対象動物」

犬 猫

その他の動物については、当番動物病院にご確認下さい。


「診療時間」 

午後8時から午後11時 (電話受付は10時30分まで)

診療時間内に来院できない場合はキャンセルになります。

(日曜・祝日および年末三が日は休診です。)


「診療の流れ」

1 高知県獣医師会(088-885-7002)にお電話いただき、
当日の当番動物病院を確認してください。

2 完全予約制です。必ず当番病院に電話にてご予約ください。
当番病院の獣医師の指示を受け受診してください。

3 受付時に「診療案内」を御承知して頂き「診療同意書」へ署名、
捺印をして頂きます。現在治療中の疾患がある場合は、検査結果
や薬などを持参し受付時にお申し出下さい。


「注意事項」 

1 夜間診療で、獣医師1名で対応の病院もあり、応急的診療のみ
となります。手術、入院治療および予防などは原則として行いません。

2 セキュリティ上、当番病院であっても、施錠、消灯している
場合もあります。必ず、電話受付の後、指示に従ってください。

3 ワクチン、フィラリアなど予防は行いません。

4 飼い主不明の動物や野生動物の診療はお断りする場合があります。

5 受診動物が扱える方にご来院頂きます。また、未成年者だけでの
ご来院は診療をお引き受けできません。


「お支払い」

1 診察当日、現金一括清算を原則とします。

2 クレジットカード対応病院はカード払いも可能です。電話予約時にご確認ください。

3 診察料金は、各動物病院により差があります。

4 夜間診療につき、通常の診療料金に夜間診察料金が加算されます。
簡易な処置でも、10000円から20000円以上かかる場合がありますので
予めご了承ください。


「当番制夜間診療参加動物病院」

高知市 
松宮動物病院 長崎獣医科医院 高須介良犬猫病院
アミール動物病院 かもはら動物病院

南国市
佐野獣医科病院 南国ひまわり動物病院

香美市
さくら動物病院

※当院は参加病院ではありません。


高知 きたむら動物病院
高知県高知市北川添24-27
088-880-5123
受付時間 
月・火・木  9:00-11:45 15:00-18:45
金     9:00-11:45 17:00-18:45
土      9:00-11:45 14:00-17:45

休診日 水曜日 日曜日 祝日
一般診療・犬と猫のアレルギー・皮膚病外来・内分泌外来


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「僕の死に方」という本。

2018-03-22 23:29:50 | 獣医のつぶやき
仕事柄、生老病死についてよく考えます。

診療科にもよると思いますが、動物病院は、ヒトのお医者さんよりも、
死に直面しないといけないことが多いかもしれません。

医師や看護師は、診療科によってホント全然違うと思うんですが、
我々は最初から10年15年という時間の後、見送ることを前提として
考えるのは共通認識かもしれません。

5年くらい前に、流通ジャーナリスト金子哲雄氏の遺作「僕の死に方」
を読み、最近、また読み直しました。

金子氏は41歳で、珍しい肺の腫瘍で亡くなったんですが、その直前
まで仕事して、それがそのまま本になりました。



いまちょうど、自分が41歳。
金子氏が亡くなったのが、今の自分の時期。
無念を考えるとやりきれない気持ちにもなります。

日常の生活に気を配っていれば、ならずに防げる病気も
たくさんあるんですが、

どんなに気をつけようとも「不運」としか言いようがない、
原因も無く突然やってくるような病気もあるし、事故もあります。
命は有限であり、有限だからこそ有り難い。

いつどうなるかなんてのは、ホントにわからない。

人生一寸先は闇であるけど、それを恐れて生きていくのも
あまり前向きではなく。

自分が40代になって明らかに変わったことは、30代の頃は
無かった、日常で「死」を感覚的に「あり得る」と感じるようになりました。

命を扱う仕事してるのでというのは大きいのですが、年齢的にもう
これから「中盤以降」になるからというのはさらに大きい。

しかし、日常で「死」を意識することは、前向きに生きることに直結します。

自分は子供が3歳前なので、少なくとも子が自分で生きて
いけるようになるまでは生きてしっかり仕事しないと、という気も
していますが、それと同時に、いつどうなっても、後悔のないように、
家族や友達との時間は大切にしたいとも思います。


この仕事してると、治療の対象は先に行く動物で、
仕事の対象は動物と人間(飼い主さん)で、
とにかく「時間の感覚」が大切になります。

動物にとっても、「1日」の長さは同じはずなんですが、人間の
何倍もの速度で生きてるということで、まさに生老病死が駆け足で。

治療でなんとかできるものも多々あり、

どうにもならないことも多々あり、

付き合っていく病気も多々あり、

それらは人間の医療も変わらないと思うんですが、
動物の仕事をしてると、長いけど速いので、時間が有限であることを
嫌でも自覚させられます。

仕事は、何するにしても最短コースでやらないといけないな、
と自分は思うようになってもう何年も経ちます。

仕事に限らずですが、自分が提供できることで他人に何かしら
価値を発生できるならば、それほど自分にとっても価値があることって
なかなかありません。

自分とうちのスタッフで、仕事することで、何かしらよかっただとか、
何かしらお役に立てたのであればいいなと思います。


自分は基本的には仕事中は、

「ひたすらその時ベストと思うことをする」

しか考えておりません。

自分がベストと思うことが、飼い主さんにも伝わっていればいいですし、
やはり仕事してるとそうでない場合もありますし、人と人との折り合い
ですので、たまにはお伝えすることが本当に難しいこともあるんですが・・・

