昨夜からの雨は上がって晴れてきた。今日も暑くなりそうだ。
本日は和菓子の日。
承和15年嘉祥元年(848年)、国内の疫病蔓延に時の仁明天皇は御神託に基づいて、6月16日に16の数に因んだ菓子・餅を神前に供えて疫病退散を祈願し、承和から嘉祥に改元したという。
江戸時代には、この日に十六文で菓子を求めて食べる嘉定喰という風習が庶民の間にも広まったという。
それらにちなんで全国和菓子協会が昭和54年(1979年)に始めたのが和菓子の日。
とらやさんでも様々な嘉祥菓子を出す。
私は江戸時代末期に御所へおさめていた嘉祥菓子の再現を求める年もある。
今年は饅頭にした。
嘉祥饅頭三個入。
再現・嘉祥菓子が盛られている白いかわらけは普通に食器として使える。
饅頭をかわらけへ。
黄色は薯蕷饅頭。紅色は新饅。茶色は利休饅。
お茶は水出しした冷茶。
本日もおいしゅうございました。
ん。
短冊を吊るしてみる。
突然疫病に襲われるまでは、ごく一部の富裕層だけとはいえ普通の人が宇宙旅行に行くことができるような21世紀にそんな禍があるなんて思いもしなかった。
襲われてみれば、あっという間に崩壊した数々。
人は疫病を封じるために様々なことをしてきたと再認識させられもした。
というより、疫病に振り回された歴史だったのかもしれないとすら思ったのだった。
これから暑い暑い長い長い夏が来る。
菓子で力をつけるのもまた一策なり。