KINTA STUDIO ブログ

栃木県益子町で、扉、家具、鉄オブジェ、絵、書、陶器、作れるものは何でも制作して生きている。

ケヤキのトレー

2008-11-27 07:06:27 | 店用家具
注文のケヤキのトレー12枚。海を超えてロサンゼルスへゆく。



8年前にケヤキの丸太から製材しておいた厚み2センチの板。



だいたいのサイズに切り分ける。ストーブでより乾かす。



削りはじめる。足を4箇所残し、厚みをおよそ1センチに。



おおむねの形のできたところで、また乾燥させる。ゆがみをとる。





バーナーと墨で調子をつけて、オイルフィニッシュ。1枚12000円。

カップ&ソーサー100組

2008-11-24 17:50:28 | 陶器
島根県のY園のKさんより注文。お待たせしていて、すみません。



粉引きのカップ。正確には100個すべて違う。わざわざ違えてないが
だいたい同じでいいと思っている。
同じサイズ同じものをつくる修行もしてないし、意味もないと思っている。
機械のように作れる技術という美学もあるみたいだが、はなからそんなものに
何の興味もない。作る時の呼吸感が大切。



半乾きの時に白化粧をかけるが、このところ太陽が出ていない為、
こんなこともある。10個以上も嗚呼。お日様は偉大。
その後ストーブを焚き、その上に鉄の棚をつくり、そこで乾かす。
はじめからそうすればいいのにと自分に言う。後のまつり。



ソーサーをひいているところ。
薄いソーサーの下の粘土が100皿いくぞと言っている。



生のソーサー。まだかかりそう。随時アップしていきます。



今1度壊れたカップの分をひき、削る。写真に撮り改めて見ると
コラージュした絵のような仕事場に気が付く。



堅くなる前にソーサーを削る。



またも天気がすぐれない為、自作の薪ストーブの上でソーサーの化粧がけ。
しかしまたも幾つかブロークン。お空よ晴れておくれ。



晴れ間がのぞいた午後。一気にソーサーの化粧がけの勝負に出る。



なんと、かけ終わるやいなやお日様は雲の中。自然をうらめない。やな予感。



輪Oー。わおー。ワオー。68枚中20枚程ただの土に帰る。
こんなことは隠すべき事だとプライドの高い陶芸家から聞こえて
きそうだが、現実は現実。受け止める。
今日はおのれにガッカリして酒を飲もう。明日リベンジする。



リベンジなる。太陽は偉大と改めて感謝!



朝一、カップを干す為の鉄棚を溶接する。
そしてカップ&ソーサーの天日干し。およそ120組。ソーサーがあと少し足りない。
もう数日で全て乾けば、窯づめとなる。予測より日がかかるんだなと思う。
Kさん、もう少し待ってね。



いよいよ、くすりがけ。



窯づめ。



窯焚き。朝五時から次の日の五時半まで。還元焼き。24時間半。写真は1220度。



1245度。あと少し焚く。2、3日そのまま冷ましてから窯出しです。



窯だし風景。



並びに並ぶ。



写真上は焼きが強いカップ。同じ土、同じくすり、同じ焼きで
一窯の中でも、これほどの違いが表れる。窯に任せるというのはこういう
ところ。しかしいずれも私の子供達。それぞれの顔がありいい。
また、使い込まれる事により、その表情は大人へと変化してゆく。
Kさんお待たせしました。100セットお送りしました。お楽しみに!

ディズニーランド考

2008-11-23 07:49:47 | 日記








土曜日。育成会で子供達とディズニーランドへ。
子供達はうれしそうで何よりだが、私は少し複雑な気持ち。
20代の頃、FRPを使う会社で3年バイトした。
本物の木から表面をシリコン取りして、プラスチックを張り込み
鉄で骨格をつくり、つなぎあわせ、ホーンテットマンションの木をつくった。
同じ会社の他のチームの人達は、ピーターパンフライトの
山をスチロールで原形をつくり、石膏取りしてプラスチックにして、磨き上げ
現場でブラックライトの中で、彩色していた。
現場は様々な業者が入り乱れ、アメリカ人にへこへこする日本人を横目に、
浦安のホテルに泊まり込み、連日連夜、戦い、戦った。
それから自然に帰らない素材は2度と使わないと決めて、そのバイトと決別した。
浦安は仕事で行って以来25年ぶりとなる。ものすごい人の波。
どこもかしこも息が詰まる程、よく作りこんである。感心する。空間に間がない。
本物の植木さえ、まわりが作りこんであるので、ニセモノに見える。
行列のできる店に並べない私が、よくぞ子供と1時間待っては、5分乗る。
ホーンテットマンション、ピーターパン、クマさん達の演奏会、ゴーカート、
ジャングルクルーズ、もろもろ夜になっても酒の飲まず、いや無いので飲めず頑張った。
ジャックスパローはよく出来ていた。
でもどうしても首の後ろあたりがぞくぞくして苦手だったのは、アニメで見たピーターパンや
白雪姫が実存の人が化粧して演じているのがダメだった。
バスにて朝6時出発夜11時半帰宅。色んな意味で満足する。
子供には夢があると思うが、私には夢でなく、夢のような1日が終わった。ほっ。

