
『チーム★アメリカ/ワールドポリス』(2004年)
正月は平和(と破壊)と笑いを求めて。
久しぶりに『チーム★アメリカ/ワールドポリス』を観る。
パペット(あやつり人形)映画なのに、R-18!!
さすが、トレイ・パーカー。
パリにてテロ情報をキャッチしたチーム・アメリカ。
いきなり撃ち合い。
あれ?市民が居るけど大丈夫?
だって、テロを止めなきゃ!
逃がすものかと、ミサイル弾を発射するチーム・アメリカ。
ん?エッフェル塔に直撃してるぞ。
しかも凱旋門まで道連れにしてるぞ。
ルーブルに逃げ込むテロリスト…
そして大破。
見事にテロを阻止したチーム・アメリカ。
ルーブルは跡形も無いけどね。
サンダーバードも嫉妬しそうな活躍ぶりを見せるチーム・アメリカ。
頼もしいぜ、チーム・アメリカ。
そんな彼らが、新たに仲間をスカウト。
語学堪能なブロードウェイのスター、ゲイリー。
“LEASE(賃貸)”(“レント”じゃなくって?)に出演中のゲイリー。
観客の涙をさそう演技をみせるゲイリーには、悲しい過去が…
演技力と語学力を買われたゲイリーの任務。
アラブ人になりすまし、テロ情報を探れって?
大胆な提案を上回る驚愕のアラブ顔化オペレーション。
トラボルタとニコラス・ケイジの顔入れ替えるのより難しいよね?
スター・ウォーズチックな酒場に潜入。
いきなり、“僕、テロリストなんだけど…”発言。
演技力でテロリスト達を納得させるゲイリー。
“お前には、玉がある。”と気に入られる。
ここでも、テロ組織を壊滅させたチーム・アメリカ。
もちろん、スフィンクスとかの跡形は無いけど…ね。
そんなこんなで展開するアクション映画。
テロリスト達を裏で仕切っていた悪の親玉キム氏や、
平和活動に夢中なハリウッドセレブ達が登場。
セレブ人形の似て無さ加減が絶妙。
そして、マット・デイモンの扱い方が笑える。
もちろん、他のセレブもみ~んな、
と・て・も平等に“ひどい扱い”受けますけど。
恋愛だって盛り込んでます。
アクション映画お約束のホットなラブシーンも!
って、パペットですけど?
っつーか、パペットでもR指定になるんだぁ~
これは、ちょっとした豆知識になりますな。
いいですか、皆さん![パペットでもR指定になります!]
そして全編流れる名曲の数々。
エイズ連呼する‘みんなエイズさ’。
(ホントに“レント”じゃない?)
テーマ曲‘アメ~リ~カ~!Fu☆k!イャァアア!’
はシーンに応じてバラード調になったりする。
キム氏が歌う‘独裁者って孤独’
‘映画“パールハーバー”はクソだけど、
君の居ない僕は、それ以下だ’は
トップガン並みの泣かせるバラード。
個人的にお気に入りは。
‘今こそ使うぜ、モンタージュ’。
マトリックスでも、この曲を使ってほしかったな。
盛大なゲロッぱシーンでの、音楽の使い方もサイコー。
サイテーなシーンを最高潮に盛り上げる。
映画史に残したいなぁ~
セットの豪華さ、丁寧さは素晴らしい。
何もかも実によく出来てます。
パペットの表情の豊かさも凄い。
超いい加減なアラビア語。
ダカダカ、モハメ、ジハー。
ダカダカダカ…
余りのアホらしさに、マネしたくなる事必至。
最低、お下劣、下品の三拍子揃った
大いに笑える映画。
文句なくサイテーでサイコーの映画。
こんな隙の無いコメディってめったにない。
全て狙ってやってます。
そして、可笑しい。笑える。
底なしに馬鹿馬鹿しくて、面白いなんて。
アクション映画のあるある、を全て網羅。
アクション映画を遊びまくる、
映画を遊びつくす作品。
『チーム★アメリカ/ワールドポリス』(2004年)
監督・脚本・製作・声優:トレイ・パーカー、脚本・声優:マット・ストーン、脚本:パム・ブラディ
声優:クリステン・ミラー、マササ、ダラン・ノリス