おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

ミゾカクシ ~半分だけの花~

2020年06月10日 10時54分09秒 | 野の花・その他植物

昨日、お気に入りの林道に、
やっと立ち寄ることが出来た。
4月から、災害復旧工事が行われていて、
近付くことが出来ず、
今年は、バイカイカリソウも、
タニギキョウも見ることが叶わなかった。
さすがに梅雨前には工事終わるはずと、
梅雨入りギリギリの昨日、行ってみたら、
思惑通り、工事は終了していた。
良かった~!



見慣れない花を見つけた。


花びらが半分だけ散ってしまっている、
と、思った。


まわりにも、同じ花がチラホラ。


でも、良く見れば・・・
アレ~、みんな半分だけだ~!



ミゾカクシ(溝隠)だった。
名前は聞いたことあったけれど、
実際に目にしたのは初めて!


花色は、白っぽいのから、薄紫、
そしてピンクっぽいのまで・・・



まるで、折り鶴みたい。


花図鑑などで、こんな写真あるよね。
シベの様子などを見せるために、
わざわざ半分に切った花が・・・


ほんと不思議な造形。

溝を隠すほど茂るのでミゾカクシ
田んぼの畦に筵を敷いたようにも見え、
アゼムシロとも呼ばれるそうだ。
その光景、見てみたいな~!






HANAHANA 2020/05/23 森でミゾコウジュに逢えた!

2020年05月29日 11時13分54秒 | 野の花・その他植物
森の中の原っぱ・・・


ミドリハコベに代わって、ウシハコベが・・・


ミドリハコベとそっくりだけれど、
それよりも、大きい。
なので「牛」
そして、花柱が5個あるのが特徴。
ちょっと分かりにくいので、
日陰の中で撮ってみた。








こちらも「牛」
大きいからではなく、
葉の形が、牛の額にも見えることから、
「ウシノヒタイ」と呼ばれるミゾソバ



水辺が好きなので「溝蕎麦」





白い花を咲かせるのもあるらしい。





ミゾソバの奥に、
少しだけ姿を見せてくれていたのは・・・
もしや、ミゾコウジュでは?


うん、たぶん、間違いない!


今は、日本各地でその数を減らしていて、
各県で準絶滅危惧種に指定されている。


ここは、下に水があって近づけず、残念!


去年、自宅近所の川の土手で、
初めてミゾコウジュを見つけた。👇


一株だけ、ボソッと生えていた。


遠目には、枯れているように見えて、
危うく見落とすところだった。


今年も!と思って、
同じ場所で探すのだけれど・・・


いくら探しても、見当たらない。

おばVAN地方でも、
県のレッドデータブックで、
準絶滅危惧種とされているミゾコウジュ
でも、お気に入りの森で出逢えて、一安心。







HANAHANA 2020/05/03 黄色い帰化植物たち

2020年05月03日 18時16分19秒 | 野の花・その他植物

ツルマンネングサ(蔓万年草)
ベンケイソウ科マンネングサ属


かなり昔に、
中国、朝鮮半島からやって来たようだ。


直径1.5cm前後の、
黄色いお星様のような小さな花を、
春の終わり頃から咲かせる。





シナガワハギ(品川萩)
マメ科シナガワハギ属


アジア大陸原産の帰化植物。
江戸時代末期に、
東京の品川付近で発見されたらしい。


4~6mmの小さな花がたくさん集まって、
全体では3~5cmの花に見える。


白い花を咲かせる、
シロバナシナガワハギと言うのも、
あるそうだ。
東京湾の埋立地に多く見られるらしい。


極小だけれど、可愛いマメ科の花。






セイヨウヒキヨモギ(西洋引蓬)
ハマウツボ科セイヨウヒキヨモギ属


数年前、初めて見つけた時、
なかなか名前が分からなかった。


ヨーロッパ西部原産で、
1973年に千葉県で確認された、
比較的新しい帰化植物らしい。


それがすでに九州とは、凄い繁殖力!


在来種のヒキヨモギは、
山の草原でしか見られず、
堤防や道ばたなどで見られるのは、
このセイヨウヒキヨモギ


花は1.5~2cm位で、結構目立つ。
全体的に、毛深いのが特徴




帰化植物だらけだな~と、
つくづく思う、今日この頃・・・






タニギキョウ ~更に楚々と~

2020年05月01日 10時30分52秒 | 野の花・その他植物
去年、
バイカイカリソウの花を探していて、
偶然見つけた小さな花。
あれ~、ここ、毎年来ていたのに、
今まで気付かずにいたのか?って・・・

今年は、この花にも逢えない。



タニギキョウ
キキョウ科タニギキョウ属の多年草。
山間部の森林の木陰に生え、
水気の多い所を好む。




春から夏にかけて咲く花は、
長さ5~8mmで、
白からわずかに紫を帯びる。



可憐なバイカイカリソウよりも、
更に楚々とした佇まいのタニギキョウ

もっと山の中で咲く花なんだろう、
と、思っていた。
文字通りの「高嶺の花」
だからこそ、嬉しい出逢いだった。

今年も!と思っていたのに、
林道の工事が行われているので、
そこへ近付くことが出来ず、残念。
外出も自粛、自粛でままならない今、
人気のない林道は、
うってつけの散歩道だったのにな~。






バイカイカリソウ ~今年は逢いに行けなくて~

2020年04月27日 11時06分05秒 | 野の花・その他植物
毎年この時期、
山裾の林道にひっそりと咲く可憐な花、
バイカイカリソウ
今年は、逢いに行けない。
コロナのせいではなく、
林道の災害復旧工事(?)が行われていて、
近づけないのだ。

なので、
去年撮影の写真を眺めて、我慢、我慢。




バイカイカリソウ梅花碇草)
本州(中国地方)、四国、九州の、
山地の林内、林縁に生育する、
メギ科イカリソウ属の多年草。



花期は4~5月。
10~12mmの白色の可憐な花を、
下向きに数個つける。






ここまでは、
去年の4月下旬に撮影したもの。




5月、GW明けには、
ちょっとくたびれた感じになっていた。


林道の工事、早く終わらないかな~。
この可憐な花たちに、
何か悪影響があったりしていないか?
ちょっと不安もあるけれど・・・