高知 きたむら動物病院blog

四国高知にて2009年1月に開院いたしました動物病院のブログです。

新しく採用したお薬。

2016-03-17 18:41:31 | 獣医療
日によってはだいぶ暖かい日もあり、もう少ししたら春到来という
時期になりました。

すでに狂犬病予防注射の時期も迎えておりますので、当院でも
それのついでに、予防のご要望が増えてきました。

今回、これまでとちょっと違う、ワンちゃん用の「ノミ・マダニの薬」
を採用しましたのでご紹介します。



今シーズンより採用した「ブラベクト錠」です。

製品紹介ページ
http://www.bravopets.jp/

このお薬、3カ月有効です。

これまで、ワンちゃんのノミ・マダニ予防に関しては、定番の「背中につける」
スポットオンタイプに加え、一部飲み薬などもありましたが、基本的には
スポットオンタイプを中心におすすめしていました。

今現在も、スポットオンタイプで問題ないワンちゃんはそのままですが、

この「ブラベクト」は、1度の飲み薬で3カ月有効という、このお薬にしか
ない大きなメリットがありますので、採用しました。

製品に関しての説明も受けたところ、このお薬自体が体の中で非常に
低濃度でも有効なことや、すでに国外だと数百万頭に使用されていること、
それと・・・・

他社の「飲ませるタイプ」の製品でたまに問題だった「嘔吐・吐いてしまう」
副作用がブラベクトに関しては非常に少ないということです。
これまで当院で処方させて頂いたワンちゃんも、いまのことろ嘔吐が出た
という話は出ておりません。

ですので、今後当院では選択肢が単純になり、

① 従来通りの「背中につける」ノミ・マダニの薬

② 1度で3カ月有効な「ブラベクト」


のどちらかで問題なくノミ・マダニ対策ができるようになります。

ご希望の飼い主さんは、診察時お申し付けください。

高知 きたむら動物病院
高知県高知市北川添24-27
088-880-5123
受付時間 
月・火・木  9:00-11:45 15:00-18:45
金      9:00-11:45 17:00-18:45
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休診日 水曜日 日曜日 祝日
一般診療・犬と猫のアレルギー・皮膚病外来・内分泌外来


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歯科処置について。

2016-03-05 19:19:03 | 獣医療
日常の診療でも、よくお問い合わせやご質問をお受けすることに

「歯・口腔内についてのこと」

があります。

大きく分けて、3つの項目があります。

① 予防的・日常のお手入れなどのこと

② 口臭のこと

③ 歯石・歯周病がある場合のこと



①予防的・日常のお手入れ 
に関しては、日々のケアの仕方や、ワンちゃんの性格に
応じたステップアップの仕方、また生活環境や食材によっての傾向などをお話ししています。

基本的に、ワンちゃんが嫌がらない扱いを少しずつしていく必要があるため、
根気が必要なものですので、飼い主さんの生活時間などにも影響されます。

「出来る範囲で、出来ることを、継続して」 が基本になります。


② 口臭のこと
これは犬と猫でも差がありますし、歯周病からくるものなのか、食材か、
他の病気からなのか、いろいろケースバイケースですので、診察時の
判断になります。

飼い主さんがワンちゃんとのスキンシップによって
「口臭としては非常に軽度」
を気にされるケースも結構多くみられます。

診察にて、治療対象かどうかの判定は重要です。


③ 歯石・歯周病がある場合のこと
歯石、歯周病がある場合は、程度によりますが、「歯科処置」が必要な
レベルかどうかを診察にて判断します。

当院では、原則的に「歯科処置」はすべて全身麻酔をかけて行います。

実は、過去には、全身麻酔をせずに「歯石除去」をおこなったことも
あるにはあるのですが、いろいろ思うところもあり結局やめました。


全身麻酔下でないと「歯科処置」ができないのは、いくつかの理由があります。

① 処置の記憶により、ワンちゃんが口を触られるのを怖がる、
咬もうとするようになってしまうケースがあること。


歯科処置をしたあと、その後にご自宅でのケアができたほうが当然良いのですが、
口を触らせないようになってしまうと自宅でのケアもできません。

② 歯石除去後の「ポリッシング」ができないこと。
歯石はただ取るだけでは取ったあとの歯の表面はザラザラの状態です。

ポリッシングという、研磨の処置を2回、粗研磨と仕上げ研磨を行い、
表面をできるだけ滑らかにしないと再付着がしやすいのです。

③ 歯周病は歯周ポケットの処置が必ず必要。
歯石自体は、歯周病の誘因ではあるものの、歯石があるだけでは
実は歯周病とは直接関連はありません。

歯周病は、基本的に細菌感染症ですので、歯周ポケットがある場合は特に
その部位の処置が重要です。

これは3年前に作成した当院における歯科処置の説明資料です。


1 歯石破壊・歯周ポケット内の処置 
2 抜歯が必要な歯は抜歯 
3 歯周ポケットへレーザー照射(止血・殺菌と腫れの引き締め)
4 ポリッシング 1回目
5 ポリッシング 2回目

これだけの手技を、全身麻酔下以外では不可能ですので、当院では
必ず全身麻酔にて行います。

麻酔時間もそれなりにかかりますので、麻酔前検査も重要ですし、
麻酔中点滴を行いながら状態を維持しつつ、歯石から歯周ポケットまで
全部一気に行わないといけないので、それなりに骨が折れる処置です。

ですので、当院では基本的に
「歯石除去」という言葉は使わず、
全て「歯科処置」という言葉で統一しています。


これらのことに関しては、関西の動物病院の「ぽこ先生」が
詳細に書かれていますので、是非ご一読ください。

どうぶつ病院診療日記


当院では以上のような理由により、
「原則として、歯科処置は全身麻酔によって行うものである」
と考えています。

そして・・・要はそれだけ大変です。するほうも。
それだけ物凄く気を使う手技・処置です。
通院でチョコチョコと処置ができるものではないので、
ゼッタイ安全とは言い切れない全身麻酔を行い、
一気に歯科処置を行う、
非常に神経をすり減らします・・・・・・。
歯科学、麻酔学、微生物学、薬理学、解剖学、生理学・・・・
いろいろ総動員の「歯科処置」です。

ですので、当院は、「歯科処置」を全身麻酔を行ってでも
すべき状態かどうか、非常にシビアに判断させて頂いてます。



いろいろな考え方がありますので、この話はここまでに致しますが、
口を触るのを嫌がるようになってしまったワンちゃんを診察すると、
何とも言えない哀しい気分になることもあるのです。


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