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OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(16)

2021-08-15 00:08:26 | 星雲・星団(b)
コルキットスピカ[1-2]を搭載したデジタルカメラ(OLYMPUS E-PM2)を、AZ-GTi赤道儀化マウント[6-9]に搭載し、M45(すばる)[10]を撮影した[5]。
ここでは、撮影したM45のRAW画像[11]を用い、M45の10個の恒星についてマカリ[13-14]で色等級図[15,20-21]を作成した結果について記す。

(1)コルキットスピカとE-PM2を用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象
  M45(すばる)[10]
 ・機材
  望遠鏡:コルキットスピカ 420mm F10.5
  デジタルカメラ:OLYMPUS E-PM2
  架台:AZ-GTi赤道儀化マウント 恒星追尾モード、ノータッチガイド
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  フォーマット変換:IRIS[12] RAW→FITS変換[16]
  画像解析:マカリ 測光機能[17-18]

(2)色等級図の試行作成結果[15]
使用画像(RAW画像)

2021-02-13 21:04 すばる(M45)
OLYMPUS E-PM2, コルキットスピカ 420mm F10.5
Mモード, ISO800, 420mm, F10.5, 30sec, MF, AWB

・対物レンズ口径:40mm
・ドーズの分解能:2.90"
・イメージセンサ分解能:3.68"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm)

撮影したRAW画像(48bit=3x16bit)をIRISに読み込み、FITS画像として保存。
上記のFITS画像を、次の2種類の画像として、マカリに読み込み、それぞれ保存した。
 読み込み方法:グレースケール画像、プレーン選択:第2プレーン(G)
 読み込み方法:グレースケール画像、プレーン選択:第3プレーン(B)



マカリでの測光画面例
上:B画像、下:G画像
測光モード:開口測光、自動モード
※恒星の測光測定順は、B画像とG画像で同じにする必要がある


マカリでの測光結果
ここでの比較星は、Electra(17 Tau)を用い、その等級(g等級)は参考文献[19]の値を用いた。


M45の恒星の色等級図[15,20-21]
縦軸:g等級、横軸:色指数 b-g(g等級とb等級の差)
M45の10個の恒星について、明るい星ほど青く、暗い星ほど赤い傾向があることがわかる。

(3)まとめ
コルキットスピカを搭載したデジタルカメラ(OLYMPUS E-PM2)を、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載し、M45(すばる)を撮影した。
撮影したM45のRAW画像を用い、M45の10個の恒星について、参考文献[15]の手順に沿ってマカリを用いて、色等級図の作成を試みた。
その結果、M45の10個の恒星について、主系列星[22]の特徴である"明るい星ほど青く、暗い星ほど赤い"傾向があることが、市販のデジタルカメラでの撮影結果から確認することができた。

参考文献:
(1)コルキットスピカ
(2)コルキットの楽しみ方
(3)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影-goo blog
(4)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(13)-goo blog
(5)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(15)-goo blog
(6)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(7)AZ-GTi赤道儀化マウント(2)-goo blog
(8)AZ-GTi赤道儀化マウント(4)-goo blog
(9)AZ-GTi赤道儀化マウント(5)-goo blog
(10)プレアデス星団-Wikipedia
(11)RAW画像-Wikipedia
(12)IRIS
(13)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(14)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(15)鈴木文二・洞口俊博 編、あなたもできるデジカメ天文学 "マカリ"パーフェクト・マニュアル、発行所 恒星社恒星閣、2015年11月15日初版1刷発行、pp.60-63.
(16)FITS-Wikipedia
(17)測光 (天文)-Wikipedia
(18)等級 (天文)-Wikipedia
(19)おうし座の恒星の一覧-Wikipedia
(20)ヘルツシュプルング・ラッセル図-Wikipedia
(21)色指数 (天文)-Wikipedia
(22)主系列星-Wikipedia

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