キキミミ

自分や相手の本当の声、家族や組織の声、地域や地球の声に聞き耳をたてて暮らす。

ようこそキキミミへ

自分の心の声に聞き耳をたてると、大切にしたいことが大切にできます。 次に、相手が大切にしたいことに聞き耳をたてられます。 望む未来について、対話しながら、一緒に創りあげていく家族・チーム・組織を増やしたいと思います。

終戦の日に思うこと

2012年08月16日 | 人は心で生きている
録画していた池上彰のテレビ番組を観た。
アウシュビッツで大量の死体がブルドーザーで無残に扱われる映像、
ゲットーに転がる死体を日常の一コマとしてとして暮らしている映像など、
非常に衝撃的だった。

現代から見ると衝撃的なことでもその時代を生きる国民にとって、
それが当たり前なことなのだ。

そうであれば今の常識が当然だと感じて暮らしている私たちにも
人間へのむごい扱いはないだろうかと思ってしまった。



池上彰は「国民の熱狂が独裁者を育てた」というようなことを言っていた。
国民は先の見えない不景気のなか、未来を明るく照らすリーダーに
すがる気持ちだったのではないだろうか。
混沌から抜け出す可能性にすがる気持ちが熱狂になっていったことは想像できる。

その番組では、戦時中の日本国民にも熱狂があったと言っている。
国民全体が戦争に勝つことに期待を寄せていた。
反面、言葉にしてはいけない事、言うと周囲から攻撃される事がたくさんあった。

過去の時代を感じることで学べることはたくさんある。
熱狂がいつの時代にも起こる得ることなのだとすると、
できるだけそうならないようにしたい。

大衆の声に耳を傾けながらも
個人の目で見て耳で聞いて五感で感じることを信じることが大切だと思う。
心に変化が起きることを認めながら、
自分で感じたことを自分の内面にシッカリと記しておきたい。

今の時代、心の扱い方が進化するときかもしれない。
戦後は国民全員が心の哀しみに蓋をして頑張ってきた。
経済成長を優先し心を無いものにして見える結果に向かって
まい進し経済成長を達成し豊かな国にしてくれた。

豊かに成長した今を受け継いだ私たちは、
これまでの延長線上で発展していくのではなく、
心の扱い方を育てて進化する必要がある。

人には共通の感情があり一人ひとり異なる感情がある。
一人の人でも心のあり様は変化し成長する。
人は心で生きている。

まずは自分の心と向き合い、心の状態を受け取り、
どう扱っていくことが、自分を大切にしているということなのか、
暮らしにどう生かしていくのかを試行錯誤していきたい。

さまざまな場面で心は揺れる。
いつでもどこでも自分の心を大切しながら、
相手や周りの人の心も大切にしていくにはどうしたらいいか。

人の心を大切に扱うということを
次の世代に伝えられる自分でいたい。