ウルトラマンニュジェネレーションスターズ
第10話「紡がれた可能性」は、先の回と同じく、ウルトラマンエックスの戦いの日々を振り返るものでした。また、今回は、エックスと他のウルトラマンが共闘した、つまり、絆を描いたもの、と言っても過言ではありません。
ゼットンとの戦いで、肉体の自由を奪われるピンチに駆けつけてくれたのが、ウルトラマンマックスでした。エックスとマックスの共闘、何がかかっているってわけでもありませんが、つい、笑ってしまいそうになります。もちろん、戦いに笑いの要素は全くありません。何せ、マックスはゼットンと、スラン星人の罠にはまって傀儡と化したエックスを相手にするんですから。
敵に操られ、ウルトラマン同士で戦う、そんな屈辱から、エックスを救い出したのが、誰でもない、エックスのパートナーであるダイチでした。今、ちょうど、『仮面ライダーギーツ』を視聴しながら、感想を書いているんですが、同じダイチでも、エラい違い。自身もダメージを喰らう方法で、エックスを自由にしたダイチ、やるなぁ。敵が罠に使ったゼットンアーマーの高火力を見事に利用し、ゼットンを撃破するエックス。高速移動が武器ではあるが、卑劣であるが故に、敵を背後から攻撃する、スラン星人のクセをマックスは読み切って、勝利。
グア・スペクターと相対した時、エックスが共闘したのが、ギンガとビクトリーでした。凄まじい戦闘力で圧倒してくるグア・スペクターに、ギンガとビクトリーは絆の力でギンガビクトリーへ変身し、エックスは最強フォームであるエクシードエックスとなる。グア・スペクターが強くても、さすがに、ギンガビクトリーとエクシードエックスが相手じゃ、どうにもなりません。合掌。
上記の戦いよりも、個人的に印象的だったのは、やっぱり、エックス、ティガ、そして、ウルトラマンが共闘した時ですかね。ザイゴーグとの戦いで、エックスは、ウルトラマンとティガの力が宿ったベータスパークアーマーを装着しました。もう、ド派手すぎる。どこを目指してんだ、と思うレベルだけあって、その力は本物でした。しみじみと思いますが、やっぱり、絆の力が遺憾なく発揮される時、その強さは、どんな惡もブッ飛ばせるんですねぇ。
王様戦隊キングオージャー
第10話「伝説の守護神」、もう、今までで一番、興奮させてくれるストーリー展開でした。
自身だけじゃなく、側近まで傷を負い、しかも、巨大繭の孵化が近い。その上、この機に乗じて、他国を従属化させようと野心メラメラなラクレスから精神的に追い詰められてしまうヤンマたち。しかし、王であるがゆえに、他国と組む事は出来ない。ヤンマ、カグラギ、リタはそれぞれの側近と共に、イシャバーナを後にし、自国へ戻るしかありません・・・うーん、もどかしい。
一方、デズナラク8世に捕らえられたギラは、三大守護神を呼び出せ、と脅されるも、決して、屈さない。彼にとって、ゴッドカブト、ゴッドスコーピオン、ゴッドホッパーは都合の良い道具ではなく、共に戦う仲間だからだ。窮地に追い込まれながらも、決して、目から光が失われないギラの紛うことなき強さに、デズナラク8世は何かを感じ取っているようでしたね。
王として国を何が何でも守りたい、と望むヤンマたち。そんな彼等へ、側近が一言モノ申す。これは、ギラたちに、本当の忠誠心とは何か、を前回、説かれたからでしょうね。これまで、自分を支えて来てくれた側近が、初めて、素を剥き出しにしてぶつかってきてくれた事で、ヤンマたちの肚は、しっかりと据わったようでした。自分たちの国を守るためには、まず、切り札であるギラを救う、それが絶対だ、と四人は彼の救出に向かい、見事な連携で、デズナラク8世へ軽くはないダメージを刻み込みます。