寒き夜の晩酌

2008-11-22 05:14:40 | 日記






1日の仕事を終え、仕事場から家まで歩いて戻る。
まず、薪ストーブに火を入れ、玄米焼酎にお湯を入れ、
網つきの入れ物にギンナンを入れ、カラコロ、ストーブ
の上で回す。カナヅチでパキリとギンナンの殻を割る。
まるで宝石のような実に天然塩。
最近の晩酌はもっぱらこれです。暖かい。

サンタ展

2008-11-18 18:56:52 | 展覧会
サンタ展
場所 もえぎ本店
期日 11月22日(土)~12月7日(日)まで
時間 午前9時~午後6時

ソーサーのリベンジをはたした。焼物の乾き待ちの時につくる。
テーブルをつくる段取りもしてる。ひとりは何かと忙しい。
フィッシュサンタ3500円なり。





50メートルワイヤー

2008-11-16 17:31:31 | 日記


目覚まし時計を使わない私達の目覚めは、もっぱら窓からの光り。
最近、その光りが少なく、寒さも手伝い、朝6時の犬のクマの
散歩班の私と息子がなかなか起きれない。夕方に妻が散歩してくれるので
クマにとっては毎日散歩できているが、何となく良心の呵責がある。
すると急に思い付きホームセンターで3ミリのワイヤーを50メートル買う。
ぐにゃぐにゃにからまり、まとめるのに店員さんが随分時間がかかっていた。
クイも2本買う。都合彼(クマ)は行って帰って100メートル駆け回る事
となった。しかし息子と私よ早起きせいよ!

ぎんなん

2008-11-15 08:50:10 | 植物


家の近くにイチョウの木がある。秋深く収穫時期。今年は少ない。
山分けを条件に、はじめを呼んで、下に大きなブルーシートを広げ
猿になってもらい、揺すってもらう。雨のごとく落ちるぎんなん爽快。
洗うのが、ふた苦労。黄色のぎんなんは時間の経ったもの。
新鮮なものは、きみどりで抜群にうまい。

伊澤商店その10

2008-11-11 07:15:19 | 日記
伊澤商店の二人がめでたく結婚して、伊澤商店にて11月10日パーティー。



私のつくった6メートルの桜のカウンターに並ぶオードブル。



益子からの面々。



ブルーハーツを熱唱する店主。ヒデ。



おめでとう。店も繁盛しているみたいでよかったね。続けてファイト。

クルミの扉

2008-11-09 09:24:49 | 
宇都宮のOさん宅に作ったクルミの扉を、いよいよ益子の仲野工務店さん
が取り付けてくれた。



2枚のアルミサッシの玄関。



玄関のみ取り壊し。





センターにクルミの扉。両サイドはガラス。照明機具を交換。
ガラスのふちは写真ではわかりにくいが、木目が透けて
見えるように透明色の白で仕上げる。
落ち着いた、味わいのある、品のある玄関に変身した。

運転

2008-11-06 16:32:25 | 日記
他県からの車の多かった陶器市。ありがとうございました。
車を運転していて気付いた事を幾つか。東京、千葉、埼玉といわゆる
首都圏の方々のマナーのいい事に感心する。たまたま私が出会う人達が
そうだったのかも知れないが、京都ナンバーの方々はけっこうせっかち
で割り込みアウト。もっとゆっくりしておくれやす。
栃木の方々に多いのは、信号が青に変わるまでは、ウインカーを
出さない人の多い事に常日頃ビックリ。50ccのバイクにガスボンベ
や、草刈り機を切れそうなゴムひもで縛り乗っけて走る堂々じいちゃんも多い。
でもよくぞ全国から益子へ足を運んでくれて皆さんありがとう。