5月中旬、宇治市内の巨大寺院、黄檗山万福寺の塔頭寺院を少し回ってきた。
何れも万福寺の南側に位置する。基本的には境内には入ることができるが、本堂等はどこも非公開だった。
基本情報が非常に少なく、お寺のあまり詳しいことはわからない。駒札や説明書き等も全くなくて、ネットで様々な情報を集めても、ほとんど無いに等しい。中には独自のホームページを持って、お寺の由来などを紹介している寺院もあったが、基本的にはお寺に咲く花を求めての訪問だったので、お寺の詳細についてはわかったことだけを簡単に紹介しておく。
『緑樹院』
創建は江戸時代初期。名前の通り境内は見事な緑樹で覆われていた。比較的小さな境内だが、非常に落ち着いた雰囲気がある。花はそこそこ咲いていて緑の中にいいアクセントとなっていた。拝見はごく短時間で終わってしまう。周りには萬福寺を訪れる人がそこそこを歩いていたが、ここには誰一人来ることはなかった。
青少年の研修道場というのが併設されているが、初代の会長はかつてフィクサーと呼ばれた笹川良一。こんなところでこんな名前を見るとは思いもしなかった。
『別峯院』
創建は江戸時代初期。緑樹院とほぼ同じ頃だ。ここも境内は緑樹にあふれ、その緑色が眩しかった。目的の花はほんの一部だけ。境内には入ったものの、本堂等は全て締め切られていて、外から見るしかない。この寺院も詳しいことはよく分からなかった。
『聖林院』
創建は江戸時代で、やはり上記の緑樹院などとほぼ同じ頃。
このお寺は独自のホームページを開設しており、お寺の由来なども少し詳しく紹介されている。山門前には他のお寺と違って、参拝用の賽銭箱等が設けられ、また比較的新しい石像の「みみづく地蔵尊」が置かれていて、これが最近少し人気があるとのことで、参拝に来る人もそこそこいるようだ。境内には全く入ることができず、山門のところから写真を撮っただけ。花は全く見えなかった。
『法林院』
創建は江戸時代。
このお寺も独自のホームページを公開している。そこには簡単なお寺の歴史が紹介されており、またブログも開設されていて、ほぼ毎日更新されている。
普段お寺自体は非公開だが、境内には自由に入れて、緑の木々以外に様々な花が綺麗な色を見せていた。花の撮影という意味では、この日訪れた中では一番だったと言える。さすがに外からも花が少し見えるので、訪れている人がいた。