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第70回正倉院展2018(2)

2018-11-07 | 趣味の世界


        天平時代の煌びやかな数々の名宝が目の前に展観されています

        1300年も昔の緻密な技巧や贅を尽くした装飾を施した宝物にワクワク

        数年昔と違って進化した照明の技術で色彩も鮮明に見ることが出来ます

 




 

        錦紫綾紅臈纈絁間縫裳
       (にしきむらさきあやべにろうけちあしぎぬのまぬいのも)

        下半身に着ける巻きスカ-トのような女性用の衣装

        高松塚古墳の壁画に描かれる女性像 奈良時代の奈良薬師寺の吉祥天画像の

        衣装にも見られ飛鳥時代から奈良時代の高貴な女性が身に着ける衣だったようです
 

 




 




  




          

         犀角如意(さいかくのにょい)

         如意は僧侶が威儀を正すため儀式の時などに手にもつ仏具

         本品は犀角 撥鏤 象牙 木画などの種々の珍材と工芸技法を用いた

         豪華な如意です  正面は紅牙撥鏤 背面は紺牙撥鏤の材で覆われています

         水晶から先の部分は明治37年に補修されたものだそうです

 

         色彩が微妙に異なっています

         如意は裏側も同時に見えるように鏡の上に陳列されていました




         沈香木画箱(ちんこうもくがのはこ)

         仏の供物を入れた献物箱

 




 


    


    

         長さ33cm 幅12㎝の小さな箱ですが本品は透彫の象牙製床脚や彩絵を

         水晶板越に見せる意匠の工芸技巧の粋を凝らした宝物だそうです

 


 




 


         蓋や側面に香木「沈香」の薄板を貼り金泥で波のような模様が描かれている

         底部の台脚は象牙に透彫りした葡萄唐草文を巡らしてあります



         繡線鞋(ぬいのせんがい)   

         刺繍かざりのくつ 爪先が花形を呈する華麗な履き物

 




 

          芯となる麻布と紙で概形を作り表面を裂で覆う芯の麻布は四片に分かれ

          これらをまたぐように紙を貼り履き物の形に組み立ててあるそうです


          紐などの細部にまで尽くされたにしき光沢感の感じられる暈繝刺繍

          装飾性も備えた内底の縫い目 盛唐の美意識が凝縮された逸品です


          今年の正倉院展は平成最後の開催となります

          宝物56件を出展公開されました ほんの一部だけですがUP致しました

          画像や説明は図録NHK日曜美術館 読売新聞より抜粋させて頂きました

          暦の上では立冬も過ぎたのに小春日和がつづいています

          奈良公園の鹿も木洩れ日を浴びながらゆったりと過ごしています

 




 




          300年振りに再建された興福寺にも拝観したかったのですが・・・

          朝早くから出て来て疲れてきたので木々の間から見える中金堂の朱色と

          屋根に輝いている鴟尾(シビ)に心を残して家路につきました

 


 

          

          

         

         


         









        

        

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