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團菊祭五月大歌舞伎

2011-05-14 | 今日の出来事




      久しぶりの歌舞伎 大阪松竹座で夜の部を観劇しました



       



         



      昨年につづき二回目の公演である「團菊祭」です

      初代市川團十郎と初代尾上菊五郎の胸像とパネルが


                    今年も展示されていました


       


       



       


     

      夜の部の演目は「蘭平物狂」「弁天娘女男白浪」「春興鏡獅子」


 


 


      「倭仮名在原系図 蘭平物狂」は

        奴の蘭平は須磨で別れた松風を忘れられない主人在原行平の為に

        松風と瓜ふたつの「おリく」を引き合わせる

        蘭平は刀を見ると乱心する奇病を持っている 

        実は蘭平は行平に討たれた伴実澄の遺児で在原家に奉公しながら

        行平の命を狙っていた 行平を油断させるため奇病を装っていた

        蘭平実は伴実澄を尾上松緑が演じている

        見所は蘭平が刀を見て乱心する物狂いの場面

        蘭平の企みがばれて大勢の捕手との大立ち回りの場面は

                歌舞伎狂言の中でも屈指の大立ち回りだそうです

        舞台いっぱいに繰り広げられる大掛かりな技は圧巻

           初めて見た松録さんの熱演はお見事のひと言につきます





      休憩30分

      幕の内に 地下の食堂「是是」で

     





     「弁天娘女男白浪」は

       名せりふ「しらざぁ~言ってきかせやしょう」でお馴染の

       世間で名高い盗賊の一味 弁天小僧菊之助が正体がばれた時の台詞

       文金高島田で黒ちりめんの振袖姿の娘が突然変身 あぐらをかき

       はらりと片肌脱げば彫った桜の刺青が白い肌に映える

       

      「浜松屋見世先」の場面  尾上菊五郎が演じる



       



        もう一幕は揃いの小袖を着て勢揃いする「稲瀬川勢揃い」の場面

       「しら浪」と書かれた番傘をもって紫を基調とした小袖を着た五人男

       

       「問われて名乗るもおこがましいが・・・」から始まり

                聴きどころの白浪五人男の五七調の名乗りの台詞

        

        動く錦絵と言われてるそうです・・・後ろ姿の粋なこと

       

       黙阿弥の傑作であるこの作品は文久二年の初演は五代目尾上菊五郎で

       それから音羽屋の家の芸として受け継がれているのだそうです


       今回の配役は

         日本駄右衛門は市川團十郎   南郷力丸は市川左團次

         赤星十三郎は中村時蔵     忠信利平は河原崎権十郎



        團菊祭なので午後の部では「音羽屋」

         昼の部には團十郎さんの「成田屋」の多くの出番がありますね



 



 

       昼の部の演目 「女暫」 「汐汲」 「極付播随長兵衛」

         


       

       私が今日見た中で一番堪能させられたのが尾上菊之助演じる

       新歌舞伎十八番の内「春興鏡獅子」ですね





       


       

        江戸城の年中行事「鏡曳き」が行われる日

        余興の為に小姓弥生が将軍の前に引き出され踊りを見せる


       獅子頭を持って踊っていると突然獅子の精が弥生に乗り移り

       牡丹や胡蝶と戯れやがて勇壮な獅子の狂い舞を見せます


       菊之助の演じる小姓弥生は

                今まで見た中で一番上品で美しい弥生です

       

       時々テレビのト-ク番組で菊之助さんを見たことはありますが

       今日の菊之助さんは違う・・・ 

         尾上菊五郎さんを父に冨司純子さんを母に持つサラブレッド


       小姓姿が美しい! ひとつ一つの所作も美しく舞っていました! 

          ・・・血統だけでなくご本人の芸に対する精進が輝いています


       前半の可憐な小姓の弥生と後半の勇壮な獅子の精の踊り分けが

       見どころの歌舞伎舞を代表する大曲だそうです


       さすが「團菊祭」この舞台の鳴り物 長唄 お囃子方の衣装の裃は柿色

       紋は「三升」と云うことは成田屋さんに敬意を表した心遣いだと

       借りたイヤホンガイドが教えてくれました

       



       初めて見た菊之助の美しい芸 


        今日一日ですっかり魅せられてファンになりました〔笑〕

       


       

       

      

     


     

     


     

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2 コメント

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ナッナッな~んと! (granbina-h)
2011-05-14 20:50:41
ビックリです
うちの義母も同じ夜の部に行ってましたぁ!!

私が外出先から駅まで戻ったら、改札口の外でお友達と待ち合わせ中でした
午後2時ごろです
それで帰ってきたのが11時過ぎ・・・
姑元気で留守がいい

そういう時は家の中でゆっくりしたいのですが、
生憎、私にも用事があり、ゆっくりできませんでした

菊之助の追っかけでもしてくれないかなぁ

まあ~偶然ですネ! (kirichie)
2011-05-15 15:50:45
もしかしたら・・・お隣の席だったかもですね〔笑〕


「音羽屋」「成田屋」さんはおばさん?達にはご贔屓が多いですから・・・


久しぶりにハ-トはピンク色
真っ赤なハ-トで追っかけにはちょっと気おくれが・・・エネルギ-がいりますからね 歳かな? 〔笑〕

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