昔の漫画を思い出すに、まずは、この、月刊『少年』のストップ!にいちゃん(関谷ひさし)1960年代のこんなシーンを思いだします。
兄ちゃん・南郷勇一は、スポーツ万能で正義感あふれる、でもちょっと、おっちょこちょいなとこがある中学3年生です。確か弟・賢二は小学生で、しっかり者なんです。
その弟が、今日はひょんなことから、兄ちゃんに助けられました。(いじめられているところを助けられたような・・)
兄ちゃんは帰宅すると、お母さんから「おやつが台所にあるよ」と言われて、早速おやつを食べますが、もう一つあったのでそれにも手を付けてしまいます、お母さんから、「もう一つは、賢二の分だからとっておいてね!」とくぎを刺されますが、あとの祭り、喉元ごっくんで食べてしまいました。
兄ちゃんは弟のおやつも食べてしまった事で、弟が泣くシーンを思いだしてしまいます。
そこへ、弟・賢二が帰ってきます。お母さんに「おやつが台所にあるよ」と言われましたが、弟は「きょうはお兄ちゃんに助けてもらったので、ぼくの分、お兄ちゃんにあげるよ!」と言っておやつを取りに台所へ向かいます。
それを聞いた兄ちゃんは、慌てて走り出し、弟を追い越して台所に向かい、慌てて食べたふりをします。
弟は、「どう?おいしかった?」と尋ねます。
お兄ちゃんは、「うん、うまかった!」と答え、一件落着。となるシーンを、私も兄がいて、似たような状況があったからかもしれませんが、覚えていますね。
月刊『少年』は、他にも、鉄腕アトム(手塚治虫)や鉄人28号(横山光輝)やサスケ(白土三平)、忍者ハットリくん(藤子不二雄)などが、別冊付録になってたりしていまして好きな雑誌でしたね。
それから、紙製の組み立て付録が付いてきまして、これが凄いんですよ!
私が覚えているのは、なんと紙製蓄音機(レコードプレーヤー)を組み立てて、赤いフォノシート(レコード)で、鉄腕アトム、鉄人28号を聞くというものでした。(写真は参考で、一曲のみですね。そうだったのかな~(笑))
何と、プレーヤーは手で回すんですよ(笑)、一定の速度で回しませんとメロディーが変ですから、組み立てからプレーヤー回しまで全て兄貴さんがやってくれたと思います。私の手には負えなかったようですね、っていうか、触らせてもらえなかったんです~(泣)
鉄人28号には、何と、スポンサーまで歌われてましたね。(このソノシートだったかどうかは記憶に無いんです)
ビルのまちにガオー 夜のハイウエーにガオー XXXXダーンと弾玉がくる XXXXバーンとはれつする ビューンと飛んでく 鉄人 28号 グリコ グリコ グ~リ~コ~~~~。
価格は、月刊『少年』は100円~180円ぐらい、週刊少年サンデーが30円、週刊少年マガジンは最初40円で、後に30円にするんですが、『猿飛佐助』(杉浦茂)に出てくるキャラクターでは、コロッケ五円のすけ、くしカツ十円のじょう、ですから、現代ではちょうど10倍ぐらいでしょうかね~。
参考:1960年の物価は、牛乳:14円 かけそば:35円 ラーメン:50円 喫茶店(コーヒー):60円
銭湯:17円 週刊誌:30円 新聞購読料:390円 映画館:180円
少年サンデーは、『W3・ワンダースリー』『どろろ』手塚治虫、『おそ松くん』赤塚不二夫、『オバケのQ太郎』藤子不二雄、などで、
少年マガジンは、『あしたのジョー』ちばてつや、『巨人の星』川崎のぼる、『天才バカボン』赤塚不二夫、『釣りキチ三平』矢口高雄、『ハリスの旋風』ちばてつや、『ゲゲゲの鬼太郎』水木しげるなどで、少年ジャンプは、この頃は、まだ、あまり面白くなかった印象がありましたね。こち亀でヒットしたのでは?(笑)