タバコの規制ははたして、、、、？

ますます愛煙家にとっては住みにくい世の中になりそうだね。

外国ではレストランやホテル、公共施設では禁煙が常識になってきているが、日本でもレストランでの全面禁煙が謳われるようになりつつある。タバコを吸わない人たちにとってはこれほどいい話はないんだが、果たしてどうなのか心配される部分もあるよね。

食事中心のレストランなどでは、やはり食事中にタバコを吸われると折角の料理が台無しになる感じはあるのだが、ことこれが居酒屋などということになれば話は変わってくる。

お酒を一杯やりながら一服というのも愛煙家にはたまらない癒しの部分であるはずだ。そしてなにより店側のほうも全面禁煙にしたりすると、集客に大きく影響を及ぼしてしまう。ましてや個人経営のお店であればなおさらだ。

この不景気の世の中で、また立ちいかなくなるお店が増えるのではとある意味心配してしまうところだね。因みに私自身はタバコを全く吸わないんだが、お酒の場でまで規制してしまうというのは如何なものかと考えるんだよね。

ところで、禁煙の場所が増えるというのに並行して、徐々にタバコの値上げも進んでいるようだ。この秋には日本のタバコも４００円台に突入するということらしい。それでも海外に比べれば、まだまだ安い価格なんだとか。欧米では１，０００円前後は当たり前だからね。

そんな中、タバコのパッケージにも規制が加えられるというニュースがあったんだね。タイでは、以前からタバコの体への悪影響を示すために、パッケージにグロテスクな肺がんの写真が入れられていたりしてはいたんだが、今回はオーストラリアで世界初という試みが行われるらしいんだね。

それは何かというと、パッケージ自体のデザインなどを一切禁止するというものなんだな。どういうことかというと、現在のタバコのパッケージは、それぞれのブランドのロゴやデザインをカラフルに表しているんだが、それを一切禁止して、タイのようにタバコによって引き起こされた病状の写真と健康被害を警告する文章を印刷し、ブランド名などは標準的な書体で小さく印刷されるだけになるということのようだ。

要は、タバコの商標価値を著しく損なうような形になるとして、タバコメーカーも大反発で訴訟まで発展する可能性もあるということだ。しかもオーストラリアの場合、更に税率も２５％引き上げるということのようだ。日本の値上げなんてかわいいもんだということなのかな。

しかし、確かに健康によくない、しかも喫煙している本人はいざ知らず、吸わない人にも悪影響があるという点ではタバコはお酒に比べてもよくないのかもしれない。

ただ、一概にこうした強権を行使してしまうというのはちょっと問題があるだろうね。最近は環境問題もそうだが、何につけても極論に発展してしまう傾向が強くなっているからね。何でも規制して強制するというのは怖いね。

イギリスなどでは、お酒もよくないということで、バーでの飲み放題の禁止や税金をかけて値段を上げてしまおうというような風潮も見られるようだが、ちょいとおかしいよね。

そもそも嗜好品といわれるこうしたものは、その人個人が楽しむためのものであって第３者が規制するようなものではないはずなんだけどね。

ただ、マナーというものは守らなければいけない訳で、他人に迷惑をかけないようにするのが嗜好品を楽しむ最低限のルールなんだろうね。そういう方の啓蒙をもっとするべきであって、性悪説的ななんでも目の敵的にダメ出しをしてしまうのは如何かなと思うんだよね。

ただ、最近の人たちの中にはこのマナーという部分があまりにも欠如している部分が多すぎるのも事実だよね。自分さえよければという考えがあまりにも多すぎるんだな。周りを見て、相手を思いやるという気持ちがあればお互いが気持よく過ごせるのにねえ。

なんか健康という言葉だけが独り歩きして、それにそぐわないものはすべて悪だという風潮はよくないね。なんでも取り締まらなければいけなくなってしまっていることこそが、人間の精神が病んできている証拠なのかもしれない。

話は大きくなってしまうかもしれないが、学校教育もゆとり教育だの受験勉強だの言わないで、もっと道徳の時間の意義を再認識した方がお国のためかもしれないな。