見出し画像

今日のころころこころ

2024・3・17 上野の森美術館 VOCA展2024「現代美術の展望-新しい平面の作家たち」。堤千春。中村絵美。中山晃子。ヌケメ。東山詩織。

ソメイヨシノはこれからだけど春うららな上野恩賜公園。






上野の森美術館では、VOCA展2024「現代美術の展望-新しい平面の作家たち」開催中。
会期は3月14日~30日。
VOCA展は、1994年に始まった平面美術の領域で有望な若手作家を奨励する展覧会。
全国の美術館学芸員、研究者などから推薦された40才以下の31名の作品を展示。
今回で31回目。
VOCA賞1名、奨励賞2名、佳作賞2名、大原美術館賞1名。

堤千春。
堤千春(1999~)はイギリス・ウェールズ・カーディフ生まれ。
金沢美術工芸大学美術科油画専攻卒業。同大美術工芸研究科修士課程絵画専攻油画コース修了。
作品名:Suppress
素材:アクリル、カンヴァス
堤は、今を生きる人たちは「いい子」でいるために、周囲からの期待や社会の目やなんやらの外的要因により本来の自分ではない、理想的自己を形成しようとしていると指摘する。
堤は、一人の人間が都度違う人格を演じるような多重人格的な側面を持ちながら生きる現代のリアルな人物画を描こうとしているのだった。


中村絵美。
中村絵美(1988~)は北海道生まれ。
北海道教育大学岩見沢校教育学部芸術課程美術コース卒業。明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻デジタルコンテンツ系修了。北海道大学大学院文学研究院博士課程在籍。
作品名:非在の島、あるいは逆流の生理
素材:インクジェットプリント、ターポリン・パネル
中村は北海道長万部町を拠点に活動し、ネイチャーガイドの経歴を持ち、郷土史の編纂にも携わる。
中村は、多くの生死をはらんだ湿地の地肌をカメラで注意深く剥ぎ取り、ターポリンで肉付けし、歪な形のフレームに張り込むという。
確かな命の蠢きがそこにあった。


中村晃子。
中村晃子(1988~)。
東京造形大学造形学部美術研究領域修士課程修了。
作品名:半球体の肖像
素材:モニター、映像
中山は、液状の絵具を流動させてパフォーマティブな「絵」を描くという。
気泡の下を流れる色彩が複雑な界面を形成しては揺らぎ混ざりあう。

泡沫の生。


ヌケメ。
メヌケ(1986~)は岡山県生まれ。
エスモード・ジャポン大阪校メンズ専攻卒業。
メヌケは、ミシン針の動きにグリッチを引き起こし、意図的に表現対象を崩壊させる「グリッチ刺繍」という手法で制作しているという。


無自覚なままに恩恵を受けている資本の偏りをブラックなユーモアたっぷりに刺繍で視覚化。


東山詩織。
東山詩織(1990~)は兵庫県生まれ。
東京藝術大学大学院美術研究科絵画油画専攻修了。
作品名:Formation Chart
素材:水彩、オイルパステル、和紙・パネル
やわらかな色調の優しい絵のようにもみえるけど、多くはひとりで銘々で何かしているようにみえる。



東山は、自身が箱庭または陣形図に例える絵画作品の制作を通じて、自己を守ることがその内と外にどのような作用や反応をもたらすのかについて考察してきたという。
ん。。。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「博物館・美術館・動物園・植物園・ギャラリーなど」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事