最近は財布を持っていくところならどこへでも小銭入れを忘れないように持って行く。
中を一円玉と五円玉満たして。
たとえ稽古に行く時でも。
長野に行けば父と母が溜め込んだゴミを格闘なのだけど、一円と五円玉にもまいった。
色んなとこに入ってる。
捨てる前に一応チェックしないと、下の小箱も同じ中身だろうと市のゴミ焼却場に持ち込んでみたら、下の小箱には一円玉がいっぱい入っていたのを係員さんが見つけて呼び出しを受けたこともあったのだ。
だらしないということもあったのだろうけど、二人ともドケチだったから、おそらくは小銭のタンス預金という感覚もあったのだろう。
そこにちょうど郵便局の硬貨の扱いに変化があって、一円玉と五円玉はれっきとした通貨であるにもかかわらず、今は一気に邪魔者扱いにすらされてる。
銀行によっては、ATMでの硬貨の預け入れをできなくしたとこもある。スーパーによっては、レジのとこのお皿に「硬貨でのお支払いは20枚まで」と書かれた紙を貼っているところもある。
私が数えて入金いたしましょうか?とT君は言ってくれたけど、昇進したばかりで昼飯の時間も惜しんで頑張ってる銀行マンにスーパーの袋目一杯の一円玉と五円玉を数えさせることなんてとてもじゃないけどできない。
結局小銭入れに目一杯入れて意識的に使うことにしたのだった。
有人レジの場合は、端数がある時はもとより、例えば230円の会計なら、百円玉2枚と十円玉1枚と五円玉2枚と一円玉10枚といった具合。
セルフレジなら小銭入れの中身を全部ザザッと投入。受け取れないのはもどってくるしといった具合。
そうやって使い続けたらさすがに段々と減ってきた。
ん・・・
銀行のATMやスーパーの貼り紙やら見るとたぶん私ばかりではない。
日本国中の一円玉と五円玉がそうやって毎日毎日意図的に放出され毎日毎日大量に金融機関に集まるのだ。
集まった一円玉と五円玉はどこに行くんだろ?
もちろん現金取引がある場所ではどこでも必要不可欠なんだけど。
それでも今まで通りの流通量はいらないんじゃないのかな。
ふと、夜空の彼方へと一円玉と五円玉が連なって消えていくような情景が浮かんだりなんかした。
その彼方の果ては、は、どうなっとるかわからん。