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ロシアの言い分とメディアの歪んだ情報

2022-03-06 07:56:18 | 政治・経済・社会

ロシアの言い分とメディアの歪んだ情報 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=vcrtdrx5N7M
今回のウクライナでの戦争で、まず申し上げたいことは、ロシアのウクライナへの攻撃を非難している人は、果たして同じように、米国によるイラクやアフガニスタンへの攻撃にも反対していたでしょうか?

イラクやアフガニスタンでも米軍の攻撃によって、何の罪のない人々、お年寄りから子供まで、誤爆などにより多くの命が失われました
私にとっては、これらの失われた命と、今回のウクライナで亡くなられた方の命は、等しい者のように感じます
しかし、メディアなどの反応を見ると、明らかにイラク人やアフガニスタン人の命は軽くて、ウクライナ人は特別に重く扱っているように見えます
どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか?

ロシアのプーチンが大虐殺を行っていると非難します
その同じ人が、中国がチベット人やウイグル人を大量虐殺している事には、どうして目をつむるのでしょうか?
そしてロシアが軍事作戦を決めた理由について、日本や欧米のメディアを見ては、真意がわからなくなります

プーチンがウクライナの非ナチ化を叫んでいたのに、その意味を理解する日本人はわずかです
理由もわからないまま、メディアが伝える印象通りに、プーチンが悪者であると理解します

ウクライナでは確かにナチス=ネオナチが台頭しています
2014年にウクライナで起こったクーデターにより、ネオナチは政権に入り、力を持ちます
そして兵士団のアゾフには、世界中からネオナチが集まってきていると言います
そのアゾフがウクライナ東部で、ロシア系住民の虐殺を行っていました

こうしたウクライナのナチス化と、それによるロシア系住民への弾圧を止めるために、プーチンは今回の軍事作戦を開始した理由の一つとして挙げています
もちろんそれ以外にも、ウクライナはロシアにとって要衝の地であることもひとつでしょう

ロシアにとって、ウクライナがNATO入りするというのは、キューバにソ連のミサイルが配備されるような危機を意味します
その時の米国大統領ケネディーは、核戦争も辞さない構えで、キューバへのミサイル搬入を止めています
もしそれが正当化されるのなら、ロシアの言い分にも一理あることは理解しないといけません

またアメリカはイラクがクエートに侵略したとして、湾岸戦争を始めましたが、クエートはそもそもイラクの一部の州だった地域で、英米の石油利権の思惑によって、独立させられた国です

クエートは貧富の差が激しく、石油利権を持った一部の者たちが巨万の富を持ち、多くの国民は貧しい生活を送っていました
このクエートに対してイラクが侵攻したのを許さないとして、アメリカを中心とする国が開戦することになりました

今回の件で言えば、ウクライナの東部にあるドネツク、ルハンスク両州に、ロシア派の住民が多数住む地域が、独立を望んでいました
そして「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」と呼ぶ国の設立を宣言しています
これに対して、ウクライナ政府側は、独立を認めずに攻撃を行いました
構図としてはイラクがクエートに攻撃したのと近いものがあります

もしも湾岸戦争で、クエートを助けるために、米国を中心とする多国籍軍が、イラクに攻撃したことが正しいとされるなら、ロシアについてだけ批判するのはおかしいでしょう

ロシアにとっても「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」の両国がウクライナから攻撃を受けているのを助けるという名目もあります

ではなぜ、米国の行為は正当化され、ロシアだと批判されるかというと、これは欧米のメディアが偏向しているからとしか言えないでしょう

自分たちの立場は正当化して、敵対関係にある国の意見は聞かないという構図があります
これは人間に共通した傾向で、誰しも、自分には有利な解釈をして、他人には厳しい判断を下すものです
しかし、公平な目で見なければ、正しい判断は出来なくなります
メディアの言う事を鵜呑みにして、一方の見方だけをするのではなく、もう一方の視点からも見て、それで判断していかなくてはなりません
そうであってこそ正しさを探求することが出来るのです

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