8月20日撮影。
春先に、コンポストの中身を埋めた(堆肥としては不完全だけど一杯だったので)場所からトマトとカボチャらしきものが芽を出しました。昨年は、そんな中から立派なカボチャが実りましたので、今年もそれを期待して放置していました。8月になって、トマトの黄色い花と、カボチャらしき植物からは白い花が咲きました。カボチャにしては変だなと思って調べてみましたら、夕顔でした。確かに、夕方から咲き出して、朝10時頃には萎んでしまいます。ここでいうユウガオは実を剥いて干瓢にするユウガオ(ウリ科)で、朝顔、昼顔に対する夕顔のことではありません。こちらは正しくはヨルガオと言いヒルガオ科の植物だそうです。ヨルガオの花はアサガオに似ていて、ユウガオのように花弁が縮れてはいません。
さて、ユウガオは東京の野菜売り場では目につかないと思いますが、八ヶ岳界隈では農家の野菜直売所などでヘチマを太くしたようなの(直径10~15cmで長さ40cmくらい)が200円くらいで売っています。冬瓜と同じように調理します。大きいので、食べ切るのが大変ですが、安いので我が家ではよくいただきます。ですから、コンポストの中身を埋めたところから生えて来るのも納得です。
カボチャと同じで、どんどん伸びていきます(9月6日撮影)。
左の花のように、花の下が膨らんでいるのが雌花です。
花の下が膨らんでいないのは雄花です。
カボチャもそうなのですが、雌花と雄花が同じ日に咲いて、蜂の働きにより受粉しないと結実しないので、実際に実るのは少ないです。
このユウガオも空振りに終りそうです(もう寒くなってきましたし・・)。
カボチャもそうなのですが、雌花と雄花が同じ日に咲いて、蜂の働きにより受粉しないと結実しないので、実際に実るのは少ないです。
このユウガオも空振りに終りそうです(もう寒くなってきましたし・・)。
もう一方のトマトも、実はつけましたが、気温が下がって青いまま赤くならずに黒っぽくなってしまいました。
ところで、枕草子や源氏物語に出て来る夕顔は、この干瓢が採れるユウガオだそうです。ヨルガオは熱帯アメリカ原産で、明治の初めに園芸用として渡来したそうです。そういえば、朝顔も熱帯アジア原産で、日本に入ったのは奈良~平安時代らしいですね。万葉の時代に朝顔と呼ばれたものはキキョウのことで、秋の七草を詠んだ山上憶良の「・・朝顔の花」もキキョウと言われています。
近くの店で売っていた夕顔の実です(9月10日 追記)
冬瓜や夕顔は、1個買うと使い切るのに苦労しますので、いろいろな食べ方を知ると嬉しいですね。最近、「薄切りにして、ひたひたの煮汁(水+蜂蜜+レモンの薄切り)で柔らかく煮て、冷やしていただく」というデザートを教えていただき、レパートリーが増えました。
夕顔も花だけでなく身も出来るのですか。
見たことがないです。