自分はとにかく仕事の対象が駆け足の生老病死の生き物なので、
できるだけその時そのタイミングでの最善の判断で仕事するようにしています。

凡庸な言い方かもしれませんが、生老病死を意識しながら、時間を大切に、
御縁を大切に、いつどうなるか先はわからないかもしれないので、
なるようにしかならないので、その時その時自分ができるベストを行い
我々もですが、飼い主さんにとっても、後悔の無いように仕事したいものです。


自分はいろいろな本を読むというよりは、同じ本を繰り返し
読むことが多いんですが・・・

流通ジャーナリスト金子哲雄氏が、まさか自分に結構影響を
与えることになるとは当時TV見てて思いもよりませんでした。

でも、この本は、5年前も、最近読み返しても、金子氏の人柄が
手に取るように伝わる、温かい本だと思います。

高知 きたむら動物病院
高知県高知市北川添24-27
088-880-5123
受付時間 
月・火・木  9:00-11:45 15:00-18:45
金     9:00-11:45 17:00-18:45
土      9:00-11:45 14:00-17:45

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3月、4月。選択と集中。

2018-03-15 01:12:44 | 病院について
すでに3月も半ばになってます。

平成30年度の狂犬病予防接種の期間にも入りました。

フィラリア予防も、投薬開始は早いところで4月末、
遅くとも5月の上旬が理想なんですが、
ことしは4月末から5月の連休が多いため、
3月、4月中のご来院を特にお薦めしております。

※フィラリアのお薬を3月にお渡しした場合も、
開始は4月末からで問題ありません。


尚、今月は22日木曜日の午前中のみ、臨時のお休みを頂きます。



もう6年弱、月1回松山にて仕事をしているのですが今月は21日水曜日。

2012年5月より、松山ほうじょう動物クリニックでの「皮膚科外来」を担当し、月1回。

欠かさず仕事しているのですが、やはり6年間を思い起こすと
ちょっとだけ体力の低下を感じるようになりました。

とはいえまだ41なのでまあ、なんとかはなるんですが・・・・



当院は、水、日、祝はお休みいただいてい居りますが、実際には
それらの日も「入院のペットさん」「通院のペットさん」「お預かりのペットさん」
などの必要な仕事があります。

獣医は自分ひとりなので、長期的に考えて、水、日休みにはして
あるのですが、実際には全く仕事の用事が無い完全な「オフの日」と
いうのは年に5日くらいあればいいほうです。

体力的なこともそうですが、脳や精神が疲労すると仕事の意欲が減退
するので、いかに「仕事に対して精神的なハリを維持するか」を考える
のが非常に大切だと、開業3-4年目くらいで感じてから、病院のあり方を
模索し今に至る感じです。

「診療時間」の仕事を最大限集中してコンスタントにできるようにする
ためには、「選択と集中」という作業が必要で、数多くの仕事の中で
どれを省いて、どれを残すか、その判断の繰り返しです。

きたむら動物病院Q&A

犬と猫のみの診察ですし、外科もある程度以上の難しいものは
できません。できるものは着実にやりますが。

電話相談も原則お受けできません。
(仕事してる最中に電話はまず出られません。)

トリミングも対応してません。
(爪切り、肛門腺、足のバリカンなどは看護師がしています。)

時間外の対応もできませんし、そもそも獣医ひとりでできる
時間的範囲は限られます。
(4月2日から高知県獣医師会の夜間診療が開始します。)

病院の独立性を保つため、ペット保険会社との提携もしません。
(昔からいろいろ考えて、これがベストと判断してます。)

ペットホテルのように、当院を「かかりつけ」にして頂いている
飼い主さんのみが対象のサービスもあります。

自分より他の病院が良いと判断するものはすぐご紹介しますし、
できないことはできないと言います。

他の動物病院よりもできることが限られるかもしれませんが、
それらも全部、出来ること出来ないことを区分けしてお伝えすること、
できるだけ正直な対応をすることが誠実であると考えています。

過去に「頑張ればできるかもしれない」と思って対応しようとして、
結果的には無理だった、飼い主さんにも残念な思いをさせて
しまった、という経験もあるので、飼い主さんにご迷惑をおかけせず、
自分の気持ちや願望は置いておいて、現実的にどれならば
「できる」のか、をどんどん整理しました。


そして、「できること」は最大限対応する。これしかありません。

獣医は自分ひとりの当院でできることを見極めて何年もかけて
選択してきました。
あれもこれもは不可能ですが、自分ができること出来る範囲で
最大限行いお役に立てるのであれば、自分が動物病院を
やっていく意義は多少なりともあるのかな、と思います。


気持ちの部分が大切な仕事ですので、極めて稀にですが性質的に
難しい方から悪意のあることを言われたり、困った人もいたりするのですが、

ほとんどの善良な良識のある飼い主さんに支えられ、なんとか
仕事のモチベーションを維持し続けられております。




高知 きたむら動物病院
高知県高知市北川添24-27
088-880-5123
受付時間 
月・火・木  9:00-11:45 15:00-18:45
金     9:00-11:45 17:00-18:45
土      9:00-11:45 14:00-17:45

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一般診療・犬と猫のアレルギー・皮膚病外来・内分泌外来


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