きらせん

仙台のきらめき










東北大学公共政策大学院准教授
佐分利 応貴

 「市民のチカラ」

2008-06-05 23:35:57 | Weblog

  せんだい・みやぎNPOセンターの加藤代表理事に異動のご挨拶。
  1ヶ月早いが、加藤さんは超多忙なので、会えるウチに早めにと。


  … 感動。
  実践に裏付けされた加藤哲学・加藤節を久しぶりに拝聴し、目からウロコぼろぼろ。やっぱホンモノは迫力が違うわな~。さすが「仙台に加藤あり」と言われる東日本NPO界の大御所。

  「公共的ニーズとは何か? 家の前に道路をほしいというのは要望であって公共的ニーズとはいえない」
  「小学校の子どもに、どうして税金をはらわなきゃいけないのか説明できるか?」
  「“公”とは何か、その根本をわからないまま役人になってる人が多すぎる。」


  加藤さんは、自治体職員研修の講師もされているが、宮城大で社会起業家に関する講義(6回)も担当されているとのこと。
  学生の書いたアンケートを見せてもらったが、感動の嵐。
  最初の授業で「ボランティアって何?」と質問し、最後の授業で同じ質問をしたら、回答が全然違ったそうだ。この違いこそ、学習効果・成果である。「世界一受けたい授業」なる番組があるらしいが、加藤さんの授業は自分もぜひ聴きたい。
  
  すかさず法学部か公共政策大学院の授業で外部講師をお願いできないか聞いたところ、14日の午前なら12時に県北へ出張する前までギリギリ時間がとれるとのこと。14日は「経済産業政策Ⅱ」の最後の授業だが、加藤さんの講義なら missing piece でありパーフェクトである。これで思い残すことはない。

  いや、ぜひ公共政策大学院で授業をもってもらいたいものだ。宮城大で90分×6回なら、ウチは現場研修も入れて90分×12回、2単位で。我らが東北大学公共政策大学院の講師陣は、紛れもなく日本トップレベルの水準だが、カリキュラムに「公務員の心構え(社会医学倫理)」に該当する科目がない。

 「哲学を持たないままビジネスをするから金儲けにしかならない。」
 「哲学を持たないまま役人になるから、市民協働が理解できない。」 
  ― 本当にそうだ。加藤先生、ぜひウチで…


  といっても大学は敷居が高いから無理かなぁ。
  (でも、なんで敷居が高いんだろう? なんで??)



  加藤さんの話を聞いて、この1週間凹んでいた頭が少し復活。
  やっぱ、いい人の話を聞くと元気がでるなぁ。
  ありがたや。