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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(30)

2020-12-03 22:33:54 | 火星
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、火星[9]の直焦点撮影を試みた[27-31]。
撮影データのスタック処理にAS!3(AutoStakkert!3)[11]を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6[12-13]を用いた結果を記す。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、ポルタ経緯台に搭載し、火星の撮影を行った[29]。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[10]を用い、WindowsノートPCに取り込んだ。
火星の望遠鏡の視野への導入は、付属のファインダ(レッド・ドット式)を用いてアライメントし、ノートPCの画面に火星が写ることを確認することで行った。
火星の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用いてaviファイルを取り込んだ。
撮影時間は、約20秒(約600フレーム)である。
取り込んだaviファイルは、AS!3を用いてスタック処理(取り込みフレームの品質上位50%をスタック)を行った。
AS!3からの出力画像(tif)は、RegiStax6に入力しWavelet処理を行った。
また、RegiStax6からの出力画像(bmp)は、ImageMagick[14]を用いてjpg変換、および、トリミング処理を行った。

(2)火星の撮影結果(上が北)

2020-10-06 22:31 火星(等級:-2.6、視半径:11.3")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.5ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-10-12 23:22 火星(等級:-2.6、視半径:11.2")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.0ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-10-18 21:21 火星(等級:-2.5、視半径:11.0")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.4ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-10-19 00:34 火星(等級:-2.5、視半径:11.0")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.5ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-10-20 23:01 火星(等級:-2.5、視半径:10.9")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.4ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-10-26 19:14 火星(等級:-2.3、視半径:10.5")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.9ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-10-31 18:47 火星(等級:-2.2、視半径:10.1")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.5ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-11-09 18:44 火星(等級:-1.9、視半径:9.3")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 2.1ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-11-21 22:40 火星(等級:-1.4、視半径:8.1")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 2.2ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-12-03 19:30 火星(等級:-1.1、視半径:7.1")[16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 3.1ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[16]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[16]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[17])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、火星の直焦点撮影を試みた。
撮影データのスタック処理にAS!3を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6を用いた。
その結果、火星の良好な画像が得られた。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)火星-Wikipedia
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)今日のほしぞら
(16)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(17)IMX290NQV
(18)極冠-Wikipedia
(19)大シルチス-Wikipedia
(20)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(21)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(22)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(8)-goo blog
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(34)火星くるくる
(35)特集 2020年 火星-天体写真ギャラリー

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2 コメント

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Unknown (starskys2)
2020-11-01 14:05:35
新星空の友です。

「月面A」は結局観察できなくて申し訳ありませんでした。お騒がせしました。
そのくらい観察したくてもチャンスがあまりない現象です。1年に1~2回のチャンスしかありません。次回に期待しましょう。

火星の写真のことについて一つ提案です。
貴殿も今季の火星写真をたくさん撮影しているようですので、単品ごとのブログ掲載もいいですが、準大接近の時系列掲載してみてはどうでしょうか。
今季の火星撮影のまとめになると思います。火星写真を大きくトリミングして組写真にしたら良いと思います。折角撮影した火星写真ですから、利用価値が出てくると思います。
私も自分で時系列写真にしようと企画計画中です。
私の勝手な提案です。参考になればと思います。
それでは、引き続き星空撮影をお楽しみ下さい。

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Re:Unknown (KIMUKAZU)
2020-11-01 15:59:58
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
「月面A」に関する貴重なお知らせ、および、その撮影に関するブログ掲載、大変参考になりました。
次回の観察結果も期待させていただきます。

ご指摘の火星写真の時系列掲載につきましては、今後のデータ整理の参考とさせていただきます。
11月末くらいまでは、火星が観察しやすいので、引き続き火星観察を中心に楽しみたいと思います。
火星のデータ整理は、年末の寒くなる頃から、じっくり楽しみたいと考えております。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
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