上弦の月がぽっかりと浮かぶ。
夜の帳がおりた黄金町。
黄金町秋のバザール Koganecho International Artist's Network 2023 誰も知らないアーティスト。
会期は9月29日~10月29日。
黄金町バザールは夜にならないと始まらない作品もあれば、夜に見た方がいい作品もある。
かいだん広場へ。
瀧健太郎。
瀧健太郎(1973~)は大阪生まれ。武蔵野美術大学大学院造形専攻映像コース修了後、2002年に文化庁派遣芸術家在外研修員としてドイツのカールスルーエに滞在。2003年にはポーラ芸術振興財団在外派遣芸術家として同所に引き続き滞在。2019年に横浜国立大学大学院後期博士課程都市イノベーション専攻修了。
建築物や家電廃材のアッサンブラージュで制作したオブジェへの夜間映像投影をおこなうインスタレーションやパフォーマンスを制作する。
ハツネウィングB。
E-夜警は展示会場内部の撮影は禁止だけど、監視カメラを題材にしてドキッとする。
ハツネウィングAへ。
ラルフ・ルムブレス、ネス・ロケ(サルキアン・コレクティブ)&スティーブ・フロスト(タサイ)。
ラルフ・C・ルムブレス(1990~)は、フィリピンはカガヤン・デ・オロ生まれ。分野横断型のアーティスト。ビジュアルアート、デザイン・パフォーマンス、教育、コミュニティなど様々な分野を横断する作品を制作する。サルキアン・コレクティブ創設者。
スティーブ・フロストは、カナダのバンクーバーで30年にわたり草の根運動的活動を実践するアートオーガナイザー。アートコレクション集団タサイ・ファウンデーション創設者。
ネス・ロケ(1991~)は、フィリピンはアンヘレス生まれの女優であり劇作家。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科にて研究中。
展示室には座布団があり、飲み物があり、マジック等筆記用具があり。
ここで行われているプロジェクトが飾らずにまんまそこにある。
高架下ロックカクへ。
ここの高架下は様々に活用されている。
後藤拓朗。
後藤拓朗(1982~)は山形生まれ。東北芸術工科大学洋画コースで絵画を学んだ後に山形を拠点に活動。草木にまみれ朽ちた廃墟を描いた油彩や、雪囲いの材料を用いたインスタレーション等の表現を行う。
これは日中にみるべきだったか。暗過ぎてぼやけるのであった。
それにしても、今回の黄金町バザールは例年に増してわかりにくい展示が多いな。
試みている意図はわからぬでもないけど。
とか、思いつつ月を見上げる。