送陽邸に行くことがメインの旅でしたが、そこは世界遺産の屋久島。
自然にどっぷり触れてみたくなります。
しかし日頃運動不足の私です。9時間も歩く縄文杉ルートなどはとても恐ろしく、5時間で帰って来れるという白谷雲水峡に行ってきました。
白谷雲水峡の登山口近傍。
旅仲間の吉田氏と、パーソナルエコツアーの青木氏。
今回はじめて個人ガイドをお願いしましたが、これがとても良かった。
体力を考慮した登山ペース配分、退屈させないよう知的好奇心をくすぐる解説、時々立ち止まって、自然に身を置く時間を用意していること、屋久島の魅力がしみじみ伝わってきます。
こんな大きい岩を超えて山奥へ入って行きます。
二代杉。
切株の上に、また杉の木が生えています。うーん逞しい。
白谷雲水峡の登山ルートは、江戸時代に屋久杉の採取のために利用されていた細い山道が使われており、切株や切り倒されたままの杉がちらほら見られます。
屋久杉は年中豪雨にさらされた岩の島という極めて厳しい環境に鍛えられているので、年輪が細かく、屋久島の雨に対する耐性で油が強く、腐らず、極めて丈夫な木なんだそうです。
いよいよ、本格的な登山道へ
吊り橋の下は、激流。そして家一軒ぐらいはある巨石。
屋久島は巨大な岩の塊のような島で、保水できる土壌がほとんどありません。
そのため、雨が降ると、あっちこっちから鉄砲水のように水流や滝が発生し、次々と集まって、一気に海に流れて行くそうです。
「ひと月に35日間、雨が降る」と言われる屋久島。
標高の高い山ばかりの島ですので、島自体が雨製造機のようなものです。
そのため大量の雨と豪流で、水力発電を行い、島全土の電力を100%作っているそうです。すごい!
苔むした森の中を歩いてゆきます。とても空気が美味しいです。
こちらは「くぐり杉」
実にワイルド。映画の世界のようです。
人間の生きる時間では考えられないような、永遠のような長い時間を生きている巨大な木々に囲まれていると、人間って自然の中で小さいなあ。と考えたりしました。
深い森の奥に現れた、幽玄な「もののけ姫の森」
宮崎駿監督が、映画「もののけ姫」の背景としてスケッチした場所ということらしく、それで白谷雲水峡はメジャーな場所になったそうです。
写真ですが、びっしり覆われた苔で、まるで絵のように見える場所です。
ここに来て良かったです。