きらせん

仙台のきらめき










東北大学公共政策大学院准教授
佐分利 応貴

 「東北大学生協」

2008-06-13 23:09:06 | Weblog

  東北大生協関係者が、歓送会を開催してくださった。
  店は国分町(こくぶんちょう)のシブいお店。
  
  
   フジツボ。
   … フジツボってあのフジツボ? 船の底とかにつく。食べるんですか?
   … へぇ~、ここの尖ったところを引っ張って。
   …  あ、ほんと。食べられる。カニのハサミみたいな味だわ。
      確かに珍味。なるほど、フジツボは甲殻類の仲間なんですか。
     スキューバダイビングの時に踏むと痛い貝。キミ、食べられたのね。
     養殖もしてるんですか。そーですか。
     でも、ふじつぼっていえばやっぱ源氏物語の藤壺の宮だよね。

  ホヤとか、マンボウとか、仙台には三陸の珍味がたくさん。
  でも、今日のような国分町のいいお店はぜんぜん開拓できなかった。東京からの出張者が少なかったせいだな、きっと。

  東北大生協には、大変お世話になった。
  着任早々、ゼミの学生を紹介してくれたMさんやCさん。これで経済産業行政論ゼミは公務員内定組の優秀な人材を得て、一気に活性化した。
  昨年度学生のプロジェクト「日本SHOCK!」(食糧自給率39%啓発プロジェクト)を年末の忙しいなか電話一本で実現のため奔走してくれたSさんやSさん。おかげで年末に企画の新聞投げ込みができ、1月3日、4日の産経新聞記事での紹介につながった。その後全国紙に続々と紹介され、民放テレビにも大きくカバーされた。週刊プレイボーイにも学生達が登場。その後、農水省でのプレゼンや、全国の教育委員会からの取材・同様の取組の実施など、ものすごいことになっている。これは企画や集客、取材対応、その後のフォローに頑張っている学生達の努力の賜物だが、裏方で支えてくれたのは生協のみなさんだった。う~ん、やはり足を向けて寝られませんな。

  数々の恩をお返しをすべく、昨年度1年間生協の理事として働き、「一番エライのは現場で毎日学生のために働くパートのおばさん」「彼らのモチベーションを上げるために本部は全力を挙げるべき」と理事会で言い続けた。「コミュニケーションは問題解決の万能薬」と現場の職員さんやパートの方に話を聞き、要望を執行部に届けた。スーパー専務理事とは途中何度も対立したが、結果的に東北大学生協は昨年度黒字決算を実現し、期末に一時金が支給された。「黒字を達成したら、何らかの形で報いてほしい」という約束を専務は守ってくれたわけで、執行部と現場との信頼関係がますます高まることが期待される。これまで理事会で吠えまくって、何度も空気を凍らせたが、これも生協への愛情の裏返しだと今更ではあるが許していただきたい。

  現場での対応にイラッとすることもあれば、おばさんの笑顔やあいさつでこっちも幸せになることもある。毎日の食材の安全・安心をどう担保するのか。通販や大型量販店に負けないサービスとは何か。学生のニーズや悩みは幅広く、大学生協への期待もそれだけ多様化・高度化している。地域独占企業の弊害に陥ることなく、感度の良い柔軟なサービスと日々の改善・挑戦を続ける、エクセレント・コーポレーションをこれからも目指していって欲しい。

  記念品として、新発売の湯飲みをいただいた。
  
  … 涙でるなぁ。
  2年間働いたとしても、大学はきっと湯飲みもくれないんだろうなぁ。。
  (そんな予算ないからね。)
  つうか、法学部で授業担当してるのに、なんで法学部の教授会には入れないのかな? 退任あいさつもできないじゃんか。  

  
  生協の皆様、大変お世話になりました。
  いいサービスは、健全な財政基盤なくしてはありえません。
  利益率3%は不可能ではない、っていうかそれぐらい稼がないと、長期的に安定的な経営はできません。結果として学生に迷惑をかけることになります。
  原油価格、食材価格の高騰で非常に厳しい環境ではありますが、厳しいのはどこも同じ。これからもがんばってくださいませませ。