高知 きたむら動物病院blog

四国高知にて2009年1月に開院いたしました動物病院のブログです。

ブログの難しさ

2015-11-10 02:15:44 | 獣医のつぶやき
開業当初は、時間もあって、いろいろと自分から発信することも多く
記事も頻繁に書いていたのですが、途中から、ブログにて書いたこと
の影響というか、自分がまだお会いしたことが無い人にも記事を
お読みいただき有難い限りの反面、

自分が意図しないようなご理解のされ方をしていた、なんてことも
あったりで、ブログをどのように活用するのが良いのか迷いが
生じてから、結局は「顔を見てお話しする」ことに優るものはない
と感じ、基本的に「見て、診て、お話して」というベストの選択を
最優先に考えるようになりました。

しかし、事務的なことだけ書いていると、それならホームページで
問題ない内容ですし、ここをどうしようか結構長い間迷っています。

病院も7年弱経過しました。

もう「新しい病院」という感じでもなくなってきてるでしょうし、
ある程度、高知にこういった病院もある、と認知されて頂いている
ようにも感じます。

自分から、ネット上に積極的に何かを発信していきたいというよりも、
あくまで「日常の診察・ペットさん・飼い主さんの治療の一助」に
なるようにつなげていくことが目的ですので、当ブログはその役目は
終えたようにも思います。

自分の病院をどのような方針・方向性でやっていくかを考える際、
診療技術で自分が一番大切に考えているのは「視診・聴診・触診」などと
いった五感による身体検査です。

また、理論を最優先するのではなく、理論はあくまで「使うもの」であって
それにより、飼い主さんとペットの関係性を良好にしていけるような
仕事をすることが目的ですので、ブログを書きすぎることによって逆に
診察時にお話ししてお伝えすることがベストのことが、そうでなく
なってしまうという矛盾も生じたこともありました。

(自分がお話したことが、あ、ブログで見ました、と言われてしまうと、
診察時に口頭で初めてお話しするより内容が伝わりにくいこともあるのです)

なので、このブログを今後積極的に活用していくかどうかは
まだ決めていませんが、自分が現在思うのは、ネットでのやりとり
はゼロではなく場合によりマイナスになりえるし、やはり生き物を
ちゃんと診察して、飼い主さんにお話ししてお伝えする以外の
方法は存在しないな、ということです。

その考えは電話でも同じです。
まだ来られたことも無い方が、症状がこうこうで、何が考えられるか、
どんな治療するのか、と当院に電話されることもしばしばありますが、
自分がお答えすることはまずありません。そんな無責任なこと
できませんし、そういうならばまずお連れ頂いて実際診察させて頂く
べき、と思うことばかりです。

お連れ頂けますか?とお伝えしても、診察にお連れ頂く意思が無い
飼い主さんに、自分は一体何をお答えすればいいんだろう?
そういう電話、何を答えても、全く意味が無いんです。

自分は、なるべくできるだけ「診療・仕事のことだけ集中して考えたい」
ので、本質的な仕事のこと以外はできるだけ考えなくて済むように、
飼い主さんへのご協力もお願いしてきました。

当院に長くかかられている飼い主さんは、非常に理解して頂いている
と感じ、本当にありがたいです。

動物の診療をするにあたって、飼い主さん、ご家族、獣医師、スタッフ、
そういった要素が互いに「協力体制」じゃないと、現実的になかなか
うまくいかないんですよね。

長くなりましたが、このブログは、今後も「たまに」本音を書く場所に、
するかどうかはまだ決めていませんが、アクセス数もだいぶ減りましたし、
また、たまに書こうかなと思ってますので、よろしくお願いします。



高知 きたむら動物病院
高知県高知市北川添24-27
088-880-5123
受付時間 
月・火・木  9:00-11:45 15:00-18:45
金      9:00-11:45 17:00-18:45
土      9:00-11:45 14:00-17:45

休診日 水曜日 日曜日 祝日
一般診療・犬と猫のアレルギー・皮膚病外来・内分泌外来


コメント
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