我々が日常的な業務として行っている「ワクチン接種」。
なんだか「なんとなく」やっているようにも感じられるかもしれませんが、犬や猫のワクチンに関しては、指針いわゆるガイドラインというものがあります。
なんだか「なんとなく」やっているようにも感じられるかもしれませんが、犬や猫のワクチンに関しては、指針いわゆるガイドラインというものがあります。
WSAVA(世界小動物獣医師会)が改訂しているガイドラインがあります。
犬と猫のワクチネーションガイドライン
なかなか長いので我々でも全部読むのは労力がかかりますが・・・
それを踏まえて、ワクチンメーカーが日本の現状に合わせた資料も出ています。
WSAVAワクチンネーションガイドライン改定等による ⽇本の状況変化と感染症対策の将来
このガイドラインを大まかに言うと、犬のワクチンは生まれた年はスケジュールに則り確実に接種。高知のようなレプトスピラ発生の可能性がある地域は罹患する可能性がある生活のワンちゃんにはレプトスピラワクチンを毎年接種、それ以外のワクチン(ジステンパー、パルボ、アデノウイルスなど)に関しては生後26か月と52カ月の接種以降は3年に1回の推奨になっています。
改定前より接種スケジュールが煩雑になっており、このガイドラインに完全に則って行うことは現実的には難しいため、当地域の状況に合わせた接種計画にて行っています。
昔からと言いますか、従来の方法である成犬は年1回の追加接種で基本的には問題が生じていないため、基本的にはそれで今も継続しています。また、レプトスピラのような細菌性の疾患のワクチンはウイルス性のものよりも抗体の減少が早いと考えられるためやはり年1回接種しています。
犬と猫のワクチネーションガイドライン
なかなか長いので我々でも全部読むのは労力がかかりますが・・・
それを踏まえて、ワクチンメーカーが日本の現状に合わせた資料も出ています。
WSAVAワクチンネーションガイドライン改定等による ⽇本の状況変化と感染症対策の将来
このガイドラインを大まかに言うと、犬のワクチンは生まれた年はスケジュールに則り確実に接種。高知のようなレプトスピラ発生の可能性がある地域は罹患する可能性がある生活のワンちゃんにはレプトスピラワクチンを毎年接種、それ以外のワクチン(ジステンパー、パルボ、アデノウイルスなど)に関しては生後26か月と52カ月の接種以降は3年に1回の推奨になっています。
改定前より接種スケジュールが煩雑になっており、このガイドラインに完全に則って行うことは現実的には難しいため、当地域の状況に合わせた接種計画にて行っています。
昔からと言いますか、従来の方法である成犬は年1回の追加接種で基本的には問題が生じていないため、基本的にはそれで今も継続しています。また、レプトスピラのような細菌性の疾患のワクチンはウイルス性のものよりも抗体の減少が早いと考えられるためやはり年1回接種しています。
しかしながら、ガイドラインを考慮して接種計画を再考すると、ジステンパー、パルボ、アデノウイルスに関しては接種間隔をあけ、レプトスピラは毎年、となります。
レプトスピラに関しては、感染リスクの高い生活のワンちゃんに接種を推奨しており、生活環境をお聞きした上で選択して頂いております。
レプトスピラに関しては、感染リスクの高い生活のワンちゃんに接種を推奨しており、生活環境をお聞きした上で選択して頂いております。
ジステンパー、パルボ、アデノウィルスに関して抗体が十分量あるかどうかがその日にわかります。
何年前からかは忘れましたが、この抗体検査、はじめはワクチン接種により副反応が出る、ワクチン接種に不向きな病気の治療中であるなど、ワクチン接種を回避すべきワンちゃんに、まず抗体検査を行って十分抗体があればそもそもジステンパー、パルボ、アデノウィルスなどの接種は不要ということを証明できるため開始しました。
この検査を当院がしたほうがいいと判断したワンちゃん以外に、抗体検査を希望される方も出てきました。
そうして何年も抗体検査を行っているのですが、多くのワンちゃんはそれらの抗体はたしかに3年は十分あると実感します、が、なかにはそうでもない、抗体が落ちやすいワンちゃんもいるようで、ちょっとそのままガイドラインどおりにはいかないかな、ジステンパー、パルボ、アデノウィルスの接種を3年あけるのであれば、少なくとも抗体検査はしておいたほうが無難、というのが現時点での私の考えです。
(これは当院の考え方であり、他の動物病院さんの考え方や方法を否定するものではありません。また、これらの考えは新しい知見が出た場合に変わることもあります。)
抗体価が低い場合でも、ウイルスがいざ侵入してきたときに過去の免疫記憶によりスピードは落ちるものの抗体が産生されることは十分考えられますが、抗体価が十分ある「ウイルスへの兵隊がたくさんいて訓練されている状態」であるかどうかは非常に重要であると考えます。
レプトスピラも種類というか「株」があり、ワクチンでカバーできるものとできないものもあったりなど、
そもそもワクチンもその子の免疫の反応に効果は個人差がありますし、完全なものではなくできるだけ感染症を門前払いにしましょう、侵入してきても抗体が抵抗して発症しないようにしましょう、もし発症してもできるだけ軽症で済むようにしましょう、というものです。
抗体価が低い場合でも、ウイルスがいざ侵入してきたときに過去の免疫記憶によりスピードは落ちるものの抗体が産生されることは十分考えられますが、抗体価が十分ある「ウイルスへの兵隊がたくさんいて訓練されている状態」であるかどうかは非常に重要であると考えます。
レプトスピラも種類というか「株」があり、ワクチンでカバーできるものとできないものもあったりなど、
そもそもワクチンもその子の免疫の反応に効果は個人差がありますし、完全なものではなくできるだけ感染症を門前払いにしましょう、侵入してきても抗体が抵抗して発症しないようにしましょう、もし発症してもできるだけ軽症で済むようにしましょう、というものです。
その子その子にあった効果的な計画を立てることが最も大切なことだろう、と考えています。
余談ですが、私は自分の子供が生まれる前、風疹のワクチンを2回打ったのですが抗体価が16倍から上がりませんでした。
防御はできる最小限の抗体は作られた?といったところでした・・・・
防御はできる最小限の抗体は作られた?といったところでした・・・・
※猫の院内抗体検査に関しては今のところ行っておりません。
犬と猫の一般診療・内科・皮膚科・内分泌・理学療法
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