そして、ついに、第10話にして、五人の王様が戦隊になりました。共に戦う決意を示す文言、「一に王、二に王、三、四が王で、五にも王」、「序列なく、異なる高みを極めし英傑」、「不倶戴天の仲なれど、民のため、今、交わらん」、「孤高を捨て連携し、王冠を戴く戦士となる」、「我ら王様戦隊!」の文言は、実に痺れました。五人の覚悟に呼応し、ゴッドクワガタ、ゴッドトンボ、ゴッドカマキリ、ゴッドハチ、ゴッドパピヨン、ゴッドテントウ、ゴッドクモ、ゴッドアント、ゴッドカブト、ゴッドスコーピオン、ゴッドホッパーが合体し、伝説に残り、奇跡を起こしたレジェンドキングオージャーが光臨。五つの国を蹂躙しようとしていた巨大バグナラグをたちまち、一カ所へ集め、一気に殲滅しちゃいました。とんでもねぇ強さだ。しかし、これで戦いが終わった訳じゃない。悪しき野心を秘めたラクレス、また、バグナラク勢もまだまだ、これから、良からぬ動きを起こしそうだ。
仮面ライダーギーツ
34話「慕情Ⅱ:ギーツの矛先」は、これまで以上に胸が奮える新展開でしたね。
何らかの力、まぁ、多分、「創世の女神」に成り得る力が覚醒しつつあるツムリの願いによるものでしょうが、で復活を果たしたギーツ。自分をハメてくれたバッファに思う所はあるものの、やはり、怒りに滾るギーツが銃口を真っ先に向けたのは、これまで、自分の母を、エンターテイメントの為に利用し続けてきた運営の一員たるチラミが変身しているグレア2。チラミがギロリのような戦闘センスを持っていたら、ギーツもマグナムブーストじゃ敵わないけど、今のギーツは怒っている。その為、グレア2をとことんまで攻めたて、勝利まで、あと一歩のところまで迫るほど。残念ながら、トドメはバッファに奪われちゃったが。事情を知っているからこそ、バッファはギーツへ嫌がらせをしたのかな?
ギーツとバッファが一触即発の状況になる中、二人を突如、その場から強制的に移動させたのは、デザイアグランプリの創始者であるスエル。コイツが、ラスボスになるんだろうか? 戦いに水を差され、苛立ちを隠そうともしない二人の怒気を浴びても、まるで動じないスエルがブチかましたのは、デザイアロワイヤルの開催。このゲームに参戦し、IDコアを砕かれた者は二度とライダーに変身できなくなる、つまり、自分の願いを叶える権利を永遠に手に入れる事が出来なくなってしまうのだ。スエルによって、バラ撒かれたボックスは、資格者の元へ。
一方で、景和推しであるケケラは、ヴィジョンドライバーを土産にして、ベロバへ接触し、景和の復活を交渉。続けて、景和の姉である沙羅にも接触。沙羅は当然、カエルの置物でありながら、自分へ語り掛けてきたケララにビックリさせられるが、景和を復活させる、その言葉を信じ、デザイアロワイヤルへの参戦を了承する。一方、弥音も既に、デザイアロワイヤルに参戦する事を決意していた。この世界で、自分が欲しかった本当の愛が手に入らないのは承知しているから、もう、それは望まない。彼女が望むのは、この世界で、自分を応援してくれている者が、自分を綺麗さっぱり忘れ去ること。自分が急に消えれば、ファンは心配する。その懸念を徹底的に払拭するために、自分の記憶を消す事を望むとは、相当な覚悟だな。
ついに始まったデザイアロワイヤル。弥音はナーゴへ、沙羅はハクビに変身し、大智が変身したナッジスパロウに立ち向かう。だが、これまで激闘の日々を送ってきたナーゴはともかくとして、ハクビは素人だし、そもそも、沙羅自身が戦いに向かない性格だ。一気に、劣勢へ追い込まれてしまう。気を失ってしまい、大ピンチになった沙羅を、間一髪で救ったのは、まさかの景和。沙羅は景和を戦いの日々に戻さないために、ケケラの誘いに乗ったのに、ケケラは沙羅のピンチを見せる事で、景和を戦いの場に戻しやがった。一体、何を考えてるんだ、この腹黒蛙は。バッファの登場で、窮地になるタイクーンたちだったが、ギーツが高速移動で、彼等を安全な場所まで運んでくれた。しかし、既に、英寿、景和、弥音が目指すモノは、既に違ってしまった。英寿は母の為にデザイアグランプリを消そうとし、景和と弥音は誰かの為にデザイアグランプリを残そうとする。これから、どんな戦いが繰り広げられるのか・・・個人的には、ラスボスとの戦いで、ギーツ、タイクーン、バッファが共闘して欲しいんだけど、難しそうだなァ。