この間、大倉精神文化研究所附属図書館からお借りしてきた「コレラの世界史」:見市雅俊著:晶文社。

ページをめくるなり、ンギャ!

「歴史のどの時代をとってみても、その時代を象徴する病気というものが必ずあるようだ。その多くは伝染病である。集団的で、しかも往々にして劇的な体験だからである。」
今のコロナ禍のことか?
「しかし、以上三つの性格が重なりあった病気は、これまでなかった。死亡率が高く、非常な破壊力をもち、たとえようのない苦痛をあたえるという三つの特徴がコレラには兼ね備わっているのである。」
COVID-19のことか?
「情報のギャップである。そもそも医学研究が未熟であったこと。それに専門家・為政者と素人・被支配者とのギクシャクしたコミュニケーション関係という、もっと深刻な問題がからむことになる。」
思わず現総理のお顔が浮かぶ。
「幕末期の日本人のコレラにたいするもっとも特徴的な対応は、疫病退散を神仏に乞い願うコレラ祭りであった。」
アマビエブームのことかいな?
なんというか。
繰り返す。
今回の疫病がおさまっても、やがてまた来る。
この星の寿命が終わる日まで。
だからといって、なげやりになっても仕方ない。
明日へと向かうのがヒトという生き物だ。
今日はけっきょく雪にはならなかったなぁ。
