きりこのささやき

江戸切子の製造販売店のささやき

伝統工芸とは

2005-02-01 12:49:22 | 江戸切子
伝統工芸に携わる者として、偽物、コピー商品の横行には、呆れてしまいます。
昨日江戸切子で検索すると
ある検索エンジンのスポンサーサイトに、O国OOという会社のHPがトップの方に出てきます。
これにも驚きました。何時、他の国で作った切子を伝統工芸 江戸切子に指定したのでしょうか。
そのHPを見ると、あたかも江戸切子であるように、江戸切子の歴史まで詳しく載っています。
なぜ、O国のガラス器として売らないのでしょうか。江戸切子のコピーだからでしょうが、
中国にも切子グラスを作っている所があるとか。
現地工場で江戸切子だと日本人観光者に売っているなどお客さんからの情報で聞いておりました。
切子という言葉も西洋のカットと同意の日本語です。
O国OOにも中国にもそれぞれの言語があるはずです。
それにしてもコピーは、許せませんが、江戸切子は日本の東京で、
しかも、江戸時代より続いた工房で修行した職人、又その職人に師事した職人が、
受け継ぎ、江戸切子を名乗れるのです。1人1人その肩にかかる伝承継続の努力は結構重いものです。
伝統工芸指定の基準は日本の特定地域で存在件数、、なんだかんだ、きびしい基準があります。
コピーと認識して、お求めになるのは構いませんが、
江戸切子とは全く別のものであることを、知って頂きたいと思います。
この問題は、江戸切子だけでなく、他の工芸品でも、もれなく問題になっています。
また、とある検索エンジンもスポンサーを大事にするあまり、正確性とか基準審査が金順になるのは致し方ないのでしょうか
固有名詞だけでなく、純粋に特定の屋号検索でも、そんなことがありました。

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